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急拡大するログラスのエンジニアリング組織のTech Valueを策定しました
こんにちは。ログラスでVP of Engineeringとしてエンジニア組織全体のマネジメントをしております、いとひろと申します。
この度、ログラスのエンジニアリング組織における「Tech Value」を策定しました。このTech Valueは、今後ログラスの開発組織が成長していく過程において拠り所となる非常に重要な価値観として言語化しました。今すでに在籍しているエンジニアはもちろん、未来にログラスにジョインしてくださるエンジニアの方々にもこの価値観に共感して入って来てほしいと思っており、本記事がその導入として寄与することを願い、共有させていただきます。
ログラスミッション: 「良い景気を作ろう。」
まず、ログラスにおいてすべての概念の最上位に存在するのは「良い景気を作ろう。」というミッションです。
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この非常に壮大なミッションを実現していくために、ログラスのエンジニア組織はお客様の経営の意思決定を変革するプロダクトを生み出し、改善し、運用し、スケールし続けていく必要があります。そのエンジニア組織が根底に持つべき価値観を言語化したのが今回のTech Value策定となります。
ログラスTech Value: Update Normal
早速の結論から言うと、今回策定したログラスのTech Valueは、「Update Normal」と決定しました!!
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この「Update Normal」というTech Valueに込めた想いとして言語化した副文もぜひご覧ください。
ログラスのエンジニアリング組織では、
創業以来、以下3つの活動原則を大切にしています。
「顧客への本質的な価値提供」
「学びと適応」
「技術的卓越性の追究と還元」
そして私たちは、これらに関する当たり前基準の高さにこだわり続けたい。
なぜなら私たちは、「良い景気を作ろう。」という、
壮大なミッションを掲げる会社のエンジニアリング組織だからです。
今までの当たり前基準を越え、より高い基準へと移行していく。
今までの当たり前を疑い、まったく新しい当たり前づくりに取り組んでいく。
こうした「当たり前のアップデート」の積み重ねが、
ログラスのエンジニアリングを、世の中のエンジニアリングを、
そして社会そのものさえも、
強く、持続可能なものにしていくのだと信じています
ログラス開発組織の根底に流れるDNAの表現
今回策定したTech Valueは、これまでのログラスの技術勉強会イベントTECH TALKで発信してきた内容とも非常に合致しています。
あらためて、前回の記事の「ログラスの開発組織のDNAとは」で書いた内容を引用します。
ログラスの開発組織のDNAとは
Loglass TECH TALKを#1~#3まで開催してみて、ログラスの開発組織に脈々と受け継がれるDNAとして、以下のような3つの領域へのフォーカスが存在しているなという感覚が改めて蒸留されてきました。
- お客様やビジネスの本質的な価値の創出に向き合い続ける
- 技術的な卓越性を探求し、品質や開発生産性の向上にもフォーカスし続ける
- 常に新しいことを学んで変化に適応し、当たり前をアップデートし続ける
そして、これらの要素は創業期のエンジニア数名時代から、変わらずそこに在り続けたものでした。このDNAは2チームになっても3チームになっても色あせずにそこに在り続けていますし、今後もそう在り続けるのだろうと感じています。決して後付けでインストールされたものではない、だからこそ強固なものであり、DNAと表現すべきものなのかと思います。
実はログラスでは現在進行形で開発チームのTech Value策定が進行中で、上記のようなDNAのエッセンスがまさに言語化されてきています。
Tech Valueについては別途公表予定ですのでお楽しみにしていてください。
今回のTech Valueの策定自体は非常に産みの苦しみが大きかったプロセスだったのですが、最終的にログラスの開発組織のDNAを適切に蒸留したとても良いTech Valueとして言語化できたのではないかと自負しています。
Tech Value策定の経緯とステップ
ログラスの会社全体では昨年の1月から今年の1月にかけて、全社員数がほぼ2倍になるという組織的急拡大を遂げました。この急拡大を支える上で組織コンセプトの浸透が非常に重要であると考え、全社組織コンセプトである「Commitment & Challenge」が制定されました。こちらの経緯は以下の記事をご参照ください。
全社の急成長と同様に、プロダクト開発の中核を担うエンジニア組織自体も急拡大の真っ最中です。この組織コンセプトを土台とした上で、ログラスの最初期から存在する組織であるエンジニアリング組織に脈々と受け継がれる開発カルチャーのうち、どんなに組織が大きくなったとしても失いたくないDNAのようなもの。それを表現したいという想いで今回策定したのがこの「Tech Value」となります。
下は策定スタート時に描いた「ログラスTech Values」の立ち位置。当初の想定としてTech Value"s"と複数形になっているのが興味深いですね。
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今回はこのTech Value策定の紆余曲折も含めた策定プロセスを振り返ってみたいと思います。
フェーズ0: プロダクト開発LTV会での、「自分たちの開発カルチャーの良さ」の言語化
ログラスでは「プロダクト開発LTV会」と呼ばれる、普段の業務とは離れたちょっと未来を向いた議論をする場があります。この場で「自分たちの開発カルチャーの良さ」について全員で言語化したのがTech Value策定の第一ステップでした。
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この時点ですでに、副文に表現されている「顧客への本質的な価値提供」「学びと適応」「技術的卓越性の追究と還元」にまつわるエッセンスのようなものがエンジニアそれぞれのアウトプットから垣間見られます。
フェーズ1: 恣意性を入れずにChatGPTによる客観的な言語化を試みる
せっかく開発チーム皆でブレストしたアウトプットなので、そこから垣間見える共通性のようなものを、誰かの恣意的なバイアスを入れずに表現するために、ChatGPTに第一次ドラフト作成をお願いしてみました。
すると、以下のようなアウトプットが得られました。
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この時点で、エンジニアチーム全員から、フィードバックをもらいます。これらがTech Valuesとして並んだ際に、どう感じるのか。もともとの目的を果たせるのか。もし改善するとしたらどういったワーディングの表現方法があるのか。この辺りを皆にアウトプットしてもらいました。
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ChatGPTによるアウトプットは主要な観点はまとめてくれているものの、少し無機質な感じもあり、7つもあると非常に多くて覚えきれないという課題も挙げられました。
フェーズ2: 有志数人による発散と収束のフェーズ
さて、Tech Valuesのさらなる言語化のために、エンジニア全員で議論するのはなかなか収束しないので、有志を集めての議論フェーズに入ります。
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ここからの道のりが長かった…!集まった有志数人で、発散と収束を何度か繰り返します。
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ここまでで、ログラスのTech Valuesを構成する要素として「アウトカム・顧客価値・ビジネス」「学び」「技術・品質」あたりが重要そうであることが収束して来た雰囲気を感じます。しかし、まだ肝心なTech Valuesとしての言語化には至れていません。
フェーズ3: システムコーチングによる想いの言語化と蒸留
行き詰まりを感じた中で、我らがシニアEMの YOSHIKI にもファシリテーターとして入ってもらい、システムコーチング的なアプローチの一つである「ハイドリーム(最高のシナリオ)」「ロードリーム(最悪のシナリオ)」を言語化することで、Tech Valueが存在する意義を再確認し、ワード化にチャレンジします。
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有志メンバーで何度か議論を繰り返し、この時点で、「当たり前をストレッチする」「当たり前を当たり前にこなし、全てのサイクルを強化する」「普通がすごい」のような、最終的な「Update Normal」に近しい概念が徐々に蒸留されて来ていました。しかし、我々はあくまでエンジニア。バリューのような概念の言語化のプロフェッショナルではありません。どうしても最終的な言語化の最後の一歩がうまくいかない壁を感じていました。
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フェーズ4: コピーライトのプロフェッショナルのサポートを経て、Tech Valueファイナライズ
そこで、プロフェッショナルの手をお借りすることにしました。我々ログラスのバリュー策定時に手伝っていただいた、LASSI氏に協力を仰ぎます。
ここでも何度か議論を重ねたのち、LASSI氏からTech Valueはひとつでも良いのでは、という提案が。
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この時点でおおよそ表現したい理念構造はまとまって来ていたので、あとはコアとなるワーディングを詰めていくところまで来ました。
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LASSI氏に数多く挙げていただいたコピー案から最終案の選考をします。流石のプロフェッショナル、さまざまなコピー案をご提案いただきました。
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そして最終的に2案に絞られたのち、有志メンバーで議論の末に満場一致で確定したのが、「Update Normal」となります!!!!(中立の1票はファシリ役)
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そして最終的にエンジニアチーム全体に周知し、Tech Valueの爆誕となりました。
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Tech Value全体発表の瞬間
有志で集まったメンバーそれぞれからも策定におけるアツい想いを語り、今回産まれ出たTech Valueに息吹を吹き込みます。
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最後の仕上げとして、ログラスの最強デザイナー陣にTech Valueのキービジュアルの作成もお願いし、素敵なクリエイティブが上がってまいりました。
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そして、今回策定したTech Valueの副文で表現していた「今までの当たり前基準を越え、より高い基準へと移行していく」「当たり前のアップデートの積み重ね」といった概念をうまく表現していたこちらのクリエイティブでに決定させてもらいました。あらためて再掲します。ログラスのTech Value、「Update Normal」です。
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終わりに
今回、「Update Normal」というログラスのTech Valueと、その策定経緯を共有させていただきました。ログラスの開発組織がこれまで大切にしてきており、これからもずっと大切にしていきたいと皆が共感する組織のDNAがうまく言語化されたと感じています。
我々ログラスのエンジニア組織は「良い景気を作ろう。」というミッションを実現するため、常に当たり前のアップデートを追求し続けます。
こんな開発組織で壮大なチャレンジに一緒に向き合いたいエンジニアの方々、ログラスへの参画をお待ちしています。
We Are Hiring!!
ということで、ログラスはエンジニアを絶賛積極採用中です!本記事で語られているようなDNAを一緒に紡いでいき、良い景気を作っていきたいエンジニアの方、大大大募集です!
もしご興味を持った方はぜひTwitterのDMや下記YOUTRUSTからお気軽にお声がけください!カジュアルにお話しさせていただきます!
また、もし本記事に興味を持っていただけたら、せっかくなので1.5倍速ででもLoglass TECH TALKのアーカイブ動画(#1, #2, #3)もそれぞれご覧いただけると嬉しいです。ログラスのDNAを感じていただける内容になっているかと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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