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「感情的」ではいけないこと

感情的とは、
理性を失って感情をむきだしにするさま。(goo国語辞書)

感情的の対義語を調べると、
理性的と出てくる。
理性的とは、
本能や感情に動かされず、冷静に理性の判断に従うさま。(goo国語辞書)

確かに、
感情的」と「理性的」は相反する言葉である。
でもしっくりこない。

もっと調べてみると、
理性的のほかに、論理的もでてきた。
論理的とは、
論理にかなっているさま。きちんと筋道を立てて考えるさま。(goo国語辞書)

これももうひとつじっくりこないので、
あきらめて、ここでは
感情的」とその対義語として「非感情的」にすることに。

前ふりが長かったですが・・・。

新型コロナウィルス感染症の影響で、
普段と異なる判断が必要になった。

例えば、選抜高等学校野球大会(春の甲子園大会)
阪神・淡路大震災のあった1995年、東日本大震災のあった2011年も実施されたが、今年は中止になった。
大震災の発生により、自粛が検討されたが、最終的には実施された。

やはり感情的に、多くの方は、これまでがんばってきた高校球児のことを考えると実施してあげたいと思う。
高校野球の大会実施と大震災の発生とは、何の因果関係がないので、感情的に決めても問題ない。

しかし、コロナ禍のなかではそうはいかない。
今年も感情的には、夏の甲子園は実施してあげたいと思う。
でも、実施されなかった。
そこには、非感情的な判断があったためだ。
大震災と異なり、コロナウィルスの感染拡大は、大会実施と深くかかわっている。
多くの方が、日本全国から移動して集まり、蜜となる状況も生じてしまい感染拡大の可能性が高くなる。
だから、感情的ではなく、非感情的な判断が必要となった。

中には、感情的に無観客でもいいから大会実施を要望した方はいたと思う。
その方の気持ちもよくわかる。
でも、感情的だけで、感染拡大のリスクは防げない。

このようなことは、高校野球の大会だけでなく、小学生、中学生、高校生、大学生、社会人あらゆる大会が同じような判断が迫られた。
他にも、修学旅行、留学など移動をともなうこと、入学式や運動会など人が多く集まる行事も同じであった。

これまで少しリスクがあっても、いろいろ工夫することでリスクを減らすことで、感情的な判断である程度できてきたことも、コロナ禍では、リスクが大きすぎて、感情的な判断ではなく、非感情的な判断を優先させざることが多くなっている。
判断をする方もつらいだろうが、今は仕方ない。

はやくコロナウィルス感染症が収まって、感情的な判断でもいいような状況になってもらいたいな。



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