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発信する勇気


普段お世話になっている先生にご紹介いただきまして、noteで文章を再開したばかりの私にはぴったりの本だなと感じて読み始めました。

新しい読書法を試す

まず、今勉強している新しい読書方法で読んでみました。目次から筆者の主張と自分の課題、期待値とリンクするテーマを探り、質問を明確に作る。そしてその答えについて言及しているところはないかなーとパラパラめくりながらキーワードを抽出。

読書の目的:

mixiから始まって長年SNSにどっぷり浸かってきたが、人の投稿を見て気持ちが沈むことが多くなってきたので、去年1年間くらいSNS(投稿も閲覧も)から距離を置いていた。その気持ち、ネットのマイナスの部分について共感できるフレーズがないか探したい。

キーワードの抽出:

  •  承認欲求(ネットに求めることが可能になってしまった)

  •  批判の本質は「自分が自分に思っていること」

  •  ネットによって世の中が見える化「されすぎている」

  •  受発信は感情の増幅装置(ポジティブもネガティブも。)

  •  まずは、自分のために表現する。

読後アクション:

キーワードから、作者に共感してもらえる部分を発見できた。最初の10分読書としてはまずまず。さらに興味を掻き立てられぜひ読み進めたい。


筆者のオンライン解説に参加

その後、作者末吉宏臣さんのオンライン対談にも視聴させてもらい、本に書かれていることを超えて、書籍にまとめられる前の生の哲学に触れさせてもらうことができた。

作者さま曰く『現在の人は、日々の生活が忙しすぎて、「自分は本当は何がしたいの?」「何が好きなの?」がわからなくなってしまっている。』
『発信は自分自身を取り戻すためにする。』まずは自分のために!ということを繰り返し強調されていました。"勇気"を持つという観点ではこの部分が一番大切なのでしょう

その次の段階に役にたつ考え方として、
この発信によって救われる人がいる。いいねがついてもつかなくても(サイレント読者も意識する)
恐怖は感じて当たり前。どれだけ先に行っている人でもそう。
役に立つ文章でないとと思わなくていい。特にエッセイのジャンルはそういうもの。(出来事について、気づいたことや自分の考え)

そして、一番大事だと思ったメッセージは、これ。「批判は自分自身の中にある考え」完璧な親、完璧な環境なんてないなかで、幼少時代に深く根付いてしまった考え方、価値観、恐れなどなど、負の感情は、現在の自分が味わって手放す。紙で書いて火で燃やすとか。象徴的なことを感じていくことで手放していける。ということ。
文章だけでなく、表現すること、人に伝えることはこれらのベースがあった上で先へ進めるものなのだと痛感しました。
文章が上手くなる、人を動かすための文章を書くテクニックは巷に溢れているけれど、土台となるメンタルが整っていないと不安定ですぐ崩れるように止まってしまうんだということでしょうか。

おわりに

noteを始めて10本目で「発信する」について考える本についての感想でした。過剰に見える化される環境で、(悪い意味で)貪欲に情報だけを追い求めるのではなく、承認欲求に狂わされるのではなく、必要な時に必要な情報に触れられるような付き合い方でいたいなと思いました。
また、正解のある教育、レールのあるキャリアが目指す道だと思考停止して生きてきた自分が、自分から正解のない自己表現をし、人の目に晒すことは怖くて当たり前、少しずつ乗り越えていこう、と自らの現状を振り返る機会ともなりました。

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