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凄まじいスピードで懐いてくれた愛猫との出会い①

2019年7月7日。

万年ぽけっとしている私が、
とても鮮明に覚えているあの日。

可愛い可愛い、うちの子と出会った日。


遡ること1年と数ヶ月前。
母親がふと「友達の家で仔猫が3匹産まれたらしい」と言った。

わたしはシンプルに「へー」と思った。
興味が無かった訳ではないし、元々猫は大好きだ。

学生の頃、公園の清掃ボランティアをした事があるのだが、足元にすりすりとやって来た野良猫に夢中になり、ホウキを投げ捨て構っていたところを先生が目撃。大目玉を喰らった事もある。

もちろん持ち物は猫モチーフばかりだし、「猫」というワードにも人一倍敏感だ。

そんな、どこからどう見ても猫好きなわたしが「えっ、何それ詳しく聞かせて早く!」とならなかったのには理由があった。



以前、ハムスターを3匹育てていた。
ゴールデンハムスターのむぎちゃん、クロクマハムスターのおちょこ、ジャンガリアンのおもちくんの3匹だ。
みんなそれぞれ性格も違って、すごくすごく可愛かった。

故に、お別れも辛かった。

猫を飼いたいと思ったことはあったけど、育てるということは責任がいるし、悲しいお別れも経験しなくてはいけない。
飼いたいという気持ちだけで、可愛いという気持ちだけで、それを乗り越えられるのだろうか。

そんな考えが頭の中をぐるぐると駆け巡っていたのだが、家に帰ると温かくてふわふわの生き物が待っててくれる、という大きな幸せもわたしは知っている。

ああ、あの子達は幸せだったかな?

そんな事を思いながら、その日は母と別れ帰宅した。





帰宅後、当時まだ婚約中だった夫に仔猫の話をした。

「猫〜?飼うの〜?猫かあ〜」

文面だけで見るととてつもなく嫌そうだが、この時の夫は全くそんな事はなかった。死ぬほど嬉しそうな顔をしていたのだ。

なんて分かりやすいんだ。
にこにこじゃないか。

なんだかんだ、夫の嬉しそうな表情と、密かに高鳴っているわたしの心によって頭の中のもやもやは薄くなっていた。



3匹のあの子達は幸せだったかなあ、わたしは幸せだったよ。
今度もし、どうぶつを迎えたら君達を育てた気持ちを忘れずに、大切に毎日を過ごしたいなあ。





そんなこんなで数日が経った。

わたしの頭の中はずっと猫一色だった。
ネットでも色々調べて、「猫を迎えるにあたっての心構え」のような記事を読み漁った。
厳しい事を書いている記事は、もちろんたくさんある。


でも、少しずつ決心は固まってきていた。

仔猫を迎えたら、これでもかってくらい愛情を注いであげよう。
なんでも、仔猫用のちゅ〜るなんかもあるそうだ。
ご褒美やおやつで食べさせてあげよう。
あ!そうだ、名前はどうしよう…ていうかまだ仔猫の写真見てないぞ…

不安とわくわくが混在しながら、さらに数日が過ぎた。


引き続き、猫を飼うという事について調べまくった。
調べすぎて体調を壊した。
それでも楽しかったし、嬉しかった。


そしていよいよ決心は固まった!

夫に「仔猫を迎えたい」としっかり伝えた。
相変わらず嬉しそうな顔で「ちゃんとう◯ちの掃除するんで」と言った。

合点承知のお安い御用でお茶の子さいさいだ。
まだ見ぬ可愛いうちの子の為なら何だってできる!

その頃はまだ生後1ヶ月にも満たない赤ちゃんだった仔猫達。
どんな子だろうと日々胸を躍らせた。

そして遂に、母から一枚の写真が送られてきたのだ…!


②に続く、、、

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現在のいっとくんは1歳半!(キジトラ♂)
いっちゃん、と呼んでます。
我が家のアイドルであり、王様です。


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