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2024 錦秋の京都・重森三玲のお庭をまだまだ見たい旅・2 龍安寺

重森三玲のお庭をまだまだ見たい、というタイトルにしてあるが、最初に伺ったのは龍安寺である。
というのも京都入りの時間と真如院や光清寺の拝観開始までかなり時間の余裕があったからである。ここは一つ、インバウンドで激混み必至の有名どころを拝観しておかなければ(笑)、というわけである。
ちなみにハトは龍安寺さんは人生お初である。修学旅行で3度も京都に訪れているのに一度たりともご縁がなく今日まで至った次第。


11/04の日帰り旅では新幹線にて上洛。(上洛という言葉を使ってみたかった)

のぞみ99号は品川発



いつものハトの超エコノミー旅とはちと違う。そんなわけで京都駅到着は08:02であった。

祝日のせいか、そんな時間でも京都駅はごったがえしていた。
新幹線車内でお手洗いに行き損ねたので、降りてから用を済ませようとすると、長蛇の列…これが世の中の通常モードなのかとビビる、ハト。
山陰線まではほとんど小走りになったものの、08:15の園部行きに無事乗車。
車内もごった返していた。噂どおり、外国人率高め。皆、観光客であろう。ずいぶんと楽しげだ。嵐山へ行くのかな?と思う。
車窓から外を眺めていたら、ターンテーブルと扇形車庫が見えたので「おおつ!」と感動。ハトは鉄オタでは無いが、鉄ファンである。ここの博物館もいつか訪ねたいものである。
丹波口駅から先はいきなり大きな建物が少なくなくなってきて、住宅街が見渡せた。わお、京都の町だ、と感動する。家々の外装はすっかり現代風だけど、みっちり密着して建てられている家々は東京の住宅街(城東エリア←殆ど一回焼けてるが江戸の中心エリア)とは全然違う。詳しくはよくわからないのだが、京町家というのか?
間口が狭くて奥行きがある感じ。(東京は間口超狭くて奥行きも無い…と思うのだ)

こうして下車駅の太秦駅まで車窓を楽しんだ、ハト。
ここで嵐電に乗り換え。撮影所前駅までマップを頼りに歩く。
電車はすぐに来た。乗り方がわからず、焦る。「そのまま乗れ」的な案内を見つける。ハトはこういう時大抵下調べしているのだが、今回は別。慌ただしい毎日過ぎて色々調べたり無いままの出発となったしまったのだった。

08:45
無事に龍安寺駅到着。
降りる時にPASMOでも良かったのだろうが、現金払い(笑)
撮影所前駅も可愛らしい駅だったが、龍安寺駅もなかなかである。

嵐電 嵐山駅
ところで嵐電って正式には京福電気鉄道というのだとか。なぜに嵐電…?

ここから再びマップを頼りに歩く。

ちゃんと読まなかったから右に進んでしまった
次の案内は流石に注意を払う
緩やかながらも上り坂。
突き当たりが目指す龍安寺


時刻は08:55。
龍安寺入り口?に到着。
駅からキョロキョロしながら歩いてきて8分ぐらいだった。

門を潜り、
にぎやかな外国人ファミリーを躱しつつ、拝観受付へ。
山門
11/04なので紅葉はまだまだ
このマップは入場時にいただくパンフレットにも有り。
(ちゃんと見ないのがバレバレ)
3時間前には品川にいたのが嘘のよう
池の小島(伏虎島)にガチョウが
小舟とその小屋も


鏡容池の全体の写真を撮り忘れている。
お庭を早く見たくて自然と足早になる。

庫裏まであと少し

玄関で靴を脱ぎ、拝観用靴下を履く。
文化財保護ではなく、ハトは足先冷え冷えになって拝観どころではなくなってしまうので自己保身のためである。
上がってすぐ右手に安置されているお像にご挨拶。不敬なハトはこのお像が誰だったのが忘れ…大抵、ここの場所はご本尊のミニチュア版か開基の方か重要なお坊様なのだけど。まさに「ご本尊ほったらかしでお庭に直行」である…ちなみの龍安寺さんのご本尊は
釈迦如来。

息を飲む。
身動き出来ない。
あまりにも有名だからか今までにたくさんの画像を見かけたけが、
 本物は100倍良い。
さっそくお気に入りの石群
縦でも撮ってしまう
再びお庭全景を。
そんなに混んでいないと思われる
方丈から向かって右手
ほぼ同じ位置から。
石庭を囲っている石とか方丈手前の敷石とか
土塀向こうの建物の屋根(仏殿への門と思われる)が見えたりとか。
完全なバランスの世界
土塀。
作り方がいまだに謎なのだとか
お気に入りの石群をお庭の奥から
ちょっと場所を変えて
ズーーーーム
さらにズーーーーム
内緒話している二人っぽい
団体様が過ぎ去るとこれぐらいの混み具合。
無人も嬉しいが、ちょうど絵になる感じに思われる。
いつものアレ
まだ新しい
貴賓口。
簡素な中にも透かし彫が美しい。
現代のお掃除用具が堂々と置かれているところがお茶目



お庭を十分に味わい、続けて方丈の襖絵を。龍が描かれていて、連作。描いたのは細川護煕さんと言って、元首相の方だ。ハトは仕事柄この方が絵を描くことは知っていたが、こういった仕事を手がけていたとは。しかも龍安寺はこの細川家の関連大アリだということで、知らないとは恐ろしいと思った。言い訳をすればハトは歴史が苦手である。

方丈正面向かって右の“礼の間”
奥が第二の龍
左が第三の龍
方丈正面真ん中の部屋“室中”
奥は第五の龍
ところで、本来はこのお部屋にご本尊が安置されているはずなのだが?
室中の左側は第四の龍
室中の右側は第六の龍
正面奥のお部屋“檀那の間”右側
第七の龍
ズーーーーム
檀那の間の奥
第八の龍
檀那の間の左側の襖も味わい深い(画家名未調査💦)


続けて方丈裏側へと進む。

石庭の一番奥を廊下に沿って左へ
仏殿へと続く渡り廊下がある(立ち入り禁止)
石庭方向を振り返る
まだ青い紅葉と陽の光が美しい
“檀那の間”裏側に当たる、“衣鉢(えはつ)の間”
第九の龍(ハトはこの龍がお気に入り)
方丈裏側から見たら左側。
書も細川護煕氏。“異風”とある。
肥後の方言で反骨・風変わりな頑固者の意、とあった。
方丈裏側の廊下。
  真ん中のお部屋(“仏間”なのだが。ここに御本尊いらっしゃるのかも)は非公開。
有名なアレ
手前側。
飛石のそばのシダは自然に生えているのだろうか…
方丈裏側の“書院”
第一の龍
この書も細川護煕氏によるもの
“大勇猛心(だいゆうもうしん)”とある。
勇猛な心。勇進んで屈しない心、とあった。
方丈裏側から見て右側。
古い襖と違棚付きの床。
廊下側には出窓?の作り。花頭窓も。
床(とこ)部分のズーーーム
廊下をちょっと戻って花頭窓の部分。
廊下にちょっと出っ張っているのだな。
龍安寺垣
日本最古の椿…
やっぱり冬に来るのも良さそう
庫裏の屋根。
煙突じゃなくて、アレは何て呼ぶのか…
アレの四隅にも桃が!(桃の瓦)
すでに読めない、龍安寺を支えた人々の名前


方丈を一周見た後、再びお庭に浸る。

石庭に戻ってきて再び鑑賞。
龍安寺さんには申し訳ないが、こんなにイイとは思ってなかった。
それに、超絶お手入れされているのがお庭素人のハトでもわかる。
ここも枯葉一枚たりとも落ちていなかった。
石15個は見つけられたと思う…
ネタバレは無しとする。


気がつけが1時間経っていた。
そろそろ移動する。

お庭拝観前は混雑していた、鐘。
勅使門からの廊下の辺り。
鐘を支えているのはドラゴンが多いですな。
なぜに2個ある
開基500年遠忌が何年前なのか…
お土産コーナーにての展示。
獅子口は瓦の一種だったのか…
これがいつの時代のものなのか。古くて感動。
カエルさんと魚さんも


鏡容池をぐるっと回って行くことにした。

勅使門への入り口
勅使門
土塀を近くで見ることができた
室町人も見ていたのか
仏殿だろうか
小川有り
鏡容池を回って拝観出口へ向かうルート。
謎に大きいしが置かれている。
置かれているのだと思うのだが。


鏡容池が見えた。
一面、蓮の花の名残?
対岸がうまく見えないようになっているのかも
奥の建物は不明
虎伏島
再びガチョウさん発見


拝観受付の建物と山門
もちろん、桃などに注目
流石にお腹が空きまして。
“湯葉饅”を頬張る
そういえば山門前に根性ある松の木が。
 (石を割って成長したのか?それにしても長く横に伸びた枝が)

時刻は10:45。
バスに乗り、いよいよ真如院へ向かう。

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