2023 霜月の京都・9 重森三玲の庭をもっと観たい旅、早朝の貴船神社
タイトル通り、5月(皐月咲く京都シリーズ)に引き続き、またもや重森三玲である。
11月の13〜14日の二泊2日旅である。
この時期なので紅葉はそんなに望めない。けれどもハトが京都を目指す理由はひたすら“お庭”なのだ。重森三玲のお庭に魅せられて氏のお庭を巡る旅はまだまだ続く。
今シリーズは昨年内に完成させるつもりが、瞬く間に立春が近づいている有り様。
これじゃあ次の秋の観光案内になってしまうではないか(笑)
2023年11月14日。朝5時に起床。
昨日あれほど歩き回り、お酒も入ったのにスマホのアラームが鳴る前に起きれるとは。
痛みが取れないかも、と心配した足と脚もなかなか良い状態に回復している。
手早く身支度を整え、ホテルフロントのフリースペースにて昨日購入しておいたサンドイッチを食す。
荷物(コロコロ)はいつものようにホテルの無料預かりコーナーに繋ぐ。交通系ICカードで施錠するのだ。ハトの出発が早すぎるので、限定10名さま枠をありがたく使わせてもらう。
6時になり、ホテルを出発。昨日に引き続き、寒い。
すっかり明るくなってきた四条通を京阪の祇園四条駅を目指して
歩く。
出町柳駅で叡電に乗り換え、7:15には貴船口駅に到着。
10人近く降りただろうか。意外と参拝客がいて、ちょっと驚く。
しかしながら…ここから約30分の徒歩(登り坂)である。9:00を過ぎればバスもあるのだが、ハトの観光では早朝も貴重な観光時間。もちろん歩くつもりでこの時間にやって来たのだ。
本当に30分かかって、写真でよく見る鳥居に到着
重森三玲氏の作品が早く見たい。
しかしまずはこちらの神様たちにご挨拶を。
本宮は“タカオカミノカミ”(←ハトはタブレットでのタカオカミの漢字変換のやり方がわからない、)が祀られている。伊奘諾尊(イザナギノミコト)の御子神であり、水の供給を司る神であり、貴船神社自体が全国2千社を数える水神の総本宮だそう。
ちなみにハトの到着時刻の8:00前では本殿の扉はまだ開いていない。
閉ざされたままの扉ではあるが、その向こうにいらっしゃる、タカオカミノカミにご挨拶。
前日の雨のせいか、一際空気が清々しく感じる。
ハト個人的には“キリッと系”の神社さんだな、と感じた。
次に順番に従って奥宮へ向かう。
道の途中に結社があるのだけが、そちらへは最後にお参りするそう。
なぜなのかは不明。
奥宮までは徒歩15分とあったが、それよりも近かった気がする。
こちらも御祭神はタカオカミノカミ。公式HPには闇龗神(クラオカミノカミ)(←やや、こちらでは変換されるとは)と玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)も祀られていると伝わる、とある。
奥宮でも清々しい空気を堪能。奥宮の境内にはたくさんの小さなお宮があり、いちいち参拝して回ったが、最終的にはどこのお社がどの神様だったかあやふやな記憶になる始末…
一通り参拝して回った後、大音響のブロワーを響かせての境内のお掃除が始まったしまった。それ合図に退散したが、なかなかいいタイミングで参拝させてもらったなあと思う
最後に結社へ。
御祭神は“磐長姫命(イワナガヒメノミコト)”木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメの姉神)
清々しい空気を堪能してすっかりいい気分になって戻ってきた。
ん?なにか忘れてる?
って、目的である、重森三玲氏のお庭をまだ見てないではないか!
しかも本宮に着いた時には全然気が付かなかったのだ。
慌てて境内図を確認。
なんと、最初の石段を登ってきてすぐ左手に位置していた。
石庭“天津磐境(アマツイワサカ)”
昭和40年作。1965年だ。
中央の木は椿で、マスト。帆柱ですな。
そういえば奥宮でも結社でも「船」があった…
古代の人々がお祭りを行った神聖な祭場をイメージしたのだと書かれている。
全て貴船石で石組されているそう。
重森三玲と言えばハトは阿波の青石が真っ先に思い起こされる。けれどもこの庭の石は赤い。まるっきり反対色で、面白いなと思う。
境内をもう少し歩く。
時刻は09:10。そろそろ山を降りることにする。
昨日からの足の酷使、下山はバスを使うことにした。
バス停から貴船口駅まではほんの3分ほど。この時間に下りの乗客はハトだけであった。
山降りで体力を節約したのと、電車の待ち時間があったので、貴船神社の大きな鳥居を見に行く。
駅に戻り、出町柳行きの電車に乗る。
出町柳に着いて“出町ふたば”さんの“豆大福”を入手し、鴨川を眺めながら食すつもりが、火曜休業。珍しくリサーチ不足であった。
悔しいのでデルタのみ見物。
さて。
今回の旅のハイライト、東福寺へいよいよ向かう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?