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村上春樹新訳、レイモンド・チャンドラー「大いなる眠り」

 村上春樹さんの新訳、レイモンド・チャンドラー「大いなる眠り」(早川書房)を読んだ。双葉十三郎さんの旧訳も当然読んでいる。昔から好きな小説である。
 読後の印象をざっくりといえば、村上さんのは一般文芸作品として訳され、双葉さんのはハードボイルドミステリーとして訳されているように思う。
 それだけ振り幅のあり、かつ奥行きもある小説、ということだろうか。

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