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私の音楽との関係性

今日は特に書くことがなかったので初めてnoteのお題に沿って書こうと思う。取り上げたテーマは「はじめて買ったCD」だ。

私はといえば現在40代前半CD真っ盛りの世代だ。小学生の頃だった1980年代後半CDが普及し始め、中学時代から大学生時代は何枚買ったか想像もつかないほどのCDを買った。

私の大学生の頃はタワーレコードやHMVでよくCDを買ったしそのストアの袋を持って歩くのがなんだか誇らしかったのが記憶に新しい。

少し色気付き始めた中学生の頃の土曜日のお楽しみといえば深夜0:55から始まる「CDTV」だった。週明けの友達との話題といったらCDのヒットランキングの話題か「カトちゃんケンちゃんゴキゲンテレビ」の話題だったかというくらいに中学生の私にとっては必須の番組だった。

私の1週間の締めくくりの行動パターンは土曜日深夜に「CDTV」をチェックして次の日曜日に朝からTSUTAYAに行ってシングルCDを借りることだった。シングルCDをカセットテープにダビングするために母親にねだって「ビクター」のCDラジカセを買ってもらって高校の時に念願の「ウォークマン」を買ってもらった。

私はよくわかっていないくせに変に音質にこだわりがあったのでカセットテープも「ノーマル」よりも「ハイポジ」よりも少し高い「メタル」を選んでいた。私の本棚には大量のカセットテープが溜まっていった。

高校生2年生ごろの時に「MD」といわれる今は見ることもなくなった音楽カセットが生まれ劇的にダビングの音質が上がったように思う。


そんな私がはじめて小遣いを貯めて買ったCDは小田和正の「ラブストーリーは突然に/Oh! Yeah!」だ。無論当時流行していたトレンディドラマ「東京ラブストーリー」の主題歌だ。最近またリバイバルしていたようだが90年台のカルチャーが最近の若者に受け入れられるのが嬉しいものだ。

初めて買ったこのCDが嬉しくてCDラジカセの重低音をガンガンに効かせて擦り切れるくらいまでこのCDを聴いた記憶がある。主題曲の「ラブストーリーは突然に」はもちろんのことカップリング曲の「Oh! Yeah!!」も小田和正の吐息がセクシーに響き渡る聴きごたえのある曲だった。

先日実家に帰った時にこのシングルCDが実家の私の部屋に綺麗に残っていて少し感慨深かった。あれからもう30年が経とうとしているのだ。


思えば30年の間に音楽との関係性も大きく変わってきた。カセットテープからCD、MD…我々の世代はデジタルの走りだったと言えるだろう。

今やインターネットやサブスクの時代。好きな時に好きな音楽が聴ける時代だ。本当に便利になったものだと思う。

しかし私はあの初めてCDを所有した時の高揚感を一生忘れはしないだろう。CDTVでワクワクしながらランキングを見てフルで聴きたい!という欲求のままCDをレンタルし、ダビングして流行りの曲を自分なりに編集するという手間がまた愛おしかったりする。

我々の世代はそういう手間も知っての今があるから余計に豊かさを感じることができるのだ。

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