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「月曜日のたわわ」全面広告をめぐる議論 本当に「表現の自由」をめぐる問題か? 一方で日本は春画を厳しく規制 ~1~ 国連女性機関が抗議

 日本経済新聞が4月4日に掲載した「月曜日のたわわ」の全面広告をめぐり、様々な議論が飛び交っている。

 まず、国連女性機関(UN Women)が抗議する書面を日経新聞に対し送付、一方で一連の騒動を大きく報じたハフィントンポストにも非難が集中した。

 広告は、「胸を非現実的なほど強調したミニスカート姿の女子高生のキャラ」(ハフィントンポスト)が、

今週も、素敵な一週間になりますように

と語りかける内容。これに対し、UN Womenは4月11日付で、日経新聞の経営幹部に対し、今回の全面広告を「容認できない」とする書面を送付。

 他方で、計量経済学者である田中辰雄氏は、「SYNODOS」で、『「月曜日のたわわ」を人々はどう見るか』と題し、

 今回の事件に限らず、一般的な傾向として言論・表現の自由を重視する人が容認的で、一般的傾向として正義を重視する人が問題ありと考えている。

SYNODOS、2022年4月20日

と主張した。

問題の概要


 問題となったのは、4月4日に掲載された全面広告。

 今週も、素敵な一週間になりますように

とのキャッチコピーのもと、

 顔は幼くあどけないのに、胸は非現実的なほど強調され、体だけは過剰に成熟したミニスカートの女子高生が、上目遣いで読者にそう語りかける

ハフポスト、2022年4月8日


という内容だ。

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