三連休の一コマ

「いらっしゃいまぁせ〜！ なにのアイスがいいですかぁ〜」

突如始まるお店屋さんごっこ。

よいしょよいしょと娘がレゴの箱を持ってきて、その上にレゴのピースを並べていざ開店。　

洗濯物を干し終わり、お店の前に座った。

「チョコレートのアイスくださいなっ」

「はぁい、いいですよぉ」

娘、茶色のピースを繋ぎ合わせる。

「なにのせますかぁ〜」

「うーん、何がありますか？」

「白（のピース）はぁ、ソフトクリームぅ」

「グレーと透明のやつは何ですか？」

「……えっとぉ、とうめいのやつも、グレーのやつもソフトクリームぅ」

つまりすべてソフトクリーム。

「じゃ白のソフトクリームをのせてくださいなっ」

「はぁい！ よいしょっと……

はいどうぞー！」　

「ありがとうございまーす！ いただきま……」

「まだ食べないでぇ！」

「あ、はい」

「ぅおーーい、ちっちゃい子たちぃーー！」

娘、立ち上がって箱の下を覗き込む。

ちっちゃい子たち……？

「なにたべますかぁ〜？」

誰に聞いてんの？

と思いながら娘の視線の先を追ってみた。

ちっちゃい子たちぃ！！！！

「ちっちゃい子たちには、ちっちゃいクレープでいいですかぁ〜」

「いいですよぉ〜（娘、裏声で一人二役をこなす）」

いつのまにかクレープも扱い始めた店主。

「はぁい、どうぞ！」

そしてみんなでレゴアイスとクレープを食べる。ぱくぱくぱく。

という娘の演出に大笑いした真夏の休日。

天気が荒れるに荒れてほとんど家に缶詰状態だったけれど、こういうふうに親子で時間を過ごせるに越したことはないと思いながら。　

台風一過の青空