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カウンセリングと占い、どっちに行けばいいんだろう?

行きつけの美容室の美容師さんに
「しばふさんの仕事と、占いって何が違うんですか?」
と聞かれた。

「占いとは違いますよ〜」とその場で答えたものの、
はて、何が違うのか、を改めてまとめてみようと思う。

先に申しておくと、私は占いが好きだ。
高校生の時に、受験というプレッシャーに負けそうになったときに、「占い師になろう」と、突然ひらめいて、数学の教科書から、タロット占いの本に切り替えて読み始めたくらいには、占いが好きである。

今でも、しいたけさんや石井ゆかりさんの占いを読んで、安心する人種ではある。

しかし、カウンセリングと占いは違う。
以下に、思うところをまとめてみた。


答えが用意されているのか、いないのか?
占いには、なんらかの答えが用意されている。良いとか、悪いとかは置いといても、その占いを求めてきた人のための助言が用意されている。

カウンセリングには、答えが用意されていない。求めてきた人が答えを見つけるためには、自分の絡みに絡まった思いをひとつずつ整理し、自分に必要な助言を探ることになる。

カウンセラーは、目の前のクライエント(相談者)に合わせて、言葉を選ぶ。カウンセラーの持っている知識や経験、そして感覚から、そのクライエントにとって、必要な言葉をかける。

カウンセリングをしていると、「こうした方がいいかも」というのが、カウンセラーの心の中には湧いてくるが、それはカウンセラーの勝手な考えである。

あくまでクライエントのペースで、クライエントの行きたい方向を見つけていくのを伴走する姿勢が重要であると考えている。


答えが欲しいのか、話を聞いてほしいのか
そのため、自分で決められない!とにかく今すぐ答えが欲しい!という場合に、「何か得られた感」を抱きやすいのは、正直なところ、占いである。

「お金を払って占いしてもらったんだから、助言通りにしよう」とか、「全然当たらない!自分でなんとかしよう!」といった、行動の変容のきっかけになると考えられる。

カウンセリングもしくは占いを必要としている人は、なんだかうまくいかない行動パターンをとっていることが多いので、そのきっかけは、意外となんでもよかったりする。

カウンセラーの私でさえ、「将来が全然見えなくて、なにしていいのかわからなくて、不安」なときは、ひとまず占いを読んでみたりしている。


一方で、カウンセリングを必要とする人の中には、自分の話を聞いてもらえた経験が圧倒的に少ない人というのが存在する。

そういう方にとっては、話を遮らず、否定されることのない状況で聞いてもらえる経験が必要だったりする。

とにもかくにも、話をしてみたら何かが変わる気がする人にとっては、カウンセリングの方がオススメである。


時間が必要
良い占い師というのは、その知識や経験から、その相談者の相談内容にあった解釈を選ぶだろう。そして、それが相談者にとって響く解釈であること、未来に対する助言や答えを提示するだろう。
しかし、その悩みを占い師に相談し続けることはなく、その場限りであることが多いのではないだろうか?

カウンセラーは、クライエントの言葉や、雰囲気や、過去の経験といった表出された内容から解釈するが、それがクライエントにとって必要と感じられなかったり、的外れであることも多々あるだろう。

クライエント自身が「自分が人生で求めていることは何なのか?その人生を送るために達成できていないことは何か?どうすれば達成できるのか?」というところが見つかるまでに、時間がかかることもある。

じっくり自分と向き合う時間の中に、カウンセラーという伴走者がいるかどうかという点が、カウンセリングと占いの大きな違いかもしれない。


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