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劇場版鬼滅の刃無限列車編は懸命に生きることの大切さを教えてくれる

先週の土曜日、長女が封切りになったばかりの映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」を友達と観に行ってきた。

娘はYouTubeで鬼滅関連の動画を一日中でも観ていられるぐらいで登場人物の繰り出す技名を全て覚えているほどの鬼滅フリークであるが、映画から帰ってきて興奮気味に「めっっちゃ良かった!!!」と言いまくっていた。

それに影響を受けた妻が私も行きたいとばかりに次の私の平日の休日を聞いてきた。今まで妻は子供とは映画に行くことはあったのだがまさか私を誘ってくるとは思わず一瞬戸惑ったが、映画を観に行くために予定を空けた。

本来であれば平日の休みは海に行くことが多いのであるが、流石にこんな機会は珍しいということと何より私もAmazonプライムビデオで一瞬にして鬼滅の刃にハマった口なので海よりも映画を優先させたのだ。


そして迎えた休日の今日、妻と二人で少し音響のいい車で40分ほどかかるシネコンに向かった。
映画に向かう途中もいつもとは全く違うテンションの妻に戸惑いながらも劇場に到着。

思えば子供が生まれてからの十数年二人で映画に行くことなどはなかった。「最後に二人で観た映画ってなんだっけ?」
そんなことを語りながら、思い出せないもどかしさと少しだけワクワク感が蘇ってきたような気がする。

こんな機会でもなければ一緒に映画に行くことなんておそらくこの先しばらくはなかったと思う。「鬼滅の刃」の力おそるべしである。


映画のストーリーについてはネタバレになってしまうからここでは語らないことにする。(多くの人はアニメシリーズを観終わってから原作を読まずにはいられなくなったと思うのだが、、)

とにかくアニメシリーズならではの戦闘シーンの呼吸技を出すときのエフェクトの迫力が本当にハンパなく美しいのと音響効果による迫力が本当にすごいというのはありきたりではあるが一番感じたことである。

そして、ラストシーンは涙なしでは見られない。
原作を読んだ時も胸がキューーと締め付けられるような思いがしたのだが、やはり声優さんの感情のこもった演技力には心が大きく動かされるものがあったのだ。
それぞれのキャラクターの個性に声優さんの演技力が加わる相乗効果が想定以上に心を打ち涙を誘う。

そしてなぜここまでこれほど現実味のないおとぎ話のようなストーリーが心を打つのかを考えた時に、登場人物の持つ思いの強さがリアルを生きる私たちの生活の中に汎用的に響くからなのだろうと思うのだ。


「老いることも死ぬことも人間という儚き生き物の美しさだ」

「俺は俺の責務を全うする。誰一人として死なせない」

「胸を張って生きろ」

今回の主役級でもある煉獄杏寿郎の言葉はコロナ禍によっていついかなる時も命の危機があると実感したり、相次ぐ芸能人の自死にショックを受けた私たちに「生きる」ということの大切さを伝えているようにも感じられたのだ。


興行初日から3日間で40億円の興行収入を得て、「千と千尋の神隠し」の持つ300億円の記録に迫る勢いの「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」。

私は今こそ多くの人がこの映画を観ることで諦めずに懸命に生きることの大切さを感じ勇気付けられる人が増えるのではないかと思っている。

そういう意味で日本から世界を元気にする起爆剤としてこの映画が話題となり盛り上がり続けることを祈るのである。

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