教AC-1:消えたシラバス事件

教職Advent Calendar 2020の1日目の記事です。(12/9追記)

https://adventar.org/calendars/5417

皆さんこんにちは。お元気ですか。

僕は元気ではありません。主に司書教諭科目のせいで。

今年も教職アドベントカレンダーの季節がやってきましたね。ホンマか?


本当はやるつもりはなかったんですがこんなツイートを見かけてしまっては…(責任転嫁)

冗談はさておき。本日は初日ということもあるのと、昨年度の自分が言いたいこと大体言い切っててしかも状況が大して変わってないので今年度は軽めのお話をさせていただこうと思います。

Screenshot_2020-12-01 筑波大学 教育課程編成支援システム

 皆さんはシラバスを読んだことがありますでしょうか?…まあツイッターをやってこのカレンダーを読んでいるようなネット廃人なら多くの人間が読んでいらっしゃるとは思いますが、あれは授業の内容や評価基準などが書かれた、まじめな大学生にとっても不真面目な大学生にとっても重大な価値を持つとされる偉大なバイブルです。ただ、「校則とシラバスと道場は破るもの」という言葉がある通り、書いてある通りに実施されないのが常ではあります。授業中の学生の興味関心や質疑応答などから発展してそれていく場合なども結構あるのですが、春Aの1回目から「演習」の科目で「講義」が始まってたりするので相当油断ならないのが現状というところです。
では教職のシラバスについてネットで読んだ記憶のある方はどのくらいおられますか?
…あれ。…そうなんです、kdbで教職に関する科目のシラバスは見ることができない場合があります。

Screenshot_2020-12-01 筑波大学 教育課程編成支援システム(1)

 でもそれはよくよく考えると大変な問題です。資格としては同じ位置にはまるかもしれませんが、担当教員によってその内容が千差万別になるのは目に見えています。実際に人間学群生が「教育基礎論」と「学校の経営・制度・社会」の履修で旧「教育基礎学」の履修と同等であるとみなされるように、教職課程は教えられている内容にブレがあってもある程度は許容されるシステムになっているのです。

 でもご安心を。筑波大学の公式ウェブページに「教職シラバス」というページがありまして、そちらから各教員の各科目に関するシラバスを閲覧できます。なんだよ二度手間かけさせやがってという気持ちはありますが、これで一安心…

画像3

画像4

 出来ませんでした。科目が同じなら内容も担当教員以外すべて同じ。ほぼコピペです。なわけあるかよ。まるで生徒が担任を選べないように、教職課程を履修する学生も世の中とはそういう理不尽に溢れているものであるということを再確認でもさせたいのでしょうか。もうしつこいほどにそういった経験はしているのですが…コピペ具合は担当教員や科目によりまちまちです。道徳教育は我が強いのか担当教員でまるっきり違いますが、教育相談の実際なんかは(今年度はコロナの関係でオンデマンドだったりじゃなかったりを反映してるけど)それでも授業展開や目標の部分はコピペです。そもそもテンプレートは誰が作っているのだろう…

 でまあ、当然大学側のシステムとしてこうなっているのだから、教員側も一応は子のコピペシラバスに従っているのだろうか…とか考えていたのですが、実際そうではありません。kdbにも映らず教職シラバスをコピペにされてる教員でもシラバスを作っています。経験された方も多いと思いますが、大学が配ってくれないので自分たちで初回に配っているのです。教職、まさかの教員にまで不親切。で、昨年度まではこれで済んでいたのですが、今年度からなのかどうなのか知りませんが、どうやら実情はよりひどかったようです。先日受けた集中講義でこんな一幕がありました。

「皆さんは来週も同名の科目が開講される中で、シラバスを読んでこちらの方を選ばれたのだと思いますが…」

え?

その講義を担当していたのは外部の先生(つまり筑波のコピペシラバスシステムに精通していない)だったのですが、確認をとったところどうやら教務に対しては、事前に指示がありシラバスを提出していたようです。つまり一々毎回教員はシラバスを作ってきているにもかかわらず、それがすべて無碍にされている現状が教職科目にはある、ということでした。どこ行ったんだそれ。というか普通にkdbに載せてくれ。我々が教職の集中講義と聞いて真っ先に思いつくあの蛍光色がきつい掲示の添付ファイルでもいいから載せてくれ。というか何故そうしないんだ。せっかく作っているのに。それとも制度上同じことをやっているという建前にしないといけない何かがあるのか。いや普通に違うシラバス載せてる科目もあるしそれはないだろ。

R2教育課程9604121(緩利先生)-1_01

…ということで、自分の抱えているタスクやらが落ち着いたらこの「消えたシラバス」の行方について支援室あたりに尋ねてみようと思います。というか介護等体験の代替措置の書類ついでに近日中に聞きました(12/9)。

学群支援室の見解によると、そもそも教職シラバスは4月あたりの時点で文科省に提出する必要があるとのことで、つまりは通常のシラバスよりもより早く内容を策定する必要があり、それと集中講義の担当外部教員が一向に決定しない(要は枠だけ取ってからそこに誰を入れるかを決める)という現象が重なった結果、kdbに表示されなかったりコピペ現象が発生したりしている、とのことでした。

つまり道徳教育の担当教員は我が強いというよりも「書類仕事が滅茶苦茶早い」可能性が示唆されました。嘘だろ…あの授業時間と原稿の進捗で…

で、これを聞いてなぜか納得して帰ってしまった自分。一つ肝心なことを聞きそびれていました。「文科省向けはともかく、学内向けに別内容をkdbにアップロードし直したりはできないのか?」

…後日もう一回聞きます。あと質問したときに担当教員と授業を一発で当てられたので多分教員側からも質問が来てたんだと思います。思いは一つ。

 あと、これは完全に上記の話題からそれる余談ですが、大学の講義の一環で教職課程履修者にインタビューして回ってました(ご協力いただいた方、ありがとうございました。)、半分は他大学に行った高校時代の知り合いに聞いてみたのですが、他の大学ではどうやらこの大学とは逆に「履修上限内に入ってしまうのでどうやっても4年で取り切るのがぎりぎりになる」といった現象が発生したりしているらしいです。(私大なのでそれ以上取ろうとすると金が発生したりするシステム)。エグイな。金の話で言うと今年は特別支援学校の寄宿舎が新型コロナで使えないのに実習自体は行われたせいでアパート代などを自費負担する羽目になった人もいるとかいないとか聞きます(が、そういうのは当事者に書いてもらいたいのです…)。レポートの〆切は明後日です。進捗ゼロです。頑張ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?