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ドレッドヘアにするとこうなる アフロドレッド体験記⑤

操作イトウです。

今回はアフロドレッド体験記です。文春オンラインの記事にリンクを貼らせていただいたところ、アフロドレッド体験記を沢山の方に読んでもらえたようです。

さて、僕は今年の2月初めから7月中旬までの約5ヶ月間、ドレッドヘアで生活していました。今回はドレッドヘア生活編です。

ドレッドヘアで生活すると、こんなことが起きます。 

アフロドレッド体験記はこちら↓

ドレッドのファッション性

当たり前ですが、ファッション性はかなり高いと思います。見た目が人と違うことに加えて一般的にもドレッドは認知度が高く、両面で独自性があります。

まず、普通にしている時で既にお洒落風です。アフロの時はある程度形を整える必要があったのですが、ドレッドは皆無。何もしなくてもイイ感じになってます。またアフロを経てのドレッドだと、アフロほどボリュームがないので、落ち着いた印象に見えます(麻痺)。浴びる視線もアフロの時の方が多かった気がします(麻痺)。

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今回はドレッドを一つ結びにするために、緩めのヘアゴムを用意しました。束がものすごく分厚いため、通常の手首に掛けておけるサイズのゴムでは縛りにくいので、ちょうど手首に二重にしてかけるぐらいの長さにしました。サッと結いただけで、なんかそれっぽい。

またアフロは結ぶと毛先がふんわりする程度なので、一見してアフロには見えにくいのですが、ドレッドは結んでもドレッドなので、周りから見て「ドレッドにした」という変化を感じ取りやすいようです。

アフロの時↓

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ドレッドの時↓

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驚きは、ドレッドには結びグセがつかないこと。これは便利!

問題点としては、帽子がかぶれないこと。持っていたキャップ等は全部アウトでした。黒人ラッパーみたいにベースボールキャップをかぶったりしたかったのですが、元々の頭がデカすぎて入りません。

黒人は頭が小さいからかぶれますが、僕がニットキャップをかぶるとパッツパツになりました。これは残念。

ドレッドヘアで生活してみると。

完成した初日は、絡ませた毛束から引っ張られる圧で、頭皮が突っ張っている感触が残ります。軽く痛いのですが、翌日には気にならない程度でした。

気になるシャンプー問題ですが、「シャンプーをすると根元の絡まりがよれてしまう」とYouTube先生から聞いていたので、3日に1回のペースですることにしました。

シャンプーは頭皮を擦る程度。毛束は洗い流す程度で、揉み洗いしたりはしません。ブロック分けされた隙間を小刻みに擦るので泡立ちにくいのですが、思ったよりできる感じ。

ですが問題はお風呂を上がってからです。髪がとにかく乾かない。

束がスポンジのように水を吸って、タオルで拭き取っても重量感があり、いつまでも滴り落ちてきます。

ドライヤーで乾かすにも膨大な時間がかかりそうなので、肩にタオルをかけたまま、頭皮だけはドライヤーで乾かして、ソファに座りながらクリップ型の扇風機を定点で当て続ける方法で、自然乾燥を待つスタイルになりました。

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それでも寝る時間には乾ききらず、そのまま寝ることに。まだ2月なので、寝て起きたら乾いています。ちょうど枕元に置く加湿器のように、ほどよく湿度管理してくれます。

そのまま枕に横になると、束が擦れてスチールウールみたいにズリズリ痛いので、めくってツーブロック部分が枕に当たるようにして寝ていました。 

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驚きは、ドレッドヘアは寝グセにならないこと。ある意味最強かも。

春の訪れ、緊急事態宣言とフケ問題

1ヶ月ほど経つと既に根元がよれ始めていて、シャンプーを週2回に変更することに。すると気になってくるのが、フケ。僕自身、元々フケが出やすい体質で、頭皮が洗いにくいのである程度覚悟はしていたのですが、

気がつくと肩に粉が。

フケは無限に出てくるので、暗い色の上着を着る日は頻繁に肩をはたくように注意していました。

4〜5月、緊急事態宣言の頃には、根元が緩んでいくのが鮮明になっていました。生えてきた根元だけが直毛のため、トップのボリュームがヘタってきて、段々と下ろした時のバランスが悪くなっていきます。

さらにシャンプーの際に、束の根元に指が入るようになった為、根元の毛を引っ張ってしまって余計に緩んでしまう。毛束も絡まりが緩んで、モケモケとしてきました。

長く、厳しい梅雨

雨続きの梅雨。今年は特に晴れ間が訪れず、東京は丸々1ヶ月晴れなかったそうです。ゲリラ豪雨は少なかった印象ですが、ジメジメとまとわりつく湿気、溜まっていく洗濯物と、このコロナ禍で気持ちも少し落ち込みがち。

その頃ドレッドはといえば、根元の境い目の緩みがより鮮明になりました。根元の毛が千切れてモケモケが多くなり、結んでいてもモケモケしてキレイに見えなくなってきました。

そしてそのモケモケは隣の毛束の根元と絡まり、毛束のポジショニングに影響が出るようになります。なのでブチブチ引き裂くようにして、修正していました。

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毛束自体もほどけてきて、モケモケしています。束の形も少しボコボコしてきます。すき毛部分はよく絡まって留まっているのですが、特にアフロにした地毛が、パーマが緩んでいてほどけやすい。アフロでいた2ヶ月間にパーマのかかり具合が弱まってしまっている影響を受けたようです。

そろそろ伸びた根元を作り直そうかと考えていたところ、、

事件が。

湿度が高くなるにつれて、シャンプーした頭は本格的に乾かなくなってきました。日常的に汗をかいてしまうし、シャンプーしないわけにはいかず、とにかく頭を洗った後乾かすのが億劫。

そんなある日、それは疲れて帰ってきた夜。

ビールを開けて、シャワーを浴びて、頭も洗って、ドレッドをタオルにくるんでソファーでYouTubeを見ていたら、いつの間にか寝てしまいました。

起きると深夜2時ごろ。

ん?なんか臭い。

タオルか?と思ったら、頭でした。

恐れていた事をやってしまいました。まさに生乾きの洗濯物状態。生乾き菌に侵されてしまいました。牛乳を拭いた雑巾が、今まさに頭に乗っかっている。

生乾きの洗濯物を洗い直しても臭いように、「臭い」の無限ループに突入してしまいました。

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洗濯物みたいに漂白剤に漬ける?頭皮がただれてしまう。

煮沸消毒?火傷する案件です。

とりあえず頭にファブリーズをシュッシュして応急処置するも、効果はイマイチ。頭が乾ききると臭いは収まるのですが、濡れている間はまさに悪臭。乾くまで、ドライヤーと扇風機で部屋中に臭いが充満します。

沈黙を保っていたうちの奥さんも、遂に堪忍袋の尾が切れ、ゲームオーバー。

怒りのファブリーズ連打を受けました。

夏を迎えられず、根元のリタッチを実演できずに切り落とすことに。

どうしたらよかったのか

では日本で梅雨を越しているドレッダー(勝手に読んでる)達はどうしているのか?

臭いなんて気にしないのか?頭、洗わないの?

結局のところ濡らすと乾かないので、災害時に使うような水を使わないシャンプー、拭き取りシートなどを用いればよかったのでは、と後になって思っています。

いざ断髪。

断髪式の写真も撮っていたのですが、絵面が汚いので自主規制します。サラッとスクロールしてください。

伸びた分をギリギリカット↓

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お見苦しい画像をお見せしました、失礼致しました。

いかがでしたでしょうか。ドレッドヘアにすると、こんなことが起きます。やってみようかと考えている貴方も、覚悟してかかる事をオススメします。

ではまた。



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