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HADOの不文律について

なんか今更荒れてるらしいのでHADOのルールについておさらい。 HADO知らないよーって人にも分かりやすく説明する気はあんまない。
まあ、簡単に言うと
①マーカー外し
(マーカーを外す事でライフをワープさせる。)
②ラインオーバー
(タッチライン、ハーフラインを超える。)
この二つについてはルールでありながら罰則規定がなく、じゃあ罰がなければやってもよいのか?って言うモラルの問題に持ち込まれてしまってるのが荒れる原因かと思っています。

まあどのスポーツでもルールブックに書いてあるのはやっちゃいけない事です。つまり、ルールブックに書いてあること以外は何でもやらなくてはいけないのが勝負の世界です。が、しかし他のスポーツには不文律というルールには書いていないがモラルの問題として守るべきものがあったりします。が、それは勝負の大勢が決した以降に相手を貶めない為にだったり記録が乱造されないようにする為だったりします。

なので競技性に関わってきてしまうHADOの①、②のルールに関してはモラルの問題として片付けるべきではないと言えるでしょう。
で、なんで不文律になってるの?って言ったらどうやってペナルティを付けるかという問題がつきまとうからなんですね。まさか近未来のテクノスポーツが試合後に手動計測のスコアでペナルティ適用なんて少し間抜けでしょ?

とはいえ不文律で放置する訳にもいかないので厳罰化の検討も含めて②のラインオーバーに関しては計測とそのスコアの公開を始めています。①マーカ外しについては放置なの?そっちの方が勝敗に関わって来ない?というのがプレイヤー側からの不満の原因かなと。

それぞれについて説明
①マーカー外しについて
マーカー外し自体には既にマーカーが外れている間チャージが出来ないというペナルティが設定されています。これが現状追加制裁の検討が表に出てこない1つ目の理由。

HADOを初めてプレイする人なんかはこのペナルティに引っかかったりもしますが、少なくとも上位層は普通にプレイしてる中マーカーが外れる事はほぼありません。が、しかし回避時にマーカーを外す事で現状利益を得る事が出来てしまっているのが最大の問題です。

例えば相手プレイヤーAが弾を3発まとめて撃ってきて自分に回避手段がなく、そのままでは必至の状況とします。この時マーカーを一瞬外す事でデスペナルティの3sをマーカー外しの一瞬のペナルティにすげ替える事ができ、尚且つ3s中に相手プレイヤーがチャージ出来るはずだった3発分を無効化できるのです。

勿論マーカー外しのペナルティには打ちごろの中央に羽が飛ぶ仕様もありますがそれも一瞬ですしマーカー外しのペナルティがディスアドバンテージを与えていないのが問題だと思います。そもそも真ん中に飛んだそれを撃ち抜くのには相手プレイヤーB、もしくはCがAの弾に対してマーカー外しを試みた事を視認し尚且つ中央へ弾を撃たなくてはなりません。これだけ相手に負担をかけられればそのまま死ぬよりかはマーカーを外した方がよい。正直者がバカを見る状態となってしまいます。

もしも、マーカー外しを放置するのであればこの一連のプレーに関しても戦術として容認するも同義であり、このプレーが横行したり更にその対策を各チームが練るというのは健全的な発展とは言い難いと僕は考えている。
もし同じ考えを持っているのなら明らかに悪質なプレイなので厳しく処分するべきだと考えています。少なくともマーカー外しのペナルティはデスペナルティと同じ3sに設定しなければ罰として機能しないでしょう。

ただし、こちらに関して対応を後手に回しているのは技術的解決の目処がある程度立っているからだというのが最大の理由でしょう。
将来的に完全マーカーレスを導入する事が予定されており、尚且つ既にマーカーは必要だが注視し続ける必要はないハイブリッドはロケテをさせてもらえる位に開発が進んでいました。
具体的にいつ導入されるかは分かりませんがこれらが導入されれば必然的にマーカー外しの概念がなくなるはずです。

②ラインオーバーに関して
実はこっちにも技術的な問題点があります。
そもそもヘッドマウントディスプレイの映像を見ているので構造上遠くは見えるが近くは見えない、遠近感がズレるといった部分ですね。
こちらに関しても技術的な解決としては将来的にヘッドマウントディスプレイの軽量化含めサングラスのようなARデバイスに進化していく事で現実世界とのズレをなくす事ができるのではないでしょうか?
とはいえ導入目処すら立っていない未来の話故にルールで縛らざるを得ないのが現状です。

また、ルールで縛らなければセンターラインを超えた衝突の危険性もありますし、現状ラインが見えないので分かりづらいなりに気を遣っていればタッチライン際の回避の部分に多少なりとも差が出てきてしまうという課題があります。

じゃあそもそも何で現状そうなってしまったかといえば1つ目に注意が適切に行われていない。ラインオーバー時にホイッスルが鳴るが誰がオーバーしているのか分からない。試合後についてもどのプレイが指摘対処なのか一切説明がなく、気にしている人だけが気にするという悪循環を産んでしまった。個人的にはルール制定時にmeleapで行われた説明会にて「注意するなら時間を取ってでも本人にも周りにも分かるような形で、尚且つライブ放送でも注意が行われた旨を説明すべき」という意見を投げた事があったが、その様な誰もがラインオーバーを気にする動機付けが無かったのは問題である。

2つ目にルールが適切に運用されていない
ルール上では足がラインを超えた事をラインオーバーと定義しているが少しでも出たらダメなのか、完全に出たらダメなのか。そもそも手がコート外についたのも反則行為とされていたり、その場合も完全か一部かといった細かい部分に関して詰められておらず、運用の大部分が現場に投げられている。言い方を変えれば審判の匙加減とされてしまっている。
これに関しても少なくともルール適用に関しては基準を統一すべきだし、審判に関しては一定基準を満たさないものにはやらせるべきではないと考えている。

3つ目にそもそもルールが構造に即していない HADOの構造上、全ての基準点はヘッドマウントディスプレイである。羽の位置も弾が出る場所も頭が基準であり、現状頭をコート外に出す事で安全地帯を生み出せたり相手陣内のシールドに頭を突っ込む事でシールドを貫通して弾を撃つ事が出来てしまい、マーカー外しと違い既に戦術の一部として意識的にプレイする事が横行してしまっている。「足が出るのって勝敗に大きく影響してる?」というプレイヤーの意見はここに集約されるものではないでしょうか。
また、コート外からは弾を撃つ事ができないといったペナルティは導入されているものの、回避の為にコートから頭を出しているのでそもそもペナルティとしては機能していないのが実情である。相手コートへ頭を突っ込む行為に関して言えば技術的な対応が難しく、尚且つハイリスクハイリターンなプレイでありやられた方は納得いかないのではないかなと思う。

この様にHADOの不文律には様々な問題点、改善点がありこれをプレイヤーのモラルだけに原因を求めるのはかなり苦しい。大会中に財布が盗まれる事もないしチーム同士の仲も良好、運営にも協力的だ。文句をいうのなんかどこぞのnote書きくらいじゃないか。モラル高い高い。
ここで改めて書くが「ルールに書いてある事までは勝利の為に必ずやらなくてはならない。」のだ。2度の身体接触で反則負けなのならば1度の身体接触で相手プレイヤーを屠らなくてはならない。多分皆今更ミット打ちしてるのはそういう事だと思います(適当

HADOがワンパンK.O.ゲームになる前にこの状況を正さなくてはならない。じゃあこれらの問題をどう解決するか?いくつか考えてみた。
まず1つ目にルール講習会の実施、審判資格の設定これは必ずしなくてはならないと思う。余談だがHADOが将来超える筈のサッカーはルールが簡単とは言われているが競技規則は150pを超える。具体例を挙げながらここまではセーフ、ここからはアウトを明確にして残りを審判の裁量に任せている。この明確な基準によって選手と審判の両方を守ろうと試みている。

また、日本サッカー協会の方針もあり、僕自身当時中学生でありながら審判資格を所有していた。審判としてもルールを学ぶ事で選手となった時に無用な摩擦が生まれなくなる。勿論裁量で任された部分の適用について意見はあれど審判へのリスペクトの有る無しは大きな違いである。

競技のレベルが上がれば同時にジャッジのレベルアップが求められるのは当然である。現状HADO CREWが審判業務を担ってくれているが彼女らの仕事はインストラクター。HADOの楽しさを伝える事こそが仕事で決して審判ではない。時給が出てるとはいえ業務外の審判をしてくれることに対して感謝とリスペクトを欠いてはいけない。とは言え正直審判をするに値しないと思う事もあるし、CREWと選手間お互いにリスペクトが足りていないのは明白である。ルールを作る立場の人間がここの摩擦を減らす為に的確なルールを作り、お互いを守らなくてはならない。

2つ目、構造を変える
一例としてはコートに補助線を引く。
初期のHADOコートには中央が2重線になっており、衝突防止の為と思われる余白部分があった。これがあれば相手側コートの線を補助線として自分コート側のラインを把握できる。
但し前角の使い方が変わってきたり、余白部分を共有陣地とするのかその場合秒数制限なのか回数制限なのかゲーム性の変化が加わる為に慎重に判断する必要があるし、安全性の確保も同時に検討しなくてはならない。僕個人の意見としては出来るだけ今のゲーム性を損なわずルールとして縛った方が良いのではないかと思う。

3つ目、ルール改正
そもそもの構造に即して頭を基準にしてしまうのも一つの手かもしれません
これ自体にも問題があり、頭を基準にするとラインの様な2次元ではなく3次元に判断を下さなくてはならず、ジャッジのレベルアップだけにとどまらず人数を増やすなどの工夫が必要となる。となれば現行ルールに対してのペナルティを何かしら考えるのが妥当であり、現状協議しているのがここの部分であると考える。技術的なアプローチでのペナルティ適用が最良ではあるがここの検討段階にきているという事はそういう事だろう。

その中で一つ提案したいのがタッチラインとセンターラインを別個のルールで縛るというものだ。そもそもこれらを同時にオーバーラインとして扱う事で問題が生まれている。
例えばサイドでのヘッドマウントディスプレイのオーバーラインには構造的なペナルティがついているがセンターラインのヘッドマウントディスプレイのオーバーは戦術として認められてしまっている部分などが挙げられる。
プレイヤー側からしてもタッチラインのオーバーに関しては無頓着な部分が散見されるが、センターラインのオーバーに関しては比較的シビアだ。何故なら視認性が高いのもあるが、無秩序にセンターラインを越えれば衝突の危険があるだけでなく、ゲームが構造的に成り立たなくなる。

「ゲームが構造的に成り立たなくなる」というのは重要なキーワードでこれに関するルールは現に厳しく罰則が定められている。
例えばマーカーを引っ張る等相手の視認性を奪う行為やバグを利用するプレイ、直接攻撃などこれをやられたらHADOの勝負からは外れてしまうというものに関しては0-10の反則負けとされている。センターラインの著しいオーバーに関しては間違いなくこれに該当するし、足が完全に入ってしまう程のプレイは各自が気をつければ減る部分でもあるので他のルールと同様2回で反則負けの厳しい判断も止むなしなのではないだろうか?

逆にタッチラインに関しては衝突など安全性の問題も少なく、また構造的に直接勝敗を左右するものではないと私は考えている。勿論マーカー外し同様安全地帯に頭を回避する事でメリットを得ることが出来てしまうのは問題であるが、こちらに関しては頭がコート外に出た事を認知する事が技術的に出来ている事もあり、そのペナルティ内容に関しての調整を行うだけで済むのではないだろうか?

以上のルール改正であれば審判に3次元を判断する様な難しさは無いし、テクノスポーツらしく技術的にペナルティを与える事が出来る。
勿論このルール改正案が最適解だとは思わないが、文句を言いっぱなし、言い返しっぱなしで満足するより余程生産的であると思う。

現在ではHADO公式のコミュニティも開設されており、ルールの問題に関してもモラルの問題で済ませるのではなく、この様な場所で建設的な議論が行われる事こそが健全な戦術、技術の競争に繋がるのではないかと僕は考えています。

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