2024 早春の長野 戸隠神社と善光寺と日本酒と
この春JR東日本で発行されていた、“きゅんパス”。
これが正しい名称だったかはわからない。というのも珍しく旅の紙モノをとっとと捨ててしまったからだ。
この乗車券というのがJR東日本管内一日乗り放題で10000円ポッキリという、なんとも大盤振る舞いな切符なのであった。
しかしながら入手するにあたり、ネット限定だの、切符を券売機で出力しなければだの、乗車二週間までに申し込み完了せよだの、まあ、なかなかハードルは高かったのである。
ハトがこの切符の存在を知ったのは売り出し期間を10日も過ぎてからだった。
お安い…だが東日本管内だと季節柄激寒では無いか…
運が悪いと降雪などで遅延運転とかも有りうる…(日帰り希望のため)
とすると北へ向かうのはリスク高すぎる。しかも実家帰省と大して変わらない風景かも知れぬ。
じゃあ、金沢はどうだろう!海鮮と日本酒だ!
ということで日本酒愛好家で仕事場同僚のHを誘う。Hは即答でYES。
と思ったら金沢はJR東日本管内では無いのであった。
ううむ。残るは長野か。
Hに聞くと長野でも良いという。長野は海鮮はないだろうけど、地酒はあるはず。
なんとHは戸隠神社へ行きたいという。
そうだった、随分前に行きたいと思っていたものの、京都にハマってしまってすっかり忘れていた。雪シーズンなので奥社は行けないだろうけど、これはチャンスだ。
そんなわけであっさりと“戸隠神社と行けたら善光寺、どちらかというと地酒を堪能”な旅が決まった。
3月14日。東京駅を08:44に出発。
Hが“飲み物”持参ということで、駅構内のパン屋(京葉線へ向かう通路、ニューデイズの向かいにある。店名は忘れた。)にて軽く朝食的なパンを購入。
ところでハトもHもN潟県民なので車窓の風景の高崎まではいつも見ているので興味なく。
上野出発を待って缶を開け、早速ご機嫌。(ビールの追加を車内販売で買うH。)
車内はセール切符のせいもあってか、満席。ビジネスマン風の方が多かった。
朝から“プシュっと音”を響かせて申し訳ない(笑)
高崎から先は、確かに風景が変わっていることに気がつく。
前日の雪が止んで晴れてきていたこともあるが、“木”が違うのだ。
N潟方面は杉がやたらと多く、葉がほとんど落ちないため山の地面まで光が差さず、少し落ちた枝葉のせいで雪面はそんなに綺麗ではなく、なんだか暗い感じ。
一方の長野側、とはいえまだ軽井沢あたりだったのだけど、地面に光が差し込んでいて、とても明るい雰囲気。あの木々は何という名なのだろう。カラマツ?葉が落ちて幹と枝だけになっているから、林や山が明るい雰囲気なのだ。
この、明るい雰囲気は戸隠神社に向かう道でもそんな感じだったから、寒く白い風景の時期だったのに開放感に溢れていたように思う。
ググってリサーチしていたので、迷わず戸隠神社行きのバス停へ。
このバス停は向かいにバス会社の営業所があって、中で座ってバスを待っていられるが、バスに絶対座りたいハトとHは外で待つ。ちょっとだけ時間があったので、営業所でバスの切符を購入。もちろん、車内で払うこともできる。長野駅前から戸隠神社中社まで片道1350円。帰りは善光寺で降りてしまったので100円の損…
心配しなくてもバスには余裕で座れた。
10:40には出発、ほぼ1時間、山道をクネクネと進む。
景色に飽き飽きしてきたところでようやく到着。
いきなり大きな杉の木が。この杉の木は“戸隠神社の三本杉”と言われている木のうちの一本。
こうしてみると杉の木は本来はありがたい木だったのではと思う。
葉が落ちないため、冬の強風や雪から暮らしを守っているのだ。
季節柄、葉先は黄色い色が、、、
こんな雪だらけの季節なのに参拝者が(観光客も含めて)意外と多くてちょっとびっくり。
しかもハト達が滞在してある間にもご祈祷が2回もあった…
せっかく行ったのだからご祈祷もとも思うが、その気は起きず。
そんなことより地酒と蕎麦の参拝である。
“うずら屋”さんは、戸隠神社の鳥居の目の前のお蕎麦屋さんで、ネットで調べると普通のシーズンでは行列店であるらしい。
実際は店先に置いてある記名シートに名前を書いて呼ばれるのを待つ仕組み。
呼ばれた時にお店の周りに居なくて入れなくても後からでもちゃんと順番に組入れてくれるという(次に呼んでくれる)神システム。
本当は窓の外の御神木を眺めながら、が、良かったが、座卓席に。結果オーライ。重厚な木板の席を広々と使わせてもらった。
14:40。
すっっかりお腹もいっぱいになり、益々ご機嫌になり、大満足して“うずら家”さんを後にする。
長野駅行きのバスに乗る。
行きとほぼ同じ道をたどり、バスに揺られながらガッツリ仮眠。
善光寺も行くことに。
堂内は撮影禁止。
ここ最近ちょっとは見ている京都のお寺とは全然違う雰囲気。
いい意味で世俗的であり親しみやすいほんわかムード。…昔の人も善光寺参りは一大レジャーだったのだろう。
善光寺もたくさんの塔頭寺院?があるようで、とても広い寺域のお寺だった。
ただ、あまりにも予習不足で感動が薄かったかも。
最後の“地酒参拝”は、長野駅にある商業施設の中にある、“信州くらうど”というお店。
そこで「日本酒利き酒セット お通し付き 800円」をトライ。
立ち飲みなのだ、、、(だからこそ先ほどスタバで休憩。)
お通しは野沢菜の炒めた?もの。めちゃウマ。当然、“信州くらうど”さん店内で購入可。
お昼に神社で目一杯食べてしまったので、お腹は空かず。
利き酒コーナーは立ち飲みなので、お代わりは無しで。
後は土産物を覗き、“雷鳥”などを入手。
長野駅19:41のはくたか号で東京へ。
なかなかな移動距離の日帰りだったが、大満足であった。
次回の長野はアートメインで訪ねたい。