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糸と魚と川vol,11/「27」〜Youは何しに糸魚川へ〜

2023年5月17日(水)駅前広場キターレにて開催!糸と魚と川もvol,11まで来ることができました。27歳の特集ということで、「27」は転機の年ということで糸魚川で精力的に活動されている4名の方々をぜひ紹介したいということで、このテーマを持ってきました。27歳付近の若手といろんなお話を繰り広げました。

本記事はそんなイベントの内容をまとめたものになります。ぜひ糸魚川で活動している方々の温度を感じていただければと思います。

「糸と魚と川」とは…

糸魚川の魅力を市内外の方々、特に、移住に興味のある方向けに向けて発信し、自然豊かな場所、地方という視点が出てきた際に「糸魚川」という選択肢を作ってもらう、そんな糸魚川と日本全国の循環を創造することを目的としたイベント。

渋谷:前回に引き続き、早速、嬉しかったトピックがあったみたいで・・・

山崎:最近のトピックス言っていいですか笑
先日、糸魚川小学校の先生からお電話をいただきまして。。
小学校6年生の担当の先生から「糸と魚と川に出会ってしまった!」という内容をいただいたんですよね。詳細を聞いてみると、6年生の総合学習の題材として糸と魚と川を取り上げてくださるという旨でして。
「一緒にやりませんか?」
という嬉しいお言葉をもらいまして、二つ返事でぜひ!!と答えさせていただきました笑

渋谷:内容はこれからですかね??笑

山崎:そうなんです、これから進めていければと思っています。
「ふるさと」というテーマを取り扱っているらしく、外の方と中(地元)の方の目線で何か児童に伝えられたらなと思っています。そして、今日、その先生が会場に来てくれました!!!

渋谷:やって良かったですね!続けいくことがやっぱり大事ですね。感慨深いですね。

山崎:3年目に突入ですね。

渋谷:感慨深いですよね。色々なテーマで今までやってきましたが、今回は若い方にスポットライトを当てて、アラウンド27のキラキラしている方々を紹介していきたいと思います。
本題に入る前に、何か言いたいことありますか?笑

山崎:頑張れ27!!!

ー講演者についてー

▼森 あやね(糸魚川市高校魅力化コーディネーター)

1998年生まれ、福島県郡山市出身、大学時代まで地元福島で生活する。教育や社会、人に対する興味のもと教育免許を取得するも、新卒切符を使い求人広告営業として「都会」へ就職した。満を持して入った会社を超早期退職後、偶然的な出会いがあり、今の糸魚川市高校魅力化コーディネーターという職につく。誰よりも生徒に寄り添える大人、誰よりも生徒のことを考える大人、誰よりも生徒の背中をそっと押す大人になるべく日々奮闘中。ここぞという時はいつも茨の道を歩きたいタイプであるにも関わらず、誰よりも怖がり。

糸魚川で働く今に至るまで
自己紹介に書いた通り、自分の失敗経験から、ペーパーテストに乗らない能力に気づく場面があれば、もう少し違った進路選択があったんじゃないのかな?という思いから仕事探しをやり直し、今のお仕事に辿り着いています。
糸魚川にきて一年立つのですが、100回以上「なんで糸魚川にきたの?」ということを聞かれます笑
答えは一つで、「偶然の巡り合わせ」です。笑
地域にいかれる方の多くは、その土地が好き!という思いで地域にIターンすると思うのですが、私は、そこに自分がどうしてもやりたいお仕事がそこにあったので糸魚川にきました。

今のお仕事
高校魅力化コーディネーターというお仕事をしているのですが、お仕事内容は大きく3つです。
・高校生を対象とした探究活動の機会提供
・自習スペースの運営
・総合型選抜対策支援
その中でも「探究活動」について簡単にお話しできればなと思っていて、「探究=学び方の一つ」ということがわかっていただければな思います。
探究活動というのは、「課題の発見→仮説検証→整理分析→まとめ・表現」というプロセスを踏み、このプロセスをぐるぐる回していくことです。
このプロセスを踏む中で、どんどん疑問が湧いてくるというような、一つの疑問で終わらず、疑問が疑問を読んで連鎖を生む、そして知識や経験を身につけていくことが重要だと思っています。小さな疑問をどれだけ繋げていけるかという部分が鍵になっているのではないのかな?と日々、授業をしていて自分は思っています。
こういった活動をすることにより、横断的な知識の広がり・課題解決能力・発信能力を身につけることができるという期待値が込められた教科になります。

そんな中でも、糸魚川で探究活動をする高校生に向けて、何ができるのかという部分で気をつけている点が下記になります。
・ペーパーテストには載らない力の育成を目的に入れて設計すること
・糸魚川の面白い大人と出会ってもらう機会を提供すること
・高校生と学び合うこと

▼貝津 美里(生き方を伝えるライター・編集者)

世代・年齢・性別・国内外問わず人の「生き方」を聴き「名刺代わり」となる文章を紡ぎます。主な執筆テーマは、生き方/働き方/地域/広報editor(企業の言葉づくり)。本づくり文章で残すアルバム「結びめ」主宰。人と人、人と想い、想いと想いを「結ぶ」書き手でありたいと思っています。
ポートフォリオ:https://lit.link/misatonoikikata

ライターという仕事
埼玉県川口市出身で、3ヶ月前に糸魚川に来ました。普段、生き方をつたえるライターとして働いていて、生き方・働き方・地域をテーマとして執筆をしています。その方の大事にしている価値観、思い、活動の背景というところを人生の一つのストーリーにして名刺がわりになるような記事を作成しています。
企業のホームページ作成や大学のホームページ、ブランドの世界観を言語化して発信することをしていたり、移住定住した方の活動、思いなども執筆しています。
老若男女関わらず幅広い方々の取材をしています。

ライターになると決めた出来事
このような仕事をしている背景に、「人の生き方の選択肢を広げたい」という思いがあります。この思いの原点の一つが旅です。世界にはいろんな生き方があって、いろんな人がいて、目が輝いていたのですが、自分の将来を考えるタイミングの就活を迎えた時に、一気に目の前が真っ黒になったんです。。周囲を見てみると、自分の将来に対してネガティブな方が多かったです。
学生という社会に出る前のまだ何にでもなれる時期に自分の将来を悲観的に考えるってすごく勿体無いなと思いました。そんな中で、社会人になるなら、学生の就活をワクワクするものに変えたい。という思いから、キャリアアドバイザーとして就職をしました。
結果的に理想と現実のギャップや人間関係などの理由から、入社半年で、心身ともにボロボロになってしまいます。その後のキャリアに傷がついてはいけないと次の職につくも2週間で退社。なぜみんなと同じように頑張れないんだろう?と思っていた私が絶対に手放さなかったもの、それが、「人の生き方の選択肢を広げたい」という思いでした。
当時から人の思いを聞くこと、対話することを好きでしたし、文章で自分の思いを表現することが好きだったので、いつかライターになれたらいいなと思っていたのですが、それを今叶えていこう!と思いキャリアの選択をしました。
ありのままでいいんだな。可能性を狭めなくていいんだな。ということに気づき、
ありのままに生きている人とありのままに生きたい人を結ぶ架け橋でありたいと思うようになりました。

なぜ糸魚川?
出身が首都圏に近いこともあり、地方、地域で暮らすことへの興味が沸いていました。そこから移住してみたいという思いに至っています。そこで出会ったのが「糸魚川」です。
水が綺麗で、空も青くて、雪が降って、山があって、カニが美味しくて、お米も美味しい。春の恵みを自分でとっていただいて、、、という体験や、この地域で根を張って事業を展開している方の思いを聞いたり、コワーキングスペースでゆるく人と繋がる経験ができたりする中で、私も何か企画してみたいなという思いが芽生えました。つい先日、夜のクラブハウス美山というコワーキングスペースを開放して、交流会をしたのですが、きていただいた方の反応をみて、「やって良かったな」と思えることができました。


▼塚田 ちひろ(株式会社イールー)

糸魚川生まれ、糸魚川育ちだが、高校卒業後すぐにオーストラリアに留学。
現地の大学に進学、卒業後は某大手飲食チェーンに就職し、大学時代と社会人初期の8年間をオーストラリアで過ごす。オーストラリアの生活は好きだったが、「もっと理想的な暮らしが糸魚川でできるんじゃないか?」「大好きな地元糸魚川に貢献できる仕事がしたい」と考え、2021年に帰国するも地元で職が見つからず、一度は新潟市で就職。2023年3月、株式会社イールーへの転職が決まり念願の糸魚川へUターンが実現。駅北広場キターレにて毎日奮闘中。

27歳は大転換機
思い返せば27歳は、大きな転機の年だったなと思っています。27歳は、オーストラリアから日本に帰国した年でした。実は、高校卒業してすぐにオーストラリアに留学をしまして、大学生活の4年間と社会人生活4年間をオーストラリアで過ごしました。
海外経験者で多いのが、海外生活は良かったなあというような未練が残っている様子が多いなという印象なんですが、私は、全く無くて、なんでかな〜って考えた時に、日本っていう場所が「糸魚川」というイメージだったことが大きいかなと思っています。

なぜオーストラリアへ?
本当に対した理由が無くて、海外の人たちってどういう風に暮らしているんだろう?と思ったり、その土地で暮らす人と同じように暮らしてみたいなっていう思いで留学がしたかったです。
オーストラリアで住んでいたところはシドニーで、都会的でありながら、自然が身近にある街。休日は写真の場所で、音楽を聴いて、果物を食べながらただただゆっくり過ごすというような過ごし方をしていました。
自然が日常にあるライフスタイルっていうのがすごく理想的だなと思うきっかけになったのがオーストラリアの生活でした。

なぜ帰国という選択を?
オーストラリアにいる時代に、すごく海が好きになって、引っ越しをする際も、海の近くへ海の近くへというような形をとっていたのですが、「あれ?ちょっと待って。。。」実は、灯台下暗しではないですが、実家からが一番海が近かった!!!笑それに気づいてから糸魚川に帰りたいと思いました。
オーストラリアには高い山が無くて、トレッキングならできるかな?くらいの山しかなかったので、糸魚川では山も楽しめるということも帰りたいという思いに拍車をかけました。
そして、オーストラリアでぶち当たった壁が、仕事の部分でした。ざっくりいうと、オーストラリアが必要としている職業に就て働いてくれる方だったらオーストラリアに住んでいもいいよ!という感じなのですが、、そのリストに興味があるお仕事がなかった、そして、運で切られてしまう可能性もあるとのことで、日本への帰国を決意しました。

今のお仕事
よく、糸魚川には、あれがないこれがないとよく言われるんですけど、元々ないところで育っているので、「ないなら作っちゃえばいいじゃん」と思っていて、作っていくのが楽しいのでは?と思っています。
今は、駅北広場キターレで働いています。アイアクションという、環境問題をより身近に感じてもらえるようなイベントを作っていたりだとか、スープをカフェで1から作ってみたり。
作る繋がる育むというキターレのコンセプトを体現できる人でありたいなと思っている。


▼南戸 聡和(株式会社リバイタルテクノロジーズ 代表取締役)

1995年生まれ、埼玉県さいたま市出身、日本大学商学部経営学科卒業。
2014年 埼玉県内の工業高校を卒業後、消防士として約1年働いたのち、大学進学。
佐渡島を対象とした研究に携わる中で、地方における事業承継問題に関心を持つ。
2020年 インターンを経て大学卒業後、(株)M&Aクラウドへ参画。主に出資や買収を検討する企業の新規開拓営業に従事。入社時20名であった組織が80名規模となっていく過程を目の当たりにし、スタートアップ企業の成長スピードを体感する。
2023年 (株)アビックシステムの社内ベンチャー制度のもと、テクノロジーで地方課題の解決と地方経済の活性化を使命とする(株)リバイタルテクノロジーズを設立。代表取締役に就任。

消防士からITへスキルチャンジ!糸魚川で空からの地方創生に挑む人
「地方都市×テクノロジー」を軸に、これまでの地方都市の当たり前を変革し、これからの地方都市の当たり前を牽引する、新規事業の源泉を探り、カタチにしていく。これを実現したいと思っています。
糸魚川というフィールドで、「ドローン」を用いて幅広いソリューションを提供することができればと思っていて、今実際にキターレにて、ティンカリング教育のアフタースクールというプログラムの中のICTという領域でトイドローンをプログラミングで操縦するというものをお手伝いしたり、バックオフィスのペーパーレス化、電子化というところで課題をお持ちのお客様にサービスを提供していきたいです。

なぜ糸魚川?
あらゆる偶然とタイミングが重なり糸魚川に導かれたというような形です。初めて糸魚川に来たのが、昨年2022年の9月に開催された「糸と魚と川vo.7」のタイミングでした。登壇されていた「佐々木さん(株式会社アヴィックシステム 代表取締役)」と偶然出会う機会がありまして、地方創生や地域の活性化という文脈でお話ししていた際に、興味があるなら糸魚川のイベントに来ない?というお誘いを受けまして参加したという流れになりました。
イベント後、佐々木さんにメッセージをお送りしました。そうすると、成功するにはスピード感を高めることだと助言いただき、その日の翌日に糸魚川に移住することをお伝えさせていただきました。糸魚川訪問後、1.5ラリーのやり取りで、糸魚川に行くことを決めました。

【バトンタッチ:トークセッション担当が山崎から永田に変わります!!】

▼永田伊吹(クラブハウス美山コミュニティマネージャー)

1995年愛知県豊橋生まれ、6歳から川越育ち。 建築学を修了後、都内の設計事務所でデザイン業務を経験。 現在も建築からプロダクトに至る大小様々なデザイン業務を行いつつ、 コミュニティマネージャーとしてクラブハウス美山の運営事業も行う。 ものの形の理を探求することが趣味。 気が付けば誰にでも話しかけるほどコミュニケーションをとるのが好き。 2023年-Made.IN.Architectsを設立。

ートークセッションー

永田:皆さんの発表を聞かせていただいて、思いだったり、これからやっていきたいということが熱く伝わってきて、自分も負けないように頑張りたいなと感じました。順番に聞いていけたらなと思っています。
(以下、森→貝津→塚田→南戸の順でトークセッションしております。)

永田:高校魅力化をやりたいという思いで、糸魚川に来た!という認識であっていますか?

森:全国各地で高校魅力化プロジェクトは実施されているのですが、その中で糸魚川市で活動したくて応募しました。

永田:ちなみにどういった形で求人のリサーチをして糸魚川にたどり着いたのですか?

森:一般的な転職活動と全く一緒で、求人広告で探しました。そんな中でも0→1の力が求められていたのが糸魚川市で、糸魚川市を選びました。

永田:「高校魅力化」ということは、高校生をターゲットにしていると思うのですが、なぜ高校生なんですか?

森:高校生ってある程度自我が芽生えている状態ですよね。そんな中で、自分の価値観だったり、自分の大切にしたいものだったりと折り合いを付けていきながら日々を生活していくっていうのが高校生という世代なのかなと自分は思っていて、そこにアプローチしていきたいと思っています。

永田:貝津さんの凄いところは、ガンガン進んでいく力だなと感じているのですが、途中で不安だったり、自分一人では乗り越えられないような大きな壁だったりとかってぶつかることがあるのでは?と思うのですが、そのような時はどうやって乗り越えているのでしょうか。

貝津:新卒でいきなり未経験で職を変えて、自分で道を切り開いていかなければならないという状況で、毎日不安だったし、毎日壁だらけ、思い通りにならないことだらけでした。
でも、やめてしまうとそこで止まってしまうので、まず続けるっていうことを決めて、走っていた部分とやっぱり自分一人だと難しいので、こういう人になりたいなという人にアドバイスを求めに行ったりとかが大事かなと思います。20代は、まだまだたくさん失敗できるというか、何にでも挑戦できる時期だと思うので、これに困ってますとかこういう時ってどうしたらいいですか?というのを弱さも含めて曝け出して、人を頼ることを意識しています。

永田:高校生の時に感じていた糸魚川と今帰国して感じる糸魚川を教えて欲しいです。

塚田:小さい頃から、「地元大好き!」みたいな感じだったので、都会への憧れはなかったんですが、一度離れてみて、毎日のこのありふれた景色が本当に宝物で、凄い景色の中で育っていたんだなと実感じています。

永田:高校生の頃には出会わなかった方にお会いして、さらに感じる糸魚川の良さはありましたか?

塚田:今糸魚川に帰ってきてから、知り合い0状態だったんですけれど、ひたすら面白そうなイベントがあったら参加してしてみていろんな人と出会う中で、「ないなら作ればいい」という精神ですでにイベントを企画されている方々が沢山いて、市民から何かが生まれるという機運が高校生の頃よりも生まれているなと思っています。

永田:これから作っていくことがとても大切だなと自分も聞いていていました。

永田:東京で起業。という道を選ばずに、地方で起業、難易度の高いものにチャレンジするパッションを聞きたいです。

南戸:人が少ないから弱みになっているということはないと思っていて、糸魚川を全国に広めるぞ!とか糸魚川からオールストリート行くぞ!とか、ぶっ飛んだことかもしれないのですが、それくらい大それたことを大真面目にやっていくという気持ちを持っています。どのIターンで来ている人よりも糸魚川を好きというところを目指していきたいなとも思っています。

ークロージングー

渋谷:2ヶ月に一回くらいのペースで行っているのですが、次回はクラブハウスにて、リアルファンミーティング(7/9)を実施しようと思っています!
話の中でも、「糸魚川に来てみてください!」「やりたいと思ったら飛び込んでみてほしい!」という言葉がありましたので、とっておきの機会を作りました!
ぜひ、ご参加ください!

▼今回のイベントを動画でチェックされたい方はこちらから!▼
記事ではお伝えできなかった温度感や泣く泣く記事内でカットした部分が動画には載っております。

「糸と魚と川」に参加希望の方は、下記のメールアドレスまでご連絡ください。
お待ちしております。
糸魚川市産業部商工観光課企業支援室(担当:山崎)
kigyo@city.itoigawa.lg.jp
株式会社MOVED(担当:渋谷)
info@moved.co.jp