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【しゅん】難病の前兆。

28歳の時、突如として違和感に襲われます。インド旅行中に出会った友人に招待いただいた結婚式。「ついでに久々に集まれたし、思い出作って帰ろうよ!!」と誘われた渓流のぼり。

軽々とした身のこなしで、どんどん進んでいく友人たち。岩から岩へ飛び移る動作に、僕は少しずつ遅れを取りはじめました
「あれー。こんなに運動神経悪かったっけ?いつもと感覚が違うなぁ。」
心の不安は更なる不遇を迎えます。

東京で着物屋さんに勤めていた時のこと。
慣れない下駄での接客。
お客様を見送る際に、度々ふらつきに襲われます。
生まれて初めての人間ドッグにいきました。
結果は「異状なし」。異常があるのに「異状なし」。
納得できない何かが、心の奥底に積もってきたことを覚えています。

極め付きは、30歳で入学した専門学校での柔道の授業での出来事です。
この頃になると、違和感の原因ではなく、
自分の変化に気をつける生活に変わりました。
例えば、校内の階段は、ゆっくり一段ずつ歩こうと考える、というようなことです。

明らかに人と比べて「違う」と思わざるを得ない事態がありました。
柔道の授業での最初のカリキュラムである「前回り受け身」の習得です。

僕だけ、何度練習しても出来ません
毎回の定期試験、僕だけはいつも不合格。

結果的に、この事が難病への診断につながります。

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