いとバイ通信11 新型コロナから政治を

いとバイ通信11 新型コロナから世界の政治を考える

2020.5.5(火)

世界の富の格差

世界最大級のNGOオックスファムインターナショナルが2020.1.20のダボス会議に向けて発表した最新情報では世界の貧富の驚くべき格差が明らかになりました。それは少数の富裕層が世界の富を独占している様子でした。

「富裕層2153人の富の合計が約46億人分の資産合計を上回る」

お金の価値って金持ちと貧乏な人とでは同じ価値でしょうか。違うのでしょうか。上記の内容から考えると200万倍ちがうのです。私たちはいつの間にかこんなに格差のある社会にいたのですね。

豊かに暮らすのに莫大なお金が必要でしょうか。

お金持ちではないので気持ちはわかりませんが人生を豊かに過ごすために莫大なお金は必要ないのではないでしょうか。私は共産主義国のように全体主義的に富の分配を平等にと神経質になる必要はないように思えます。人口が多い国で平等を目指すことによっての弊害も多く出ているように思います。しかし民主国家を自認する資本主義国は少人数の富裕層が富を独占している状態は異常な状況です。富の分配のありようをもう一度考え直す必要があるのではないでしょうか。

累進課税の上限にもっと課税を

現在の累進課税の上限は所得税45%、相続税55%、贈与税55%のようです。私は高資産家へプラス10%の累進課税をお願いしたらいいのではないかと思います。このようにしたら資産家は日本を逃げ出していって税金がいらない国に行ってしまうと危惧する人もいます。上記オックスファムによれば富裕層は本来払うべき税額のうち、3割にあたる額を逃れていると言います。私は今よりも多い10%の部分は貧困層のためだけに使うお金として出してもらったらいいのではないかと考えます。そしてこの税金額を多く出した人には国として特別に待遇を与えたらいいのではないかと思います。例えば勲章を与える、公営の場では多くの優遇がある、いろんな行政手続きを簡便にする名誉国民みたいな制度を作るとかです。税金をたくさん払っていただくことに敬意を示す制度を作ったらいいのではないかと思います。そしてもしタックスヘブンの国で節税をする人が出た場合は国籍はく奪と生涯入国禁止の処置をとってはどうでしょう。

日本の野党へ

国民の多くの人たちは今野党が掲げている政策を知っているでしょうか。野党が行いたい大きなビジョンを知っているでしょうか。国民に伝わってくるのは与党の政策を批判することばかりです。政治は国民をどこに連れていこうとしているのかという最も大切な部分を国民に伝えなければなりません。その大きな政策の一つが富の分配の方法です。

高福祉で税金をたくさん使うか小さい政府で国の運営費を節約するか

高福祉へ向かう場合はどんな収入でその福祉を行うのかを明確にしなければなりません。現在国民が最も心配しているのは莫大な国の借金をどのようにしようとしているのかです。経済学者によっては特に大きな問題ではないという人もいるようです。あまりにも莫大な借金のため国民が身近に考えられるレベルではありません。近頃では国債は国民が買うのではなく日本銀行が買っているようです。もしそれを続けたらお金が足らなくなった政府は赤字国債を発行し日本銀行がその国債を購入するということになります。これではどちらも公的機関なので国の赤字がわからなくなってしまいます。ドイツはコロナ問題の前は6年間赤字国債を出せない法律があり財政健全化を進めていました。私は財政の健全化があったからこそコロナ対策費を十分に出すことができたのではないかと想像しています。日本の場合のようにアップアップの財政状況ではコロナのように本当に出さないといけない時に出せないということが起こるのではないかと心配しています。日頃からの財政健全化の努力が最も大切ではないでしょうか。

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