「この1年間でお母さんが成長したなと思うところを教えてください」というアンケートがあったなら
保育園から配布されたアンケートのお題。
「この1年間でお子さんが成長したなと思うところを教えてください」
むしろ1年前ってどんなだったっけ?
と思って去年の今頃の動画を見返すと、
そこには「アー!アー!」と言葉として成立していない声を発する娘の姿があった。
いまでは1日に1回は言う大好きな「ピンク」も、かろうじて「ぴんとぅ」と言う程度。
たった1年でこんなに成長したのかと、驚いた。
語彙力が増えた、というのは、娘が成長した項目のたったひとつに過ぎなくて、
身体面、精神面、ひとつひとつ挙げていったら、
配布された小さな小さなアンケート用紙には収まらないだろうな。
そうやって、改めてこの1年間の娘の成長を振り返りながら、ふと思った。
私は成長できただろうか。
「この1年間でお母さんが成長したなと思うところを教えてください」というアンケートがあったなら、
娘はどんなことを書くだろう。
先日、1年前と比べてすっかり流暢に話すようになった娘から、
「ママ、おこっているよりも、わらっているほうがかわいいよ」
と言われた。
くるしくなった。
たしかに最近の私は、自分でもわかるほど怒る場面がたくさんあった。
だけど、どんなに怒ったって、娘はいつもけろっと笑顔を見せて、「ママだいすき」と言ってくる。
私はきっと、そんな彼女の寛大さに甘えていた。
ずるい、よね。
今日、娘を迎えに保育園への道を歩きながら、「おこっているよりも、わらっているほうがかわいいよ」という言葉や、自分のずるさを考えていた。
だからなのかな。
保育室のガラス窓越しに見つけた娘の姿が、
保育士さんからオムツを替えてもらっている娘の姿が、
なんとなく、すごく愛おしくて。
涙が出そうになった。
子どもを産んでから発症した、
謎の涙腺の脆さ。
どうにかなりませんかまじで。
「この1年間でお母さんが成長したなと思うところを教えてください」というアンケートがあったなら、
娘はどんなことを書くだろう。
ないです!
お料理がいっつもワンパターンです!
お部屋が散らかっています!
しょっちゅう忘れ物をします!
いろいろ雑です!
それでもいい。
いや嘘、改善します許して。
だけど
母親として成長したね、と
評価されなくたっていい。
だから、どうか、
怒っている姿ではなくて、
「わらっている、かわいいママ」として
彼女の記憶の中に残りたい。
今日は、ホワイトデーに夫がくれたフィナンシェを、娘とふたりで半分こにして食べた。
娘も私も笑ってた。