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ほんの少しの白髪は、どう対処すればイイの?【白髪と共に生きる①】

操作イトウです。
今回は、生え始めた白髪が気になっている方へのお話。

これは終わりのない戦いの始まり。抗うべきか、受け入れるべきか…。洗面台の前で、食い入るように鏡を覗き込む姿が目に浮かびます。
年相応にキレイでありたいけど、現状はどう乗り越えればいいの?


■チョンチョンと、悪目立ちする白髪。

短く切っても、チョンチョンと出てきて悪目立ちしてしまう白髪。その後一ヶ所が集中的に白髪になることもあり、「染めても染めてもすぐ生えてくるから隠しきれない!」と、切実な悩みを抱える方が男女共に多いです。

いっそ真っ白になって欲しいところですが、「将来はグレイヘアにしようか」と考えていても、それはまだまだ先の話です。一夜にして白髪に変わる、ということには、残念ながらなりません。

▼数本の白髪の場合、周りの人には見えていない?

ついに出てきてしまった白髪を発見して、ショックに感じてしまった方も多いと思います。白髪は黒い髪よりもパサパサとして、うねりも強いため、ヒョロヒョロと飛び出して悪目立ちしやすい特徴があります。

更に、白髪は「自分の目に見える部分」に出てきやすい傾向が強いです。僕の経験上、白髪は目につきやすい「顔周り、てっぺん」に生えてくることが多く、対して「襟足部分」は少ない方が多いです。

ですが、意外に思われるかもしれませんが、初期段階のチョンチョンと数本出てきているぐらいの白髪は、周りの人には見えていないことが多いです。一箇所に束のように生えていると周りにも認識されますが、他人の引いた目線から見るだけだと、全体に紛れてほとんど認識できないのです。

つまり、その白髪は自分が鏡越しでまじまじと見ているから気になってしまうだけかもしれません。

■目立つからって、白髪を抜くのは危険!

白髪は、たった一本でもヒョロヒョロと悪目立ちしてしまいます。とはいえ、美容師目線では安易に「抜く」ことはオススメしません。
まだ数本だけ気になる程度であれば、ハサミで短く切ってしまう方がいいです。
なぜなら、多くの方が将来的に「トップの薄毛問題」に悩むからです。

▼白髪は抜いたら増えるって本当?

「白髪は抜いたら増える」といった風説を聞く事も多いですが、これに科学的な根拠はありません。

ですが、加齢によって増えることは事実です。「抜いたから増える」といった直接的な関係性はありませんが、白髪の「進行するスピード感」から鑑みると「抜いているうちに増えた」と体感しやすいと思います。

▼抜き続けると、毛は生えてこなくなる

白髪を抜くことで美容師が恐れているのは、毛根が炎症を起こして死んでしまう可能性があることです。これに対して、「私は多毛だから、別にちょっとぐらい減っても大丈夫」と考える方もいるかと思います。

ですが前述した通り、白髪は「顔周り、てっぺん」に集中して生えやすいです。気になる白髪を抜いても、その毛穴からはまた白髪が生えます。また伸びてくるまでは気にならずに済みますが、毛根が炎症を起こして死んでしまうと、もうそこからは髪は生えてこなくなります。

つまり、気になるたびに繰り返し抜き続けていると、将来的に「その部分」が薄くなってしまう。

▼将来的に、トップの薄毛問題でぺちゃんとしてしまう

「数本ぐらいいいでしょ」と抜いている場所は集中的に白髪が生えていて、それを軒並み抜いていると、その周辺の毛根が死んでしまい、いつの間にかスカスカになる可能性があるのです。

特に女性の場合、年齢を重ねるうちに薄毛に悩む方が多くなります。一本一本にハリコシがなくなり、毛量が少なくなるのです。年齢と共に一本一本細くなっていくので、芯が弱くなり、髪の体積が減ることになります。
そして、頭皮が見えるほどぺチャンとしてしまうことに悩む方は多く、「顔周り、てっぺん」の毛が少なくなってしまうと、より目立ってしまうのです。

◾️ほんの少しの白髪は、どう対処すればイイの?

ついに生えてきてしまった白髪を前にして、自分のお母さん世代の白髪染めを見ながら、「私も白髪染めデビューか」と悲しい気持ちになってしまう方もいるかもしれません。

ですが、美容師から安易に白髪染めを勧めることはありません。それには理由があります。

▼美容師が、安易に「白髪染め」を勧めない理由

白髪染めの薬は、自然な茶髪にする「お洒落染め」よりも力が強く、ダメージを負いやすい特徴があります。また、一度白髪染めで染めた髪は、「もうちょっと明るくしたい」といった調節が効きにくくなります。

これは「白髪染め」をした髪は、黒い色素が褪色(色が抜けること)しないようにするために、髪の中で大きくなり、入った隙間から抜けないように設計されているからです。

白髪染めで染まった色を明るくするには、ブリーチや脱染剤と呼ばれる薬剤を使うことになるため、不必要にダメージを重ねるキッカケになってしまいます。
つまり、染めた後に「やっぱりやめよう」とするのが難しい。そのため美容師側も、安易に白髪染めの薬剤を使うことはしないのです。

◾️白髪を隠す対処法と、以外と使えるアイテム

美容室で白髪染めをすると、染まった毛先は染まったままキープされますが、今度は「伸びてきた根元の白髪」が気になるようになります。

ここでは、美容室に行くまでの期間にどうしても気になってしまう白髪を隠す対処法と、以外と使えるアイテムをご紹介します。

▼髪の色が明るい方が、白髪は目立たない

そもそも「白髪」が目立つ理由は、全体の髪色が暗いからです。全体が白髪のように明るかったら、白髪を認識しにくくなります。

お母さん世代の白髪が目立つのは、黒々とカラーするからです。そのため全体が「明るい茶髪」になるだけでも、白髪はかなりぼやけて見えます。

例えば金髪にすると、白髪はかなり馴染んで見えにくくなります。とはいえ金髪は派手なスタイルになりやすいので、ご自身のキャラクターに似合う範疇でするのがオススメです。

▼ヘアオイル・バームでしっとりさせると、白髪が目立たない

まだ数本の白髪が目につく程度であれば、「ヘアオイル、バーム」でしっかり目の艶感にすると、白髪が見えにくくなる効果があります。これは、髪全体が「乾いている」状態より、「濡れている」方が白髪が目立ちにくくなるのと一緒です。

更に、その油分の重さでしっとりとさせることで、白髪のパサパサやヒョロヒョロもカバーしやすくなります。

▼数本のうちはお洒落染め。白髪染めは全体的に見えるようになってからでいい

とはいえ、白髪が数本のうちは「お洒落染め」で大丈夫です。お洒落染めは白髪にもうっすらと着色されるため、引いて見た時には色が紛れるようになります。
全体的に白髪が見えるようになってから、白髪染めに移行する方がいいです。

例えば、美容師さんにお願いすれば「全体ではなく、気になる箇所だけ」白髪染めをする事も可能です。

▼白髪隠しコンシーラーやマスカラは応急処置としてオススメ

白髪隠しのコンシーラー・マニキュア等は、遠目で見た時のパッと見の印象をかなりカバー出来るのでオススメです。シャンプーで洗えば流れるものなので、その後のヘアカラーに影響する事もありません。

製品によっては「染まります」と表記されているものもあります。こちらの場合、「ヘアマニキュア」の成分が混合されているので、美容室でのカラーに影響を及ぼす可能性があるので、担当の美容師さんには一声かけるようにしましょう。

▼▼使う上での注意点▼▼

ですがこの手のものは、お客様からの「使ってみたけど、上手く付いてくれなかった」という声もよく聞きます。コツとしては、溶液をたっぷり使うことです。

白髪は、黒い髪よりもピンピンしてハリがあります。ハリがある髪は溶液を弾いてしまい、上手く付着してくれません。そのため薄付けするのではなく、しっかりと溶液を付ける必要があります。「もったいないから」「長く使いたいから」と少ない量を付けても、結局効果が出ません

また気になる表面だけに付けても、内側の白髪が透けて見えてしまいやすくなります。表面だけではなく、分けとった内側をもう一列やるのが良いでしょう。

▼白髪が染まるシャンプーは、あまりオススメできない

最後に、最近話題の「白髪が染まるシャンプー」について。

白髪が染まるシャンプーとは「シャンプーを重ねるほど染まる」というものです。
ですが、そもそもそんなに染まらない、というのが現実。色味も全体の黒髪(茶髪)に馴染む程度にしかなりません。そのため「シャンプーを重ねるほど染まる」といっても、ある時点で染まり具合は止まってしまうでしょう。

とはいえお客様から質問される事も多く、商品への関心も高まっているので、【白髪と共に生きる】シリーズとして後々細かくご紹介するつもりですが、ここでは利用する際の注意点をお知らせしておきます。

  • 美容室を訪れる1週間前には使用を辞めるようにしましょう。染まりに影響する可能性があるため、美容師さんにも一声かけるようにしましょう。

  • 容量をしっかり使いましょう。ケチってしまうと上手に発色せず、ムラになりやすくなります。

  • 表記された放置時間を守りましょう。時間が短ければ染まりにくく、また必要以上に時間を置いても効果は見込めません。

  • パッケージの色見本のように染まることには、期待しないようにしましょう。多くのメーカーでは「ダークブラウン」「ミディアムブラウン」「ライトブラウン」などと表記されていますが、明確な指標はなく、そもそも製品によって染まる色味が違う可能性が高いです。

②に続く

次回は白髪の研究が進んでいることについてや、白髪染めではない「白髪隠し」という方法についてもお話します。

ではまた。

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