洗濯NGのコートを洗濯機で洗ってみたら……? 驚きの変化に「スーパーに着て行くのも個人的に躊躇うレベル」(Yahoo!)を考察
Hello! エシカルファッションを志し、
現在は主に日本で織・加工されたリネン生地を使用して服や小物を製作しているitoa.n.のイトアです
本日は通常ニュースから1つをpick up
今回はこちらの記事を取り上げます!
記事の概要 : 洗濯NGのコートを洗濯したら着られないほどに縮んだ
”XユーザーのB型ちゃんさん”という方が、捨てる予定の洗濯NGのコートを洗濯してみたという内容です。
コートは後身頃はウール100%、前身頃はウール75%、ナイロン25%の混紡素材。
これを
1、ドラム式洗濯機の「おうちクリーニングコース」
2、乾燥機「ソフト乾燥モード」
3、乾燥でニオイがキツくなったので、
再びドラム式洗濯機の「おうちクリーニングコース」
4、部屋干し
という手順で洗濯
結果、前身頃はそれほど縮まなかったが、ウール100%の後身頃は着るのを躊躇うほどに縮んでしまった、とのことでした。
考察 : 天然素材の乾燥機はゼッタイだめ!
綿やリネン、ウールなど、天然素材の洗濯は特に繊細で気になる方が多いのではないでしょうか。
綿やリネンは洗濯は大丈夫だけど、乾燥機はダメ。
ウールはできれば洗濯もダメ。乾燥機はゼッタイだめです。
これは素材それぞれに理由がありますが、水を吸った時の素材の変化や、摩擦による摩耗、乾燥機の熱による影響が考えられるためです。
化学繊維の多くはもとは石油なので、基本的には水にも熱にも強いですが、天然繊維はもともと植物や動物の毛です。
そのため、より繊細に扱う必要があります。
今回のウール素材の縮みに関しては、水に濡れ、かつ摩擦が起こると発生するフェルト化現象、乾燥機の熱による目詰まりが大きな原因ではないでしょうか。
フェルト化現象とは、やわらかいウールの生地がフェルトみたいになってしまう現象です。
フェルト素材といえば、ダッフルコートをイメージしていただくとわかりやすいのではないでしょうか?
素材が硬くてかっちりしているダッフルコート、あれはまさにフェルト生地です。
あんな感じにやわらかかったはずの生地が硬く、詰まった感じになってしまいます。
乾燥機も、熱によって目がつまることで生地が硬く、縮んでしまいます。
やわらかいウール素材は特に織り目があらいものがほとんどです。
生地は、基本的にはキチキチに織るとハリのあるものになりますし、
ゆるめに織るとやわらかな風合いになります。
(織る糸の太さや種類によっても異なります)
これはウールだけでなく、リネンなども同じです。
その"ゆるめに" 織られていた生地の目が、洗濯や乾燥機をすることによって詰まってしまいます。
そのことによって、生地が硬くなったり、縮みが発生してしまうのです。
細かなことを覚える必要ありませんが、天然素材の乾燥機は、ゼッタイだめ!です。
洗濯表示はちゃんとその素材に適した最適な方法を提示してくれていますので、服を長く着るためにも、表示に合ったお洗濯でお手入れしてくださいね♪
いかがでしたでしょうか?
情報収集や、何かの参考になりましたら幸いです!
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