いとバイ通信10 新型コロナ考

いとバイ通信10  新型コロナを社会学の教材にアメリカ編

2020.5.5(火)

なぜアメリカ国民は徳の少ないトランプを選んだのでしょう。

人類にとって難題中の難題が新型コロナです。世界の新型コロナに対する対処を社会学の生きた教材とすることで世界の今を理解しようというのが私の提案です。

世界が結束しなければ

人類に与えられた高度な難題が新型コロナだと言えるでしょう。人との接触を全て絶っている人以外は例外なく罹患する可能性を持った感染症なのです。イギリスやロシアの首相のように例外はないのです。世界が一丸となってこの新型コロナに立ち向かっていかなければならないと私は考えます。この考えは間違っているのでしょうか。

不協和音

世界のリーダーであるトランプ大統領は世界が一丸となって対処しなければならない敵に対して一丸となることに最も不協和音を出しています。米国自身が大流行しているのに今しなければならないこととしてはほぼ意味のない中国原因説で対立をあおっています。彼が大統領になった時からずっと疑問に思っていたことを今解明しなければならないと思いました。

なぜ徳の少ない人物が大統領に

彼が大統領になるまではまだ「民主主義」は全体主義よりもましな制度だと思っていた人も世界には多かったのではないでしょうか。そして自由な民主的な投票で決まったのがトランプ大統領だったのです。それ以来世界は徳の少ないトランプ大統領によってかき回されてきたのでした。民主主義がこんな人を選んだことでそれまでの政治的価値観が覆されたのでした。私はそれ以来「なぜ」と考えてきました。

ネガティブキャンペーンが民主主義を破壊した

候補者の真の姿を理解できるようにするためにディベートで自由な討論が行われました。しかし相手をけなし合いでけなし勝ったものが選ばれたのでした。「けなし合いで人の真の人物がわかるだろうか」「けなし合いで勝つのは徳が少ない方ではないだろうか。」と考えた時相手の欠点ばかりを強調する人に徳のある人はいないように思います。大統領選ではネガティブキャンペーンによって相手の欠点を攻撃したのです。トランプ大統領は同じ手法をこの新型コロナでもやろうとしています。アメリカは新型コロナの対処としては最悪の罹患者数と死亡者数を出しています。感染が始まったのは先進国の中で最も遅かったので万全な準備ができたはずでした。にもかかわらずこの結果です。だからこの感染症に対峙しないで中国に対してのネガティブキャンペーンを打とうとしているように見えます。世界が一丸とならなければいけない今の時期しなければならないことでしょうか。私にはどう考えてもその意味が分かりません。アメリカ国民の民主主義に対する未熟さを今世界中が実感しているのではないでしょうか。

次回はアフターコロナを考えてみたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?