お盆の供養を大事にするコツ

今日は毎週火曜日の夜ですから20時からはエア寺主催「いのちの会」なわけですけれども、毎週とにかくみんなでちょっと話すということがとても嬉しい気持ちを育む場になってきていて嬉しい限りです。


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さて、今月は「ご先祖様」をテーマにして話すことになりました。

新テーマが始まり、8月はお盆がありますので、実家に帰ってお墓参りにいくというひともいるかもしれないし、コロナの影響もありますから、今年はオンラインで顔を見せるだけ~なんていう人もいるかもしれません。


さてこのお盆についてですが、もともとは「ウランバナ」というサンスクリット語からきていまして「逆さ吊り」という意味です。逆さ吊りとお盆の供養がなんの関係があるんやろー、っていうことになるでしょう。ええ。


むかし、目連尊者という、ブッダの弟子の中でも神通力に優れ「神通第一」と言われるほどのひとがいまして。

彼があるとき(瞑想に入っているときかな?)、亡くなった母親を餓鬼道で発見します。母親が自分の息子だけを優遇してしまうような強欲の持ち主であったため、餓鬼道に堕ちてしまったわけですが。

ですが、母親になんとか食べものや飲み物を与えたいけれども、すべてそれが口に入る前に火になって食べさせてあげられない、ということがあって、地獄で逆さ吊りの刑にあっているオカンを救いたいとブッダに相談したときに、「餓鬼道の母親に食べものを与えてあげたいのなら、食べものを施すことでその功徳が母親に届くだろう」ということを答えてくれたと。


(wikipediaより)
安居の最中、神通第一の目連尊者が亡くなった母親の姿を探すと、餓鬼道に堕ちているのを見つけた。喉を枯らし飢えていたので、水や食べ物を差し出したが、ことごとく口に入る直前に炎となって、母親の口には入らなかった。哀れに思って、釈尊に実情を話して方法を問うと、「安居の最後の日にすべての比丘に食べ物を施せば、母親にもその施しの一端が口に入るだろう」と答えた。その通りに実行して、比丘のすべてに布施を行い、比丘たちは飲んだり食べたり踊ったり大喜びをした。すると、その喜びが餓鬼道に堕ちている者たちにも伝わり、母親の口にも入った。


と、まあそんな話なんですけども。


今日はその話をもとに、オンライン寺である「エア寺」で一緒に活動をしてくれている真言宗のお坊さんの辛島さんがひとつ話をしてくれました。


供養というのは、「供給資養」を略して供養と言います。
ともに分け与えて養うのだということ、ということだと理解したのですが。

そこで、ご先祖様を供養というのは何を(供給)するのがいいのか。
それは「先祖にとって嬉しいことをする」ことだと教えてくれました。


ぼくはご先祖様の供養というのは、なんだか「お花を供え」「甘いモノとかをお供えする」のかなとイメージしていました。たしかにその気持ちはとても嬉しいことだし、なにもお供えしてくれないより、してくれたほうが喜んでくれそうな気がします。だから、そんな感じかなと思っていました。


で、ここで自分が先祖になって、子どもや孫を天国から見守る立場になってみると、なにを子供たちや孫たちに願うのか。

それはただただ「幸せに暮らし、嬉しく過ごしてほしい」ことがまさに願いであるということは、容易に想像ができると思います。


まさに先祖が喜ぶことってのは、いまの暮らしを僕らが幸せに過ごすってことに他ならない。それは本当にその通りだなとおもって納得しました


そのあと、ひとつ質問に答えてくれました。


質問「じゃあ、そのためにお盆ってなにするといいんでしょうね?」
答え「まず自分が幸せに。そしてみんなに与えることだと思います。」


いや、なにそれ。ほんま、めっちゃええやん、と思ったわけです。


辛島さんはこうも言ってくれました。

「ぼくは、いまエア寺で活動して、こうしていのちの会をやっていますが、これなんかまさに、自分が幸せで、人にも知識や経験を分け与え、シェアするわけです。これは週イチでやっているみたいなもんですね(笑)」


そうか!!と。辛島さんから見れば、このエア寺の活動も、いのちの会も、もはや週イチにお盆の供養があるみたいなもんやないか!と。

そういうことを気づいたのでした。
僕らは週イチで先祖の供養をしているんだな。


なので、


お盆を良く過ごすコツは、2つ。


1.自分が幸せに過ごすこと
2.人に嬉しいことを分け与え施すこと(食べ物とか体験とかね)


この二つだということが分かりました。
ウランバナのルーツからもズレがないですね。すげえ勉強になった。

お墓参りにいけるひとはもちろん行ったほうがいいし、そりゃご先祖様も喜ぶと思うんですが、いけない人もいるでしょうから。今年はきっとこのコツもやくにたつことがあるんじゃないかなーと思いました。


そして、お盆の時以外にも、お盆を過ごすコツを毎日でもしいし、週イチでもいいので暮らしに取り入れて実践していくこともまた、人生が豊かになることだなとも思います。

そりゃそうです。自分が幸せになることを大切にして、また他人に与えることを怠らない人が豊かにならないはずはないので。


今年のお盆はちょっと、そんなのも参考にしてみてください。

急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。