厨二病

むずかしい心の濡れているところを
切り取って頭から被りました
黒い空に穴はなくて
穴みたいなことが開けられそうな
ここはこわいです
好きなものしか好きじゃなくても
関係ないくらい
ふつうに好き
逆さまのスクールバッグ
頭の上から降りしきる雪は
ばらばらのノートの破片でも
落ち着くから沈んでいたい
好きなものとひとりきりの死んだふり
冬の窓のカーテンを
静かにカビらせる水に憧れていたら
ほんとうに気持ちよかった
綺麗な姿と
むずかしくない心は
なにもない明るみに向かって
好きと叫ばなきゃならないのか

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?