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『ポケモン』の話はありません。

こちらの記事は、2019年11月30日に公開した記事を、単行本マガジンに移行する際に間違って削除してしまったため、再投稿したものです。

 このテーマは正直、書くことがないんですよね。なぜなら『ポケモン』とは、これまで縁がなかったので。

 これまでに唯一プレイしたことがある関連タイトルと言えば、『ポケモンGO』ぐらい。『ポケモンGO』は海外で先行配信されたのが話題になっていて、それで日本の配信初日にダウンロードしてみました。その日はちょうど、大鳥居から天王洲アイルに移っていた頃のセガ本社へ取材に行っていたので、ARでセガの受付にポケモンを出現させたりして、遊んでいた覚えがありますw 『ポケモンGO』自体は、リアルに歩くというプレイスタイルが自分には合わなくて、すぐ飽きてしまったんですけど。

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▲この記事に使える『ポケモン』の画像は何かないかとフォルダをあさってみたら、Jリーグ・ヴァンフォーレ甲府戦の会場にいたピカチュウの写真が出てきました。……ホントにゲーム関係ないやん。オレと『ポケモン』の関係といえば他には、『少女革命ウテナ』の最終回1話前の回(38話)が放送されたのが、ちょうどアニメ版『ポケモン』の例のポリゴンの回の翌日で、当時録画したVHSには「昨日放送された『ポケモン』を録画したビデオは見ないでください」というテロップが入ってるところぐらいでしょうか。


 とまぁ、それぐらい『ポケモン』には縁がなくて……という話を、今月のテーマを決める際にしてみたら、『ポケモン』好きのてっけんさんから「『ポケモン』にまったく触れないゲームライターはあり得るのか」的なツッコミが入って。でもオレがこれまで『ポケモン』と縁がなかった最大の理由は、『ポケモン赤・緑』が発売された時にはすでに、ゲームライターの仕事を始めていたからなんですよ。

 『赤・緑』発売当時のオレは、PC-9801がメインのPCゲーマーで。ただその当時のPC-98では、エロゲーはともかく一般ゲーはかなり数が減っていて。なにしろオレが仕事していた『電撃王』も、PCゲーム専門誌からコンシューマも含めたゲーム総合誌にリニューアルしたぐらい。なので自分もコンシューマゲームをちゃんと遊んでみようと思って、それでようやくメガドライブとかスーパーファミコンを買ってみたという、ちょうどそれぐらいのタイミングだったのです。……まぁ、それで遊んでいたのがスーファミ版『ウルフェンシュタイン3D』とか、EAの『デザートストライク』とかなので、そもそも日本のゲームのメインストリームとはほど遠い嗜好の持ち主ではあるんですが。

 そういう自分にとって、当時は完全に子ども向けという位置づけだったゲームボーイで発売された『ポケモン』が縁遠くても、ある意味、仕方のないところで。ポケモンを交換してくれるお友達もいないし。

 「いやいや、その後『ポケモン』は大ヒットして日本を代表するゲームのひとつとなったのだから、それをプレイしていないのはゲームライターとしておかしいだろう」という人もいると思います。ただ、これは以前、「ゲームの基礎教養」が話題になった時も感じていたのですが、特に仕事という面に関して言えば、誰もがプレイしているゲーム「ではない」ところに注力することが、有利に働くこともあるのですよ。

 というわけで以下では『ポケモン』とはまったく関係のない、ゲームライターの仕事についての話を書いてみたいと思います。

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