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ネット予約で失敗しない2つのポイントと、無断キャンセルのデメリット【ネット予約の仕方②】

操作イトウです。

今回は、【ネット予約の仕方②】です。
①は拗らせてサムネをミスった結果、あまり読んでもらえませんでしたが、順番に読んだ方がご理解いただけるかと思います。

①はコチラ↓


◾️予約通りに「できる」「できない」の線引きはどこから?

ネット予約はお客様がメニューを選んで予約することから、やりたい内容に行き違いが起きやすいです。そのため、実際に美容師さんと話し始めたら「このパターンはできないです」と断られてしまう、ということもあります。

美容室はお店によってルールが違うので一概には言えませんが、これには特定のお客様にだけ特別な待遇はできない、という事情もあります。

▼来店してからメニューが変わっても大丈夫。

多くのお客様が勘違いしていることでもありますが、来店した後、美容師さんと相談してから(「カウンセリング」と呼びます)メニュー変更することは、ほとんどの場合問題ありません。

というのも美容師からすると、そのお客様が「どんなヘアスタイルにしたいか」「そのヘアスタイルを作れるのか」は、髪を見てカウンセリングしてみるまで分かりません。そのため、美容師はどうやって仕上げるかを考えてから、最善のメニューでヘアスタイルを提供しようとしています。

このように、美容師はメニューを組み合わせてヘアスタイルを作ることを前提にしているので、相談した上で別のヘアスタイルにすることも、よくあることです。

ですが「メニュー変更」はできても、「メニューをプラス」することは難しいかもしれません。特定のメニューがどうしてもやりたい場合は、事前にネットで予約内容を変更することをオススメします。

なぜなら、美容師さんに相対してから「コレもやりたいんですけどいいですか?」と予約に入っていなかったメニューを提案しても、ある事情から追加できない可能性が高まるからです。

◾️断られるパターンは、ほとんどが「時間」の問題

美容師がお断りする理由は、実はほとんどが「時間」に関する問題です。
美容室の予約は、営業中に捌けるお客様の数が溢れないように、「時間の枠」と「スタッフの人数」に合わせて管理されています。

例えば、すでに予約の時間枠が埋まっている場合、その追加メニューによってお店がキャパオーバーすると、「同じ時間に来店しているお客様」や「次の予約のお客様の予約時間」を侵すことになります。
それぞれの施術時間には違いがあるので、予約時間を著しく超えるメニューの場合、その後の予約状況を鑑みて「今日は忙しくて手が足りない」という理由で断っているのです。

他にも、「お客様のタイムリミット」や「営業時間」に干渉する場合もあります。
そのため、カット&カラー2時間のメニューを予約していて、カウンセリングで「ブリーチしてこのカラーをしたい」と相談しても、「お客様の退店したい時間内に終えられない」「営業時間内に終えられない」と断られることもあります。

▼美容師の「時間」はタイパが大事

ネット予約にある全てのメニューには、メニューごとに時間が設定されています。
メニューごとの「時間」は、一般的にこのような形で設定されます。

カット&シャンプー
1時間
カラー、パーマ単品
1時30分
カット&カラー、カット&パーマ
2時間
カット&カラー&パーマ
3時間

これらのセットメニューには「薬剤を効かせる時間」「シャンプーやブローの時間」なども含まれています。そのため簡単には短縮できない上、時間を余計にかけるほど、タイムパフォーマンス(時間に対しての売り上げ)が落ちることになります。

更にメニューの「料金」は、美容師が手掛ける「時間」と「手間賃」で設定されています。施術にかかる「手間賃」はこのように設定されています。

時間
時間がかからない → 安い
時間がかかる → 高い
手間賃
手間がかからない → 安い
手間がかかる → 高い

ブリーチやストレートパーマ、ハイグレードなトリートメントなどは、時間がかかる上に美容師が施す工程が多いため(更に材料費も加わります)、高額になりやすくなります。

◾️ネット予約で失敗しない、たった2つのポイント

そんな、時間に追われる美容師さんのためにお客様が変えられることは、「予約の取り方」です。
ここでは、コレをすれば美容師さんのパフォーマンスを最大限に活かすことができる、「上手に予約するポイント」を2つご紹介します。

①「時間が長めのメニュー」を予約する

例えば、初めての美容師さんに相談する際には、メニュー欄のやりたい候補の中から、「時間が長めのメニュー」を予約するのがオススメです。

ネット予約内のお得なクーポンメニューは、様々なお客様のニーズに合うように用意されています。
中には、「安くおさめたい」お客様に向けたクーポンもあります。
その場合、美容室側も「安くおさめる」メニューとして「時間が短く設定されている」ことがよくあります。すると、通常「カット&カラー」は2時間を予定しますが、クーポンメニューでは1時間30分に設定されていることもあるのです。

つまり、先述した「手間賃」を削ってる。すると、美容師は手を速めたり、簡単な工程で作れるようにしたりと、工夫をすることになります。

「しっかり相談したい」「髪の悩みを聞いて欲しい」など、丁寧な話し合いを希望する方は、選ぶ際に「料金」だけでなく、同じ施術内容のメニューでも「時間設定が長い」メニューを選ぶようにしましょう。

②備考欄に記入すると、事前に美容師さんに伝わりやすい

ネット予約は電話予約とは違い、予約の段階で美容師さんと相談することができず、「前もって情報を伝えにくい」という弱点があります。
そこで、何か伝えたい事項があるときは、「備考欄」を利用しましょう。

ネット予約の手順は選択肢が並んでいますが、ほとんどの場合、文面を記入するスペースが用意されてます。ですが「備考欄」とは表記されていないので、「質問文」や「ご回答」などの記入できる欄で構いません。
これによって美容師側も前もって情報を得られるので、混乱せずに対応しやすくなります。

「子連れでベビーカーで来店します」
「次の予定があるので、〇〇時までに終わるようにしてください」
「親のアカウントで予約しましたが、娘が一人で伺います」
「パーマがかかりにくい髪質だと言われます」

など、報告しておきたいことを事前に伝えることができます。

とはいえ、こちらは「質問フォーム」ではありません。“質問”ではなく“報告したいこと”を長文にならない程度に、一言二言で記入しましょう。

◾️そのキャンセルは、美容師さんの時間を奪っているかも【ネット予約の注意点】

先ほど「時間が長めのメニュー」をオススメしましたが、必要以上に時間を確保することは、美容師さんの「営業時間」を奪うことにもなります。

例えば、予約をしたもののお客様の都合により「キャンセル」することもあるかと思います。「急を要する予定」や「体調不良」は致し方がなく、キャンセルの手続きが直前になってしまう場面もあるでしょう。

そもそもお客様にとって「美容室に行く」という予定は、優先順位が低くなりやすいです。そのため美容師にとって「突然のキャンセル」は珍しいことではないため、慣れっこでもあります。

▼「無断キャンセル」は、美容室サイドを保護する制度

手軽で便利なネット予約ですが、美容師としては、節度を持ったご予約をしていただけるとありがたいです。直前でもキャンセルのご連絡があればありがたいことですが、お客様によってはご連絡がない場合もあります。

ネット予約の運営サイトには、お客様が安易に予約をドタキャンしないために、「無断キャンセル」という制度も敷かれています。「無断キャンセル」とは、ご予約の日時にお客様が来店せず、その旨のご連絡も無い状態のことです。

お客様は、無断キャンセルを繰り返し行うと「利用規約に反する」として、以後お客様のアカウントでのご予約ができなくなります。もちろん、これは美容室サイドを保護する目的で作られた規約ですが、それほどまでに営業する美容師の「時間の損失」はシビアです。

▼「遅刻?」「ドタキャン?」予約時間に来ないお客様

美容室のその日の予約枠は、営業時間の経過と共に減っていきます。予約時間にお客様が「事前に連絡も無く来ない」場合には、美容室側は必ず電話などでご連絡をします。
ですが応答がないと、お客様が「遅刻しているのか」「予約の日時を勘違いしているのか」「うっかり忘れているのか」、事情がわかりません。更に、そのまま著しく時間が過ぎてしまうと、「次のお客様の予約時間」に干渉する可能性も高まります。

すぐに来れるのか、来店にあと15分かかってしまうのか。
それによって美容師の対応は大きく変わるため、こちらはドギマギして待っているのです。そのため美容師にとっては、少しの遅刻でもご連絡いただけるとありがたいのです。

▼美容師にとって時間はシビア【「無断キャンセル」は二重の損失】

「無断キャンセル」は、お客様がこちらからの連絡に応答がない場合に、美容室側が判断を下すようにされています。なぜなら、美容室側の損失が大きいからです。

仮にお客様の「無断キャンセル」があった場合、①【その予約時間に対する適切な利益を得られない】上に、その時間をギリギリまで予約の枠で埋めていたことで、②【その時間に入りたかった別のお客様が予約できない】ことに繋がります。

キャンセルのタイミングがご来店の時間に迫るほど、空いた時間に別の予約が入る可能性は低くなります。そのため、ぽっかり空いた時間は美容師からすると「二重の損失」をしているとも言えるのです。

同じく、気分が変わって『ブリーチで予約してたけど、やっぱり今日はカットだけにしよう』など「時間が短くなるメニュー変更」をしたい時には、来店してから伝えるのではなく、事前に予約内容を変更するようにしましょう。

◾️事情を理解できれば、お互いが快適に使える

ネット予約は便利ですが、その「手軽さ」からか、キャンセルが多発してしまう問題を抱える美容室もあり、お客様側にもモラルが問われています。
web上でのやり取りは相手の顔が見えない状況なので、不快感を抱くことも仕方がない事ですが、お互いの事情が分かれば納得できることも多いはずです。

この記事を通して、便利なものがお互いに快適に利用できるようになれば幸いです。

ではまた。

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