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大河ドラマ「どうする家康」第15回雑感 ~家康と長政の関係~

タイトル「姉川でどうする」って、単に戦うだけかと思ったら、まさか戦場で信長を裏切るかどうかとは…
しかも、30年後の関ヶ原で家康自らが、金吾中納言の裏切りを促すため行ったとされる「問い鉄砲」を信長にされちゃうというオマケ付きであった。

あの局面で信長を裏切るなんて、どう考えても??である。
例え信長を討ち取ったとしても北近江姉川から、美濃、尾張を通って本国三河まで無事に帰れるとでも。
2秒で解る結論ではある。

ドラマ内では、家康は浅井長政に好感を持っていた。
これはあながち間違いではない描き方だろう。

お互い、織田信長の同盟者。
「信長さんも無茶するよな~それに振り回される俺たちお互い苦労するな~」みたいな共通認識はあったかもである。

浅井家と徳川家(松平家)は元はそれ程身分は高くない国人上がりの大名である。
浅井は六角氏、松平は今川氏に従属していて独立。
ここは創作の世界にはなるが、お互い似た者同士でシンパシーは感じていたかもしれない。

ただ、浅井、徳川の両者が決定的に違うのは、浅井長政ははっきりと信長にノーを突き付けたことである。
決して浅井の領国は大きくない。
三河遠江を領する徳川より石高ははるかに弱小である。
にも関わらず、プライドを持って信長の義に反旗を翻した。

家康は内心、長政の勇気ある決断を驚嘆、羨ましい、反して自分は…と思ったか?

家康は、長政の行動に一抹の理解はあってほんの少しドラマのような葛藤がかもしれないが、あくまでもリアリストであったということだろう。

戦いは、織田、徳川連合軍が勝利したが長政を討ち取ることが出来なかった。
密かに家康が長政をわざと深追いせず、見逃したと描くシナリオはどうだろうと個人的には感じた。

因みに、後の話にはなるが、浅井三姉妹の一人、江姫は徳川秀忠の継室に迎えられている。

大河ドラマ「どうする家康」から
家康への合力の願いは届かず。

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