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短答に向けてやるべきこと〈ラスト1ヶ月の過ごし方〉

受験生の皆様、こんにちは。2021年司法試験合格者のT.T.です。

いよいよ短答式試験まで残り1ヶ月近くとなりました。そこで、今回は、試験までのラスト1ヶ月をどのように過ごすべきなのかについて、述べてみたいと思います。

結論から先に申し上げれば、基本的には、新しい教材や問題には手を広げずに、過去問で間違えた選択肢の解き直しや、これまで自身が用いてきたテキストや条文の読み直しに、残りの期間を費やすべきであるように思います。

第1に、過去問の解き直しです。

これまでにしっかりと短答対策を進めてきた方の多くは、過去問を既に1通り解き終えていることと思います(まだ解き終えていないという方も、試験当日までに、少なくとも1周は解くべきでしょう。)。そうした方々は、進んで過去問の2周目に取り掛かりましょう。既に正解した問題を解く必要性はほとんどありませんので、2周目で解くべき問題は、1周目で誤った選択肢を含む問題で足ります。2周目を終えたら、次は3周目、4周目と進み、誤った選択肢を完璧に潰すのが理想的ですが、この時期から遂行するのは実際的ではありませんので、あえて目安を設けるなら3周することを目標とするのがよいのではないかと思います。


第2に、過去問の解き直しと並行してなすべきことは、これまで自身が用いてきたテキスト等の読み直しです。

試験直前のこの時期は、不安な気持ちから新たな教材や問題集などに手を出してしまいがちかと思いますが、下手に手を広げるべきではありません。過去問で誤答した問題に関する箇所に特に注意を払いつつ、これまでに学んできた知識の最終確認に努めましょう。


また、併せて条文の素読をすることをおすすめします。既に過去問を解いた皆様はお気づきのことと思いますが、短答では、条文知識をそのまま直接に問われることがかなりあります(特に民法でその傾向が著しいと思われます。)。それゆえ、条文を知っているだけで、容易に解くことができる問題が意外に多く存在するのです。条文を読むなんて面倒という方にも、特に民法については素読を行うのを強くおすすめします。余裕のある方は、ほかに憲法41条以下、会社法、刑事訴訟法(特に公判前整理手続に関する316条の2~316条の32)、刑事訴訟規則(特に証人尋問に関する199条の3~199条の14)などを素読すると大きな力になるのではないでしょうか。


以上をまとめると、過去問の解き直しをしつつ、テキスト・条文に戻り知識・理解の補強を並行して行う、これをセットで行うことが必要だと思います。


以上、短答本番の直前にすべきであると私が思うことについて述べてきました。短答まで残り1ヶ月ですが、まだまだやれることはあるはずです。苦しくつらい時期かもしれませんが、短答合格を勝ち取るべく、最後まで諦めずに頑張りましょう!


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