ドレッドヘアの作り方 アフロドレッド体験記④
操作イトウです。
今年の2月、約2カ月間のアフロ生活の後、遂にドレッドヘア作りに着手しました。
が、それは失敗と反省の連続。だいぶ試行錯誤しました。ただ技術職として未知の技術を探り探りやるのは、とてもおもしろいものでした。
そんな制作工程を、出来るだけ細かく書きます。
今回もブログを書くつもりでドレッドを始めていなかったので、写真が少なめですがあしからず。
アフロドレッド体験記はこちら↓
やりたいイメージ
ロック好きならまず挙がるドレッドヘアと言えば、彼!
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのザック・デ・ラ・ロッチャ↓
肩にかかるぐらいの長さにしたかったのです。
最近は細めのドレッドが流行っているのか、ラッパーなどのミュージシャンなどに多く見られますが、僕はオーソドックスなやつをやりたかったのです。
用意した物
・かぎ針 2.0mm
100均で購入。かぎ針は、編み物で使うものです。先っちょがフックになっています。
・すき毛[リーベ ヘアートップ]
美容界ではポピュラーな「すき毛」。アップスタイルや夜会巻きの土台(クッション)に使われるもので、人工毛ですがアフロのようにチリチリしています。
今回は束を明るめのブラウンにしたかったので、#3(栗色)と#4(明るい栗色)の2種類を用意。
・引き続きYouTube先生
ドレッドヘアの作り方
YouTube先生を見る方がわかりやすいですが、字に起こすとこんな感じ。
アフロの絡まりをほぐす
↓
毛束を分け取る(ブロッキング)
↓
毛束を三つ編みにする
↓
すき毛も一緒に三つ編みに絡ませて、長さを設定
↓
できた三つ編みにかぎ針を指して、三つ編みを中から絡ませる
三つ編みを三つ編みに見えないくらい絡ませる事で、ドレッドの束ができます。
1回目の2時間
今回もスタッフにお願いしてやってもらいました。営業後の時間を使ったので、あまり夜遅くなるのも嫌だし、2時間を目安にやることに。
まず、絡まったアフロをほどいていくのが大変。
ブラシを使ってブチブチ言いながら、しこたま引っ張られるので頭皮が痛くなります。
ほどけた髪を順番通り三つ編みにして、かぎ針を刺すのですが(ここまでで既に1時間かかっている)、毛束に刺さりにくいし、抜けない。YouTube先生はすごいスピードでシャカシャカ言いながらやっているのですが、全くできない。
原因は、かぎ針のミスチョイス。サイズを間違えたようです。
しばらく力尽くでやったのですが、途方に暮れるほど先に進めませんでした。
また、束を太めにしようとして取ったブロッキングも大きすぎました。本数が少なく、根元がスカスカで、ぺちゃんとして見える感じに。
そして一緒に三つ編みしたすき毛の量が多すぎて、毛先がモコモコに。
なんか、これは違うぞ。と、
2時間粘って結局、全て解いてアフロに戻しました。
2回目の2時間
3日後ぐらい、かぎ針を買い直して再トライです。
1.0mmと0.9mmの2本を用意、全て100均で買える↓
ブロッキングも少し小さめにして、本数を増やしつつ、編むすき毛の量も少なめに。
前回絡まりをほぐしたおかげで、今回は手早くブロッキングまでできました。
三つ編みにして、いざ、かぎ針!
ブスッと行って、
おお、確かにスムーズに抜ける!
シャカシャカやると、絡まって中に芯ができていくのが感覚で分かります。
それでも時間がかかります。2時間経つ頃にはコツも掴んでいて、それっぽく形になってきました。
が、束っぽくなったけど、根元のすき毛の絡まりが甘く、ふんわりしたもののボリュームが足りない感じに。また一本一本の太さが違い、それぞれも束が細かったり太かったりボコボコしてる。
今回は一応形になっているので、そのままで生活することに。
3回目の2時間
そして4、5日後、仕上げの修正。
少しずつすき毛を足して絡ませながら、根元のボリューム感を修正、束の太さなどディテールを仕上げます。
うん、こんなもんで良いでしょう。
束は全部で46本、下半分がツーブロックでも、全然違和感ありません。
やってみて気づいたこと
それは、圧倒的に根元が絡まりにくいということです。アフロで2カ月生活している間に伸びた、いつものまっすぐな髪の毛では束に絡まないのです。
そして絡まりやすさはパーマのチリチリ具合によっても違って、
すき毛はしっかり一定のチリチリなので絡まりやすいんだけど、アフロの方はパーマのかかり具合がまばらで、生活している間にもパーマは弱まっていて、パーマの弱い部分が絡まりにくい。
アフロ生活は楽しめましたが、分かっていれば、もっと上手く出来たなー、と。
そして、今回だけの経験値では、まだまだお客様には提供できないかな、とも思いました。2回目ならだいぶうまくやれそうですが。
やはりプロは経験値が違います、やりたい方は専門店に行くことをお勧めします。
次回はドレッド生活編です。
Twitter、Instagramのフォローもよろしくお願いします。
ではまた。
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