明日は仏教未来フェス

30人の登壇者が集まってくれて、明日は昼の部と夜の部に分けて仏教未来フェスを開催させていただきます。


昨年の春から始まった仏教に関わるプロジェクトはインターネットで仏教のことを語れる「エア寺」としてにわかに活動を本格化させ、真言宗のお坊さん2名と、浄土真宗のお坊さんが1名が仲間になってくれたことでなんとなく自信をもって進み始めることが出来ました。

デザイン関係はかわいいイラストを書いてくれるぼーちゃんと、無茶振りもなんてことなくいっぱしのデザインにまで仕上げてくれるリッキーが手伝ってくれるようになって、ずいぶん真っ当な活動に見えるものになりました。

最近では新しい仲間として、新たに網走の真言宗のお寺で住職を勤めつつ、かなり現代的なアプローチを取り入れる好奇心旺盛な福井さんと、空海さん大好き修験の道をひたすら真っ直ぐ進むサンスクリット語学習中の成田さんなどバラエティに富んだ仲間が加わってくれました。


1年を経て、仏教に関する未来フェスを開催することになりました。まだまだ仏の道において「一隅を照らす」などとは言えないほどの僅かなことではありますが、それでもゼロではなく、今回がイチ。イチがあれば、そこから何かが生まれていくわけですから、育てていけばいいだけのことです。

昨月に、一般社団法人未来フェスの橘川さんと日本テーラワーダ協会の佐藤さんとのお話で、「じゃあ未来フェスやっちゃおう」っていう思いつきからスタートしたものにしては、30名の登壇は十分な一歩目だと思っています。

ここからまずは小さく一歩を踏み出し、それから二歩・三歩と歩いていけば少しずつ景色は変わる。その景色の移り変わりを味わい、楽しみながら、みんなでこれからの仏教について考え、また変化を生み出すきっかけに繋がるなら、歩き始めた意味がその未来で確かめられるに違いないと思います。


少なくともこの一年はエア寺が育ち、活動が明らかに広がり始め、自分自身が仏教という大きな海に水を注ぐ、山野の湧水のような存在として世の中に流れ始めた大切な一年でした。

仏教は、これからの世の中に必要とされる要素を備えているとともに、それを伝える側の仏教に関わる人たちが活動を続けるのが簡単にいかない苦しい時期であるとも感じます。これまで伝統的に檀家としてお寺に関わってきた人たちも、その土地を離れてしまい、お寺にお世話になっていないから修繕の費用は出さない、などといった話はもうそこら中で起こっています。

これまでの、社会的な常識としては、きっと従来どおりに先祖を供養するためにお寺にお布施をし、必要な冥加金などを納め、地域住民みんなでお寺を支えていくものだという考え方であり続けて然るべきと考えるでしょう。


ですが、もはやそれは成り立たないと言えます。

多くの業界で常識は覆され、理由なき一般論・一般常識は古いものとして扱われ、問題にされないような時代がきています。これまでも伝統は次々と更新され、新しい時代に新しい考え方が生まれ、古い文化とのぶつかり合いを重ねつつ、それを新しい文化として迎えてきたわけです。

そして、新しいものがいいとか、古いものがいいとか、どちらいいとか悪いとか、そういう問題ではないのです。新しかろうと古かろうと、いま必要とされるものは必要であり、いま要らないと思われるものはやはり要らない、ということです。これまで通りにしたいという願いはあっても、世の中から必要ないと言われれば、そのやり方を続けることは出来ません。

そして新しいからといって、意味もないことをどれだけ闇雲に行ったとて、それが世の中に受け入れられるほど甘いものではありません。常に今を生きる人たちにとって、何が悩ましく、苦しく、悲しく、辛く、どのように考えて生きることによってその苦しみが取り除けるのかを考えることが大事だと僕は思います。その価値があれば、やはり人はその存在を、その現象を、必要なものとして受け入れることでしょう。


常に今日は過ぎて、明日だと思った時間が今日になって、今を生きていく。連続するように見える変化の中で、確かに私たちの悩みは変化をし、そしていつも結局のところは全て同じものであるとも言えます。

本質的には変わらない、しかし表面的には複雑に、そして多様に見える問題にどのように向き合って生きていくのか。いまを生きる幸せを、どのように味わい、必ずやってくる死までの時間を楽しむか。


明日はそんな話をみんなで話せたら嬉しいなと思います。ご興味がある方は、是非ともお越しください。


昼の部:13時30分ー16時00分

夜の部:20時30分ー23時00分

どちらの時間帯も下記のURLから参加が可能です。


それでは良い時間を過ごしましょうー。

急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。