自分を責めない、やり方を変える

仕事をしていると、営業成績などプレッシャーがあり、受注/失注といったフィードバックから逃れることはできません。また、年次に応じた役割が求められ、目の前の仕事にだけフォーカスするのではなく、中長期的な展望に関する説明も求められます。

こうした中で、「うまくいった!」ということもあれば、「もう少しなんとかできた」ということもあります。

20代ころ、後者のようなケースではとても落ち込みました。自責/他責というフレームで考えると、あらゆることを自責に捉え、その都度自分の弱さを確認していました。そうすることが、自分の成長につながると信じていました。

実際、落ち込むことで自分の中に危機感を醸成し、次の行動の原動力とすることができていたように感じます。この状況から脱するために「なんとかしなければ」という思いが、自分を支えていました。

30代になり、大きく変わった点は時間の余裕がなくなったことです。仕事でも家庭でも求められることが増え、落ち込んで停滞していることが許されなくなりました。

こうした環境のなかで、うまくいかなかった時、今自分を支えてくれているものは「自分を責めない、やり方を変える」という考え方です。

きっとうまくいく。そうした”やり方”が存在する。うまくいかなかったのはその”やり方”を知らないか体得していないため。客観的に現状を分析し、やり方を変えてまたやってみる。その繰り返し。といったような感じです。

過去、失敗して落ち込んでいたのは、自分のことをよく知らなかったという理由もあるように思います。自分に才能がないのではないか、根本的な欠陥があるのではないか、できる人たちとの間に追いつけない差があるのではないか、結局自分は怠惰に負けてしまうのではないか、という検証できない仮説を持ち出して自分を苦しめていました。

こうした落ち込んだ経験を通し、自分の理解が深まりました。確かに苦手なことがあり、限界もたくさんある一方、得意なこともあり、一定程度の意思を貫く力があることも知りました。

まだ見ぬ自分の欠陥の影に怯えることがなくなり、失敗と自分の持って生まれた特性を関連づけることがなくなりました。

自分を責めない、やり方を変える。きっとうまくいく。

皆様が取り組まれていることも、うまくいくことをこころよりお祈りいたします。

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