「チー牛に捧ぐ」見た目はたった2つのポイントで変わる!【どうして「清潔感」が足りない?①】
操作イトウです。
今回は「汚い、臭い、キモい」と蔑まされる「チー牛(ちーぎゅう)」を応援する企画です。
「美容師?おまえらは陽キャの集まりだろ」と感じるところかと思います。ですが、僕も含めた多くの美容師は「低収入」であるため、すでに片足は突っ込んでいる、とも言えます。
そんな、「低収入」でもチー牛率が非常に低いであろう男性美容師から見ると、チー牛のほとんどは「見た目」の変化で脱することができると感じます。
そこで、多くのチー牛に届いて欲しい、「見た目」の意識改革を伝授します。
◾️いつの間にか認知された言葉、「チー牛」
ご存じない方にお伝えすると、チー牛とは「牛丼屋でチーズ牛丼を頼みそうな男性」から派生したネットスラングです。
僕はネット民ではないので、一般の方々と同様、最近知りましたが、元々は「オタク男性が、自虐的に表現する用語」だったものだそう。
それが最近になって、「弱者男性」という言葉と共に「男性を揶揄するスラング」として広がっています。
チー牛の定義は曖昧で、非常に広い範囲を示しているようですが、差別用語としての広まりに対して問題提起されています。
チー牛はほとんどの場合「男性」に用いられる言葉です。そのため今回も、女性から見た男性の「見た目」のお話として進めます。
◾️「男性を侮蔑する」言葉が増えているのは、気のせい?
「弱者男性」に代表されるように、このところ、「女性が男性を揶揄する/侮蔑する」表現が頻出しているように感じます。
古くから「おっさん」という言い方にはトゲがありましたが、これは中年男性に限定されています。
対して「弱者男性」「チー牛」は基本的に年齢を問いませんが、「テンプレート的なルックス」がイメージとしてあるのも事実。
そんな女性は、「チー牛」と蔑む男性に対して「外見」から何を判断しているのでしょうか?
▼チー牛が、女性から見て「論外」な理由は…
チー牛はイラストと共に広まったそうですが、「チーズ牛丼を頼みそうな男性」という表現からも、基本的に「見た目」で判断されています。
コチラは最近、女性ファッション誌Oggiが上げていた記事です。
「女性から見たモテない男性」の特徴として、まず一番に「清潔感がない」ことが挙げられています。
「第一項に挙がる」ということは、ハッキリ言うと、論外。
それくらい女性にとって「清潔感がない男性」は、しょっちゅう体験する“あるある”です。
辛辣な言葉が並んでいますが、そもそも改善できる「清潔感」を意識していないことに対して「だらしがない」と感じているのです。
だからこそ、意識が向いていない人と接するのは「不快」で、「近づきたくない」のでしょう。
◾️チー牛を邪魔する「ありのまま信仰」と「カッコつけたくない思想」
このように、女性がチー牛を蔑むポイントは「内面」ではなく「外見」です。
僕はファッションの業界に長く携わっていますが、多くの「見た目」に意識が向いていない男性には、一定の価値観があるように感じています。
それは、「人は見た目によらない」という言葉を過信した「ありのまま信仰」を肯定している点です。
▼「人は見た目によらない」は、初対面には通用しない
例えば、恋愛や人間関係にはよく「人は見た目によらない」という格言が用いられます。SDGs等々、差別的な言動が慎まれるようになった現代では、「人は見た目によらない」というのは、至極真っ当な意見です。
ですがそれは、時間を共有して、お互いを認識してからの話です。
見ず知らずの相手に通用するモノではありません。
そのため、「人は見た目によらない」論を信じて、「ありのままの格好」「ありのままの振る舞い」をすると、怪訝な顔をされること請け合いです。
それは初対面の相手に「無意識に嫌な思いをさせた」、貴方の配慮が足りないのです。
■男性が勘違いしやすい「カッコいい」と「カッコつける」
そして多くの男性には、世代を超えて共通する価値観があると考えています。
それは、「カッコつけたくない思想」です。
どんな男の子にも小学3年生ぐらいから訪れる「カッコつけるのは、カッコ悪い」の価値観は、大人になっても尾を引く方が多いです。
同じく、男たるもの「野暮ったく」「気取らない」ことで、ワイルドなカッコよさを醸し出したい、と考えている方もいるはずです。この「『男の美学』的なカッコよさ」もまた、「ありのまま信仰」の一部です。
ですが、これらは男性が考えている以上に「女性ウケ」が良くありません。
◾️チー牛の「無意識」は、何を変えればいい?
では、何を変えないといけないのか?解像度を上げてみましょう。
まず前提として、
『「不潔」と「清潔」のどちらが好印象ですか?』と問われて、
「不潔」を選ぶ方はいません。
同じく「下品な人」と「品がある人」の2択なら、「品がある人」が選ばれます。好印象に思われるには、「清潔感がある」「品のある人」に見える方がいいに決まっているのです。
ですが「清潔」と「清潔感」は、別物です。
衛生面での「清潔」は、毎日お風呂に入っていれば担保されます。ですがそれは「清潔感がある」ではありません。
同じく、店前で必ずアルコールをシュッシュすればいい、という事ではありません。ただの潔癖症だと思われるだけです。
▼「清潔感」とは、エチケットを意識すること。「カッコつける」ではない
しかし、「清潔感がある」外見をキープするには、意識をしないと難しいことでもあります。
これは裏を返せば、「清潔感」をキープできている人は「品がある」印象になる、ということでもあります。
「品がある」印象とは、相手が不快にならないような「気配り」をしている、ということです。
つまり「清潔感」とは、「エチケット」のことなのです。
好印象になるためには「カッコつける」のではなく、「エチケットを意識する」のが正解です。
◾️たった2つのことで、チー牛は「品がある人」になれる
このように執拗に紐解いてきましたが、「外見」を意識することが「カッコつける」ではない、ということがお分かりいただけたでしょうか。冒頭のOggiの記事のアンケートで挙げられた「清潔感」とは、「エチケット」のことを指していたのです。
では具体的に、チー牛はどうすれば「清潔感」を獲得し、「品がある人」になれるのでしょうか?
そのポイントはたった2つ、「メガネ」と「ヘアスタイル」です。
①まず、メガネを新調しよう
まず、チー牛の「テンプレート的なルックス」で一番目立っているのが、メガネです。
何年使い続けているか分からない、そのメガネ。
フレームが傷ついていたり、ちょっと歪んでいたり、レンズに付いた指紋や、経年劣化でちょっと黄ばんでいるのも、相手にはお見通しです。
もちろん「メガネをかけていること」が悪いのではありません。そこに注意を払わず、長らく新調していないことがバレているから「だらしない」印象なのです。
▼メガネ一つで、若々しく、スッキリした表情に見える
多くのチー牛がデフォルトで掛けているその「横長のフレーム」は、2000年代に最もポピュラーだったもの。このフレームは、2024年の今には古臭さ満載です。
現代のメガネの定番は、縦に広めのクラシカルなデザインです。
とはいえ、わざわざトレンドを追う必要はありませんし、カッコつけたデザインを選ぶ必要もありません。ですが今っぽいフレームを選ぶと、不思議と若々しく、スッキリした表情に見えるようになります。
今や、メガネはZoffやJINSなどでお手頃に購入することができますし、店頭に並んでいるものは、ほとんどがトレンドに沿ったデザインのものです。
その中から自分の好みで選ぶだけで、自然と「清潔感」がアップするのでオススメです。
②美容室に行かずとも、髪を整えよう
二つ目は、伸びた髪を整えることです。
伸びた髪は清潔感が失われ、だらしない印象になってしまい、「不潔」で「下品」な印象に直結します。そのため、自分の普段のペースよりも早めに髪をカットすることは、かなり効果的です。
ですが、チー牛を自覚する方の多くは、「美容室に行くのは抵抗がある」「近所の床屋で済ませる」「1000円カットで充分」と考えるのではないかと思います。
そのため、今回は「美容室でカッコよくしてもらう」という回答はしません。
ポイントはたった一つ、「トップのふんわり感」です。
▼「トップのふんわり感」で、髪はスッキリして見える
この「トップのふんわり感」は、床屋さんや美容師さんからよく聞くアドバイスだと思います。そして、これに関しても「ワックス付けるんでしょ?カッコつけたくないから」と、躊躇する方は多いと思います。
ですが、「トップのふんわり感」は「かっこつけるため」にオススメしている訳ではありません。
シンプルに、髪全体の「バランスが良くなる」のです。
▼我々の頭は「頭でっかち」で“ジャガイモ”に見えやすい
日本人の頭は、「頭でっかち」で“ジャガイモ”に見えやすい要素を兼ね備えています。
前から見た時に、特に目立つのは「ハチ」です。
「ハチ」とは、頭の上の両サイドの“骨張っている部分”のことです。ハチが張ると頭が四角く見えて、伸びた髪の毛もそのまま四角く、大きくなります。
これが「トップがふんわり」立ち上がる事で、トップのフォルムが三角に変わり、ハチが目立たないようにすることができます。すると下の絵のように、右の方が頭がバランスよく、スッキリして見えるようになるのです。
▼トップを持ち上げて「ハチ」を抑える
この「トップのふんわり感」は、ドライヤーで簡単に作ることができます。ですが、ドライヤーの風だけで根元を立ち上がらせると、不自然な立ち上がりになってしまいます。
そこで、髪のてっぺんを片手で握りながら、根元にドライヤーの風を当てましょう。これによって、根元が立ち上がるクセが付き、自然にふんわりした形になります。
◾️長文になりました
伝えたいことが多過ぎて、長文になってしまいました。これでも結構、割愛しています。
「清潔感」に関してはまだまだ話したい内容があるので、次回に見送ります。
ではまた。
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