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もし本、音楽、映画がなかったら僕はどんな大人になっていたんだろうなぁ? なんて、ちょっぴり感傷的な心持ちになった短編3作品

 私の新刊「テイラー・スウィフトはいなかった」が出版されて、三か月が経ちました。雨だれのように、ぽつんぽつんと感想が私の目と耳に入ってきます。
 そのなかから、順不同で、掲載していきたいと思います。
 今回は、インスタグラムから。

 けむりのまきたろう(M・Kemurino) kemurino.films 様

 もし本、音楽、映画がなかったら僕はどんな大人になっていたんだろうなぁ? なんて、ちょっぴり感傷的な心持ちになった短編3作品。

 カラダの約60%は水分で、残り約40%がタンパク質や脂肪で構成されている。

 その素は主に食事だが、栄養によって働く脳と細胞は、目に映るもの、耳に聞こえるもの、肌にふれるもの、心を動かすものに反応して、思考や感情もコントロールしている。

 そう考えると、人のカラダの何%かは好きなこと、心地よさ、嫌いなこと、心地悪さなどに左右されていとも言える。もっともわかりやすい例は、恋をしている人は元気で、失恋した人は元気がない。

 恋愛、仕事、家庭、交友関係などで味わう充実も重圧も人生体験すべてが、カラダの素に関係しているのではないだろうか?

 最も多感な青春時代に摂取した「素」は、「恋」と「憧れ」だった気がする。異性を好きになることと同じベクトルで音楽や小説、映画に心踊らせ、ときめき、話が合うやつらと喜びを分かち合った。

 12インチシングル、インベーダーゲームなど、いつの時代も若者は最先端の文化を糧に、充実と重圧のはざまで感性を育んできた。作中の言葉を借りれば、僕もどこか「マインドはパンク」な青春だったと思う。

 ウォークマン、iPod、iPhoneなど画期的なイノベーションを経て、音楽をいつでも自由に持ち歩ける魔法のような時間の流れの中で、「♪北千住駅をフワッと歩く 藍色のスカート~」と歌うあいみょんや「♪褒めろよ~」と歌う松尾レミの歌詞世界と楽曲に琴線を揺さぶられ、ハッとする自分がいる。

 本作の表題作『テイラー・スウィフトはいなかった』と同様、僕の青春時代にいなかった平成生まれの若きアーティストに刺激をもらえる未来を、あの頃、想像もしていなかった。心を動かす音楽は、ずっと未来に繋がっているんだなぁ♪

 けむりのまきたろう(M・Kemurino)さんは、インディーズフィルムの映画監督。
 インスタグラムのプロフィールには、

 I like movies and novels and beer.
 I am making own film "kemurino movie"
 www.youtube.com/user/Kemurino44

 と記されている。

 YouTubeで、煙野映画を観ることができます。ぜひぜひご覧ください。

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