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ゲーマー歴36年のダンジョン紀行#19 『梅田駅はダンジョンなのか?』

▼ローディング。梅田旅行と2022年を振り返る。

 年末年始、2022年はどんな一年になりましたか? 
 今年のアナログゲームマガジン、そしてダンジョン紀行を皆様楽しんで頂けたでしょうか。今年は最新のダンジョンシーンに触れつつ、自分自身でダンジョンを作る年にもなりました。来年もより良い、そしてディープな記事を書いていきたいと思っております。気が早いかもしれませんが、次回ゲームマーケットへ向けて多くのダンジョン作品が制作されている情報も掴んでおりますので、来年もどんどん『ダンジョン』に潜って行きたいと思います。
 またYoutubeにて、ダンジョン紀行LIVEと言う形で、リアルタイムに皆様とダンジョンに触れていく試みも考えております。記事と同じ感覚で、より身近に一緒に楽しむ形でダンジョンに触れていく、そんな新しい形にご興味頂けたら覗いて頂ければと思います。

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 当マガジンはアナログゲームを掘り下げていく執筆陣が集まり、一ジャンルを詳しく解説する記事に始まり、攻略記事、ルールの記事、はては第一線でアナログゲームを制作している方々の最新記事まで、多角的にゲームを語っているマガジンです。
 そして私の記事は『ダンジョン』を焦点にしたコラムを書かせてもらっております。マガジンの中でも異色のコラムとして、楽しんでもらえたら幸いです。

 年末恒例『現実の駅ダンジョンを検証する』として、第三弾『梅田駅』を考察していきたいと思います。2021年末年始の「新宿ダンジョン」、そして2022夏企画「横浜駅」を経て、2022年末年始は「梅田ダンジョン」です。比較検証をより深めながら、ダンジョン紀行目線で歩いていきます。

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▼B64F:『梅田ダンジョン』概要

 現実に存在する駅を『ダンジョン』と呼称し始めたのは、新宿、そして梅田があってこそではないでしょうか。この『梅田ダンジョン』を検索すると、まず目に入るのは2017年頃特に頻出されているのが【目の前に見えているヨドバシウメダに到着できない】と言う話題です。道路を挟んで目の前にあるのに、一向に辿り着けないと話題になっていました。
 実際に足を運んだところ、すでに整備された歩道橋ですぐに渡れてしまいます。残念。
 ただ、この歩道橋を使わず渡ろうと思うと、「過去の梅田の移動しずらさ」を疑似体験することはでき、ダンジョン愛好家として興奮したのが印象的です。

 さて、この梅田ダンジョンと言うミームは、新宿ダンジョンの対として登場したようです。新宿ダンジョンでは実際にデジタルゲーム化されたり、作品化されたものが見受けられますが、梅田ダンジョンにはありません。時系列として、新宿ダンジョンのミームが生まれたことで、各駅の複雑さが取り上げられ、特に梅田はその名に負けない実力が飛び抜けていたと言えそうです。(※読者様より『梅田地下オデッセイ』(堀晃 著/ハヤカワ文庫/1981)をご教示頂きました。こう見ると、梅田の方が先にダンジョン認識はあったのかもしれませんね。そこから新宿が先に広く認知され、二大ダンジョンとしてミーム化したのでしょうか?推測の域を出ませんが興味深いものです。)

 実際、全体の印象で言うと、歩道橋のように改修が行われており、ダンジョンの難易度は少し落ちついた箇所が印象にあります。
 とは言え、アップダウンの複雑さ、曲がり角の複雑さが道を非常に複雑化させており「ダンジョン」要素は多く感じられました。

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▼B65F:『梅田ダンジョン』のステータス

 梅田を知らない方は少ないと思いますが、大阪の中心となるターミナル駅です。新宿と同様、多くの路線が絡み合い、また梅田と名の付く駅が複数繋がっています。
 毎日240万人以上に利用され、阪急の大阪梅田駅、阪神の大阪梅田駅、JRの大阪駅が連なり、地下鉄の梅田駅、東梅田駅、西梅田駅が接続。そして商業ビルが間に連結する複雑な構造をしています。

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