【無料配信記念】VR対応ゲームの名作「Rez Infinite」をオススメしたい

2021年3月18日のPlayStation公式ブログによると、「Play at Home」キャンペーンとして、3月26日から、ゲーム10作品が無料配信されることが発表されました。

その中には、僕が大好きなゲーム「Rez Infinite」が含まれています!

このゲームは、VR対応ゲームの名作だと思います(※なお、VRがなくても遊べます)。今回の無料配信を機に、できるだけ多くの方に本作に触れていただくべく、オススメする記事を書こうと思います。

Rez Infiniteってどんなゲーム?

「Rez Infinite」は、シューティングゲームです。具体的には「レールシューター」と呼ばれる、自機は自動移動、プレイヤーは照準を操作して敵を撃破するタイプのゲームです。
(※PlayStationの公式カタログには「リズムアクション」と紹介されていますが、音楽に合わせてリズムを取るような音ゲー的要素はありません)

本作は、2001年にPS2/ドリームキャスト向けに発売された「Rez」(以下オリジナル版)の4Kリマスター・VR対応版です。
ゲーム内容そのものは基本的にオリジナル版と同一であるにもかかわらず、The Game Awards 2016において「Best VR Game」を受賞し、VRゲームとして高く評価されました。

本作の最大の特徴は、ビジュアルと音楽、そしてゲームプレイの高度な融合です。
ワイヤフレームで表現されたグラフィック、リズム主体のミニマルなサウンド、そして自弾や敵弾が発射されるリズムやコントローラの振動が一体となることで、プレイヤーにまるで自らが音楽を奏でているかのような感覚を抱かせる作品です。

以下、本作のおすすめポイントを3つポイントに分けて紹介します。

おすすめポイント1:時を経ても風化しないグラフィックとサウンド

本作はリリースから5年近く、オリジナル版から数えるとなんと20年近く経過していますが、そのグラフィックとサウンドは、全く古びていません。

グラフィックは極限までシンプルなワイヤフレームですし、サウンドもボーカルやメロディを極力排しているので、時代を感じさせる要素がほとんどありません。

仮に、2001年当時の「リアルな」グラフィックで本作のビジュアルが表現されていたら、あっという間に陳腐化していたと思うのですが、本作は、要素を極限までそぎ落としたことにより、不朽の作品になっていると思います。

おすすめポイント2:VRによって研ぎ澄まされた「共感覚」体験

オリジナル版を制作し、本作のプロデューサーでもある水口哲也氏は、これまでの作品(「スペースチャンネル5」「Rez」「ルミネス」「Tetris Effect」etc.)の中で一貫して、「共感覚」の技法を追求してきました。

これは、僕なりに表現すると「グラフィックとサウンド、そしてゲームプレイの要素(Rezであれば自弾や敵弾が発射されるタイミング)、それら全てのリズムをシンクロさせ、プレイヤーに高揚感を感じさせる」技法です。

オリジナル版においても上記の技法は徹底していましたが、本作のVRモードでは、「外界からの感覚をすべて遮断し、全感覚をゲーム側でコントロールできる」というVRの特性を最大限活用し、共感覚の技法や仮想空間への没入がさらに研ぎ澄まされています。

VRゴーグルを被ることで、Rezの仮想空間のなかに自分自身が本当に入り込んだかのように感じられ、本作の特徴(ビジュアルと音楽、そしてゲームプレイの高度な融合)をよりピュアな形で体感できると思います。

おすすめポイント3:圧倒的な追加ステージ「Area X」

本作はオリジナル版の単なる移植ではなく、追加要素として新ステージ「Area X」があります。

オリジナル版では自機の移動は自動でしたが、Area Xではプレイヤー自らの操作で仮想空間を自由自在に飛び回ることができます
また、グラフィックスのテイストもオリジナル版から変化し、パーティクル(粒子)表現を多用した、きらびやかな見た目になっています。

VRモードでプレイする「Area X」の体験は圧倒的です!
自由に飛び回れるので、ターゲットに思いっきり近づいたり、振り向きざまに後方の敵を撃破したり、まるで戦闘機を操縦しているかのようにゲームプレイを楽しめます
(「エースコンバット7」のVRモードもかなり出来が良かったですが、それに負けていません)

そのため、人によっては本編よりも酔いやすく感じるかもしれませんが、動き回らなくても十分クリア可能なので、自身のVR耐性に応じて調整できます。

1ステージしかなく、体験時間が短い(20分程度)ことは不満ですが、本作の本編以上に没入度の高い、素晴らしいVR体験が得られると思います。

まとめ

この記事では、僕が大好きなゲーム、2016年にPS4およびPlayStation VR向けに発売された「Rez Inifite」をオススメしました。

2001年に発売されたオリジナル版が、約20年経過した2021年においても全く古びておらず、さらに、Best VR Gameを受賞するほどVRゲームとして高く評価されていることは驚くべきことです。

本作は、PlayStation VRのローンチタイトルであり、それ以降、2021年の現在に至るまで、様々に工夫を凝らしたVRゲームが生まれてきました。
それでも、本作は今なお圧倒的な存在ですし、時がたっても風化しない魅力を持った作品だと思います。

もし、これを読んだ方がPlayStation VRをお持ちで、本作を遊んだことがないのであれば、迷わずプレイしてみてください。
きっと、これまでのゲームでは体験したことのない、ビデオゲームの新たな魅力に気づくことができると思います。

(了)

2021.3.22 Itaru Otomaru

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