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2023 霜月の京都・10 重森三玲の庭をもっと観たい旅、東福寺塔頭光明院

タイトル通り、5月(皐月咲く京都シリーズ)に引き続き、またもや重森三玲である。
11月の13〜14日の二泊2日旅である。
この時期なので紅葉はそんなに望めない。けれどもハトが京都を目指す理由はひたすら“お庭”なのだ。重森三玲のお庭に魅せられて氏のお庭を巡る旅はまだまだ続く。
今シリーズは昨年中に書き上げるはずがどんどんずれ込み、ついには立春を超えてしまうというぐずぐずの展開に。東福寺では今回は光明院、霊雲院、龍吟庵を拝観した。

時刻は11:00。

京阪電車のお馴染み鳥羽街道駅で降り、なんだか急に気温が上がってきている中、またあの坂道を登る。

坂道の突き当たりが光明院


京都の寺は山の麓に多いと思う。いつも坂道を登っている気がする。そんなこと思っていたら大昔の京都では山を異世界(あの世?)として考えられていて、などという記事を発見してしまった。残念ながら保存していなかったのでどなたの記事かはわからない。けれども昔の人が山を含め山の向こうは人の地では無いことを感じたのはわかる気がする。人の世界と人ではないものの世界の境界として寺を建てたのかもしれない。
そんなことより早朝に貴船神社への山登りをしたため、足の痛みが復活。下りに体力温存したのにな…

光明院に着く。こんな時間に来たのは初めてである。

前庭、“雲霊庭”


早朝と違い、なかなかな人数の拝観者さんが。それに何やら現代アートの展示も行われている。
ハトの今回の光明院での目的は「お昼頃のお庭を見たい」だ。毎度早朝に行ってしまっているので、お庭の向こうから光が差しているところしか見たことがなかったからだ。
それに霊雲院の予約が12:00だったのもある。東福寺の本坊庭園とどちらにしようかと一瞬だけ悩んだのだが、本坊は時期柄恐ろしいほど混んでいると思われ、やはりこちらにしたのだ。
やはりこちらに伺って良かった。

鯨(?)と菊の花がお出迎え
決して穏やかではない水面
瓢箪!
そうすると鯨ではなくて鯰なのかも


最初の部屋から真っ直ぐに進む。

そのまま次の間へ
奥に見える三石がハトお気に入り
障子の手前にアート(動物風に見える)
おお、ここにもアートが。
振り返って。
襖絵が激しい。(アート)
衝立の裏。
いつもこの絵だったか不明。


このままさらに先へ進もうかと思ったが、先客多数に付き、左側の書院と本堂へ。

鐘とお庭が描かれている絵皿
ハトは左側の窓?が好き
大好きな襖
床の間の写真はアート
吉野窓から本堂前の三石を
書院と本堂の間。
ここもハトの大好きポイント。
書院側の白いくねくねしたものはアート
本堂より。光溢れて眩しいくらい。
けれども南側にも木々があるので夏でもカンカン照りにはならない様子
本堂(方丈)の中より。
釈迦牟尼仏様そっちのけである(ご挨拶はさせていただいたが…)
光溢れる世界
大好きな角っこをこの角度から
大好きな角っこその2。お気に入りの窓?(右上に少しだけ)も一緒に撮る
アート
アート


茶室“観庭楼”へ
壁にある○と△がステキ。
その手前には東司があり
茶室“両行庵”へ向かう手前
白いくねくねはアート。
この盆栽はアートだったのか不明。
盆栽はよくわからないけど、かっこいい作品だ。


お茶席が開催されていたので、トライ。
お一人500円である。

お菓子は生菓子ではなくてよ
“波心庭”を拝見しながらお茶をいただけるなんて。
感激。
シアワセ過ぎる。
ズーーーーム
お茶席は貸切状態。
お昼が近いから他の拝観客さん達も少なめ。
ゆったりとした濃ゆい時間が流れている


次の予定時間ある中でのお茶席トライだったが、トライして本当に良かった。
抹茶の味わいの差なんぞハトはわからないが、大好きなお庭を眺めながら頂いたのは、今でも胸がいっぱいになる幸せな体験であった。
光明院のお茶は思ったよりカジュアルに提供されていた。お茶をいただいt部屋の奥が準備する部屋となっていて、おばちゃんが3人くらいいてにこやかにお喋りしながら待機している。そこに「お茶お願いします」と伝え、代金を払い、好きな席に座って待つ。混んでいたら席は選びようがないだろうな。程なくお茶が立てられて目の前にサーブされる。堅苦しい感じがなかったのも、良かった。

丸窓の隣の部屋
丸窓の部屋。
アートが描かれている。
この部屋はもしかして貴賓口なのかも。


唯一、紅葉らしさ

時刻は11:50。
次なる予定、霊雲院の予約時刻が迫る。
急足で移動しなければ。

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