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学生さんにはTOEIC でなくて、TEAPじゃないの?

語学学習オタクとしては、TEAPという試験が始まっていたのに気づいていなかったのはお恥ずかしいとろこです。

上智大学と日本英語検定協会が共同開発。
Wikipediaによると2014年認定開始、「大学入試向けの英語運用能力測定試験」とのことです。

Test of English for Academic Purposes ということで、そこだけ読むとIELTSとバッティングしそうです。日本英語検定協会って、(IELTSを運用している)ケンブリッジ英検と提携していたと思いましたが、大丈夫かしらん。

IELTSが受験料高すぎるので、その廉価版を作ったというところですかね。
「大学入試向け」すると高校生だけがターゲットになってしまってもったいないので、
「大学入学後のプレースメントテスト・効果測定として活用されています」というところはしっかりアピールしてもらいたいです。

TOEICの人気が上がりすぎて英検がじり貧になりそうだったので、ケンブリッジ英検と提携して、英検1級など、日本語を知らなくても受けられるような試験に変えて、海外の大学入試での英語試験を免除できるようにしてと頑張ってきたのだと思いますが、やはり英検は(点数表示とCEFR換算レベルも併記するものの)級に合格するという位置づけなので、TOEICのように、30点上がった! 下がった!と一喜一憂させて、年に何回も受験するというような商品にはならなかったようです。

少なくとも学生さん(高校・大学)にとっては、TOEICよりもこのTEAPの方が何倍もメリットありだと思います。

TOEICも何度か受けましたが、「日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する」という試験目的にあるように、「グローバル」「ビジネス」を知っている人は圧倒的に有利です。
語彙の点でも、背景知識という点でも。

普段使わない単語を無理矢理覚えるのは、覚えるのも辛いですし、使わないのですぐ忘れます。

私は海外駐在経験のおかげで、その点は下駄を履かせてもらっていました。

2022年の世界全体のTOEIC受験者のデータ分析が出ていましたが、55%が全日制学生だとのこと(回答率71%)。
日本の受験者の割合がどのくらいか分かりません (以前は日本と韓国で世界の受験者の9割越えというようなデータもあったような)が、これより低いことは無いでしょう。

https://www.iibc-global.org/hubfs/library/default/toeic/official_data/pdf/Worldwide2022.pdf?hsLang=ja

高校・大学でのTEAPの採用が進むと良いなと思います。


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