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”世の中のお金持ちの方法論”と”3つのサイクルの考え方”を対比する その3

3つのサイクルの考え方を通し、お金持ちに関する書籍の内容を理解してみたいと思います。

■読んだ本

金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法, ロバート・キヨサキ, 2015

非常に考えさせられる本です。

変化せずにいるのは簡単だ。たいていの人は一生同じままでいることを選ぶ。自信の不足と怠け心に挑戦すれば、自由へ続く扉を見つけることができる(26ぺージ)

若くして引退できるほど裕福になる道を歩まな理由は、自信の不足と怠け心が原因ということでした。

3つのサイクルの考え方では、ストックサイクル活動として、お金の蓄積を目指しており、お金はメンテナンスサイクル(生活の維持)やハピネスサイクルを回す(意義や喜びを感じる)ために必要なリソースであると整理していました。

上記書籍の記述は、獲得すべきお金(キャッシュフロー)の額について指摘しています。多く人たちがそうするように現在の延長線上で想定される必要額を目標とするのではなく、若くして引退できるくらい大きな額とすべきだという指摘です。また、そうしないは、自信の無さ、怠惰心が原因であるという厳しい指摘と整理できます。

私がやり方(ハウツー)よりも重要だと思うのは、私たちがなぜそうしたかだ。そして、その答えは、私が自信のなさや、怠け心、過去から引きずってきたものに挑戦したいと思ったからだ。(28ページ)
たいていの人が、自分にできることをやらないでいるのは、そうするだけの強い理由を持っていないからだ。(中略)たいていの人は、自分の心を見つめて、なぜ自分はお金持ちになりたいのか、その理由をまず見つけようとせずに、ただ楽に金持ちになれる道を探す。ところが、楽な道は一つ問題がある。それは、たいてい行き止まりだということだ(29ページ)

自信の無さや怠惰心を克服すること無しに、楽にお金持ちになろうとしても失敗すると言及されています。自信の無さや怠惰心を克服するくらい強い”理由”を自分の中に見いだす必要がありそうです。

著者は決心した時点での苦しい経済環境の克服、”平均的”だった自分のこれまでの人生からの脱却、結婚相手に経済的な苦労を強いたくない、という”理由”をみつけたそうです。

その1でご紹介したMayuhimeさんの書籍でも非常に経済的に苦しい原体験がきっかけになっているように思います。

理由があれば、方法がみつかる(33ページ)

とくにかく、まずは、理由が大切とのことです。

レバレッジはさらにより少ないもので、さらにより多くをする能力だ(70ページ)

つねに、より少ないもので、より多くすることができないか考え続けることが、お金持ちになるための思考方法とのことです。ストックサイクルの活動のについて、投下するリソースを少なくできるか?得られるものをより多くできるか?と考える癖が求められます。

人間の現実は、その人が「これは賢い」と思っていることや「これは危険だ」と思っていることによって決められている(95ページ)

お金持ちになれるひととそうでない人は、考え方が違うということです。確かに、私たちは自然と不安を回避し、誇らしい気持ちにさせてくれる活動を選択します。

お金持ちの人は、勤労所得という安全性にしがみついていることこそ危険だと指摘します。ビジネスオーナーになるなどの危険性は一時的であることに対し、上記は、一生続くからだということです。

速く金持ちになりたかったら、新しいアイディアを進んで取り入れる頭脳と、自分の今の能力を超えた可能性に挑戦できる技術を持つ必要がある。そのためには、素早く変化、拡大、成長できる現実を持っていなければいけない。(133ページ)

その通りなぞれば、必ずお金持ちになれるようなマニュアルは存在せず、素早く、賢明に新しいことに挑戦していくことが唯一お金持ちになる方法なのかもしれません。

「新しいことを学び、学んだこととを活用して未知の取組を素早く実行すること」=怠惰心、自信の無さを克服すること、なのかもしれません。

学びが多く、第一部までしか噛み砕けておりません。また、上記でご紹介した以外にも素晴らしいアイデアが多数記載されており、なかなか読み進めるのに時間がかかります。

ベースとなる考え方はその1、その2でご紹介した書籍と共通するところがあったように思います。



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