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猫とおしゃべり


以前、ネットで「飼い主が猫によく話しかけると、その猫は“よく鳴く、いわばよく喋る猫“になる傾向がある」という記事を見たことがある。
といっても一概には言えないし、科学的な根拠がある訳ではないらしい。
しかしこの理論、理にかなっていると思う。

うちの猫はよく鳴く。めちゃくちゃ鳴く。
声のボリュームもでかい。

わたしが電話をしていれば、「何でひとりで話してるにゃ」と言わんばかりに大声で鳴く。おかげで電話口の相手に鳴き声は筒抜け。大概「猫ちゃん元気ですね」とか「猫ちゃんお腹空いてるんじゃないですか?」といつも言われる。
お腹が空いている訳ではなく、ただただ気になるだけなのだろう。

要求がある時も鳴く。めちゃくちゃ鳴く。
撫でてほしい時とか、構ってほしい時とか、とりあえず鳴く。
撫でてあげると、喉をごろごろとさせて嬉しそうにまた「にゃあ」と鳴く。
本当によく喋る猫なのだ。

一方のわたしもよく喋る。
朝は「おはよう」と話しかけるところから始まり、「今日は天気いいね、あったかいね。お腹空いたかい?ご飯にしようねえ。にしても今日も可愛いねえ」といった具合にとにかく話しかけまくる。

特に深い意味は無い。うちに迎えた時からの習慣なのだ。ついつい話しかけちゃうし、気付いたら猫を目の前にして言葉を投げかけている。自作の「うちの子は可愛いソング」を作って歌う時もあるし、抱っこしながら家の中をウロウロして歌っている時もある。

ここまで書くとかなりヤバい人間なのだが、わたしにとっては日常だ。

しかし不思議なもので、お互いの言葉は分からないが、何となく理解し合えているような気がするのだ。わたしが猫の言いたい事を理解しようとする様に、猫も人間の言いたい事を理解しようとしているのではないかと思う。

わたしの言葉に答えようと、たくさん鳴いてくれているのかもしれない。

都合の良い解釈かもしれないが、1年以上一緒に居れば猫の言いたいことは大体分かるし、猫もわたしに対して同じように思っていると思う。
言葉は通じなくとも、お互いに声を掛け合う事でコミュニケーションが取れているのだ。

でもたまに、猫と会話が出来たらいいなと思う事もある。
純粋に、どんな事を話してくれるんだろうと気になるのだ。

いや、でも、うちの子に限って、まさかそんな事は無いとは思うが、万が一「もうこの飯は飽きたんだよクソババア!」なんて言われた日には海に身投げをしてしまう。
言葉が交わせないからこそ良いこともあるのかもしれない。猫と人間の間に絆や温かさや喜びがあるのは、もう分かっている事なんだし。

うちの猫はよく喋る。めちゃくちゃ喋る。
帰宅したら、今日はどんな言葉を投げかけてくれるだろうか。
わたしからも言葉を掛けるのも良いが、今日は思い切り抱きしめてみようか。

どんな形であれ猫とのふれあいは、いつもぽかぽかと温かいのだ。


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