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壱宍 (若槻きいろ)
2019年7月21日 21:04
いつだったか、泣いていたんだって。それを僕は忘れちゃったんだ。 たぶん、どうでもよかったんだって。あとから思うのは、カンタンだよな。 あたたかく触れる熱に、寂しさを覚えたのはいつだったか。ここにいるよって声を、焦がれていたんだって。安心を得たいだけだなんて、勝手過ぎて笑っちゃうよな。 引いては戻る波打際を、揺り籠のようにそっと辿るようにさ。歩けたらよかったんだ