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新しいことを始めるワクワクは何歳からでも味わえる

自粛時間を暇だという声をよく聞く。

でも自粛時間を今までとは別のことに使うと案外忙しいものだ。今まで通勤に充てていた時間を新しい習慣をつけるために使うのだ。

私は週一回だったランニングをテレワークをしている日すべてにするようにした。さらに新たに毎日四股を踏むことにした。

こちらの記事を参考にしてほしい。

こんな風に外出自粛によるテレワークは新たな習慣を作ったり新しいことを始めるきっかけになるといってよい。
コロナ禍が産んだ極めて効果的な副産物だ。

そして私が新たに始めたことがしばらく遠ざかっていたスケートボードに再度しっかりと取り組むことだ。

私がスケートボードと出会ったのは2年前。
槇原敬之の曲の中に「24歳の夏に初めて照れもなくスケボー抱えて」という歌詞があるが、私が照れもなくスケボーを抱えたのは41の春だ。そうだあのバカボンのパパと同い年の時だ。

サーフィンこそ歴は15年ほどになるが、10代・20代・30代はスケートボードとは無縁の生活を送っていた。41の時にふとスケボーに乗ろうと思ったのはサーフィンに行く機会が増えてもっと上達したいという欲求が出たから陸上トレーニング用に購入したのだ。しかし何度かコケて心が折れていた。

サーフィンができるならスケボーぐらいできるっしょ。そう思う人も少なからずいると思う。でもサーフィンとスケボーには決定的な違いがある。
それはコケると超絶痛いことだ。
ハンパなく痛い。
私は一度前歯をやられている。情けないことに前歯一本は差し歯だ。

それでもこのテレワーク期間を使って上達したいと思ったのには理由がある。同じく学校が自粛休校となっている娘が新しくリップスティックボードというものにチャレンジしているからだ。

子供はとてつもなく飲み込みが早い。しかもめちゃめちゃ楽しんでいる。
今や小4の娘が最大のライバルだ。
なんとしてでもお父さんはカッコいいところを見せたいのだ。

そんな私が今挑戦しているのがスケボーの超初級技である「チックタック」だ。

今自粛中のサーフィンの中で「アップスンダウン」という技に直結する陸上トレーニングである。

しかしこれがなかなかうまくいかない。
今ボクは柵に掴まりながらパタンパタンと板を前後に振っている。想像してもらいたい。40を越えたおっさんが柵に掴まりながらパタンパタンとやっている。さすがに娘にはこの姿は見せられないのでコソ練だ。

思えば、最初は何も上手くいかなかった。
サーフィンでは波待ちするために板に座ることにもおぼつかず。
マラソンも1キロ走るだけでゼイゼイ息ギレしていた。

でも、今ではある程度波に乗れるし、フルマラソンも完走できる。

ボクはこの自分の無力感に打ちのめされる感覚が好きだ。そしてそこから少しずつ進歩していく過程が大好きだ。今、スケートボードでその感覚を噛み締めている。打ちのめされれば打ちのめされるほどに燃える。

まさに変態である。

何かとこういうストイックな状態になれることに幸福感を感じる。40歳を越えてもこの感覚を持てることが幸せ極まりない。

どうかこのテレワーク期間が終了する頃のボクのスケートボードのテクニックの上達具合をみてほしい。
今は情けないけれど必ずチクタクチクタクチクタクしてやる。

今日も一つ勲章(擦り傷)がついた。
いい歳だがこの勲章に今日一日の満足感を感じている。

そういう自粛期間もまたいいものだ。

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