PRTIMESイベント参加レポート
こんにちは、レイヤードCMOの伊藤です。
先日、PRTIMESが主催する、広報PR担当者向け学びとつながりのコミュニティイベント「PRTIMESカレッジVol.8」に参加してきました。今回のカレッジでは『企画』がテーマでした。
ご案内をいただいたときに講演内容がおもしろそうだったこと、ユーザイベントの運営にも興味があったので参加させてもらうことにしました。
両軸で学びがあり、参加してよかったなと感じます。 せっかくなので、講演内容で気づきになったことを、備忘録代わりにまとめておきます。
▼講演プログラム(抜粋)
1. 鈴木おさむ氏『世の中に「刺さる」方法』
2. 高橋弘樹氏「企画を立てるのが楽しくなる、企画のキレが変わる」5ヵ条
3. ファミリーマート橋本剛氏×山岡美奈子氏トークセッション「毎週100超の新商品を生む」ヒットメーカーファミマの企画
企画はワクワクでできている
鈴木おさむさん、高橋弘樹さん、ファミリーマートさんの3講演で共通していたワードは「ワクワク」だったように感じました。
企画は、単なる思いつき・構想レベルのアイディアとは異なり、実行するための計画であり、その過程には合意形成が必要不可欠です。自分1人だけで実現できるものではないので、人を巻き込み、説得しながら動いていかなければなりません。
説得をするときに大事なのが、企画に対する熱量です。
自分自身がワクワクできる企画になっているか、その企画を愛しているか、自らがおもしろい!と思えているかなど、それぞれに表現は違えど、講演者の皆さんが同様に自分軸の重要性について語っていました。
私の経験上でもその通りだなと思うところがあり、とても納得感のあるお話でした。
自分の企画の最初の賛同者は、自分自身なんですよね。
どこかでこの企画っておもしろくないんじゃないか、誰にも刺さらないのではないかと感じている企画は、うまくいかないことの方が多いと思いますこの企画はおもしろい、絶対に実現したいんだ、という熱量は相手にも伝わりますし、人を動かします。
そこまでの熱量を持てないのであれば、企画の詰め方が甘いということなんだろうと思います。
企画を通すには技術と人間性が大切
もう1つ納得感の高かった話として、社内で企画を通すための方法論です。
社内で企画がなかなか通らないという課題は多くの参加者の方が抱えているようで、どうすれば企画が通りやすくなるかという質問が角度を変えて何度か出ました。
熱量をもって企画をしているかどうかの前提を踏まえつつ、鈴木おさむさんが企画を通す技術について話してくれました。
たとえば、上司からの宿題に対して1つしか案を提出しなかった場合、「良い/悪い」、「YES/NO」など評価は2択になってしまいます。
一方で、1つの宿題に対して10の提案を出したとします。そうすれば2択ではなく、その10を比較した結果が返ってきます。
案1よりは案2がいいとか、この点では案3がいいとか、より具体的なフィードバックが返ってきます。その結果、少しずつ上司の考え、センス、志向性が見えてきて、どういう案であれば企画が通りやすいかがわかるようになってくるというお話でした。
あとは、人間性も大事という当たり前のようだけど、忘れがちなこともお話されていました。
企画は周りを巻き込んで実現、達成していくものなので、周りの人からあの人がやろうとしている企画なら協力してあげようと思ってもらえるように、日頃から礼を尽くしておくことは大切だということでした。
企画を通しやすい環境づくりというのも意識しておく必要があると改めて認識しました。
うちの上司もオプションを出せっていつも言うわーーー、いつも人の仕事に協力的・好意的な人は周りから応援してもらいやすいよねーーーーーと、わかりみ120%の内容でした。
企業と社会のブリッジに
ファミリーマートさんの講演でとても印象に残ったのは、PR企画を考える上で「企業と社会のブリッジになっているか」という視点をチーム全員が強く意識されているということでした。
マーケティングにも通ずるものがありますが、企業が言いたいことだけを言っても伝わらないことが多く、潜在顧客(ターゲット層)のペインを見つけ、そのペインに刺さるメッセージ・ソリューションを提示することが顧客獲得につながっていきます。
PRは、「社会」というより広い対象に対してメッセージを打ち出していくものですが、PRする製品と社会の共通性は何か、社会の課題を含めて、世の中に転がっている話題をより多く集め、そこに共通性を見出す作業をしながら企画をつくっていくということでした。
年間に数多くの新商品を出しているファミリーマートさんでは、すべての商品をPRすることは難しいため、社会との共通性がより高い商品、そしてその共通性にファミリーマートらしさを見いだせるものを選択してPRするようにしているそうです。
数多くの新商品を出されているので、売れそうにない商品の場合、どうしているのかという主旨の質問がありましたが、「売れるかではなく、どのように売るかを考えるのが仕事」という回答をされていて、さすがだなと思いました。
一見売れなさそうなものでも売れるようにすることが、PRやマーケティングだし、企画のおもしろさだよなと改めて考える機会になりました。
とても充実のプログラム内容でしたし、他社のPR担当の方とお話する機会は普段なかなかないので、たくさんの方々と交流できたことも良かったです。
コミュニティイベント運営のためのポイントをいくつか発見できたのも収穫でした。
来年(か再来年)には、レイヤードのユーザイベントを実現したいなーとぼんやり考えていたのですが、このイベント参加をきっかけにワクワクできる企画をしていこうと改めて思いました。
ということで、皆さんも企画をするときはぜひ「ワクワク」を大事にしてください。
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