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お酒の免許を取りたい人が税務署に相談に行って悩む問題点

お酒の免許を取りたいと言う人から相談や質問を受けるときに、相談者の8〜9割の人に共通することがあります。

それは何かというと、「自分が免許を取る要件を満たしているのかどうかがわからない」と言うことにあります。

酒販免許を取るためにはいろいろな要件というものがあるということ自体は、申請しようとする人も知ってはいるんです。

いろいろネットとかで情報を探ろうとするんですが、一般的な情報はどこででも得られますが、自分が直面している問題に対する解決策がどこにも書かれていないんですね。

そこで、税務署に聞きに行くのだけれども、それでもなかなか適切な回答をしてもらえることは少なく、結局はよくわからないままに帰ってきてしまうということがどうやら頻発しているようです。

これはどういうことなのでしょう?
わからないことがあって聞きに行ったのに、「審査してみなければ何ともいえない」とか、「仮定の質問には回答することができない」などと言われて帰らざるを得ない人が結構いるようです。

「専門用語ばかりで結局わからなかった」「愛想がない」とか「お役所仕事だ」とかというように言う人も多いのですが、実は、私からすると税務署職員がそういうふうに返事をするのも分からないではない気がします。

私がかつて税務署に何度も足を運んで話をしてきた経験からの、あくまでも私の想像に過ぎませんが、次のようなことが考えられると思います。

税務署という立場からすると、質問に来て貰った以上はきちんと法律に従った正確な答えをしたい、いや、しなくてはならないと考えているはずです。公務員という立場上、間違った答えをするわけにはいきませんからね。

しかしそこで問題になってくるのが、相談者(申請人)の考えていることがあまりにも漠然としすぎているということなんですね。
そのために税務署つまり免許者としてはそういう質問に対して、正しい答えを出せないと言うことになってしまうのです。

ですからお酒の免許を申請したいと言う人は、自分がどういうことをしたいのか。つまりどういう種類のお酒を売りたいのか、どこから仕入れるのか、また誰に売りたいのか、どの程度売りたいのか。ある程度の収支の計算はできているのか。そういった自社が考えている販売のための仕組み(システム)や、それ以外にももっと細かい情報を税務署の職員にきちんと説明をする必要があります。

これは非難・批判をしているわけではないのでその点ご理解いただきたいのですが、相談者の中には、身体一つで税務署に行き、思いつきのような質問を繰り返す人も多いようです。

ただ、申請者のほとんどは申請そのものが未経験で、一体何の情報を持って行けばいいのかわからないということは止むを得ないところでもありますし、公務員の立場からすれば、漠然とした質問や仮定の話に対しては正確な答えをすることができないというのも無理からんことでもあります。

前述したとおり、売りたいっていう熱意ばかりが空回りし、事業計画などについて全く税務署に説明できていないと言うところに最大の原因があるように感じます。

私のところに相談に来た方にも、「免許が下りればすぐにでも取引が始められると、取引先からせっつかれているので、、、。」と、焦りが顔に表れている人が何人もいました。

詳細な情報がわかりさえすれば、それに対して税務署はそれに対してきちんと答えを出してくれるけれども、漠然とした思いに対して正しい正確な答えを出そうと言うのには無理があるのは誰にでもわかると思います。

なので、税務署に相談に行くときにはできるだけ細かく詳細な自分の情報を携えて、何を聞きたいのかをはっきりとさせて行かなければ時間の無駄になってしまうだけです。これは担当者の性格にもよるところがあるとは思いますが、税務署として知りたい部分が不明な場合には、そのポイントを指摘してくれて、そこをもう一度揉んでから改めて来訪してくださいと、言ってくれることもよくあります。

また、税務署の免許専門部署(酒類指導官)というのは全ての税務署内にあるわけではなく、自社の普段の管轄税務署では書類を預かるだけというところもあります。また、酒類指導官が設置されていても、担当者が不在の場合もあるので、行く前にはアポをとってから行くようにしましょう。


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