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なぜゆえピーナッツ

心の恋人ピーナッツは、シェルタではラバーボーイ(色男!)と呼ばれていた。
確かにフォスター(一時預かり)の家で会ったときから人見知りせず、ボーイフレンドの家に来るのは予定調和的だった。

借りてきた猫どころか、優しい俺様だった。

いかにもな名前をピーナッツに変えさせてもらったのは、もちろん人間の都合である。

ボーイフレンドは抜爪した猫を探しており、最初に見つけたオレンジ色の猫がピーナッツという名だった。

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同時期にラバーボーイ

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も見つかり、どちらか一方ではなく、どっちも引き取ることにして、オレンジの猫が欲しかった(夢にまで見た)私がピーナッツを、ボーイフレンドがラバーボーイの飼い主になることにした。

ところがピーナッツの里親が先に見つかってしまう。

そこで。

我々二人がハッピーになるために、ラバーボーイを引き取って、ピーナッツと名付けることにした。

フォスターの家にいたときからピーナッツは、カメラを向ければ目線をくれるほど百年前から?我家の猫のようであった。

あとから聞いたところでは、ラバーボーイの様子から、フォスターが我々がいいといってくれたそうだ。ピーナッツが我々を選んでくれた。

通勤していたころは、昼間何をやっていたのか知らないが、在宅勤務になってからは、これでもかというほどフレンドリーだった。

在宅勤務一年目はホームオフィスにしていた廊下の入り口付近にいつも寝そべり、番ニャンをしてくれた。

二年目になると、仕事机の上での番ニャンになった。私のキーボードもマウスも置き場を失い、膝上キーボードが日常になった。

世界がどうなろうと、我関せず力を身体中から発揮して、小さな机の上に広がっていた。

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ソファーに座ると、今度はふみふみを、今食べたばかりのお腹の上でした。一心不乱に。なぜそこまで一生懸命なのだろう、といつも思っていた。

夜は、横になった私の右脇の下にきて、上半身を起こし、いかにもお守りいたします、のような監視体制をとった。自分は眠らず、私が眠りにつくとどこかにいってしまった。

普通ケージは嫌がるものだが、布製のためか中で昼寝をしたり、獣医に行くのにもほぼ抵抗なく収まった。獣医や助手たちも、ピーナッツのいい猫ぶりには驚いていた。

なぜゆえ、ここまで人懐こい猫の引き取り手がなかったのか、不思議でたまらない。ピーナッツに会わせてくれたボーイフレンドに感謝!

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