見出し画像

センターバックのペナ幅キープ理論

こんにちは。加藤到です。


11月の下旬あたりからTikTokも始めており、ビルドアップ・システム可変の動画が1万再生を超えているものが多く、到メソッドの加藤到としてではなく「ビルドアップの人(加藤到)」と認知されているのではないかと思っています(笑)

まずは以下の動画をご覧になってください。
(私のビルドアップへのこだわりを知っていただくために(笑))

@soccer_note

アルビレックス新潟 主力選手が抜かれても安定した戦い。特にビルドアップや保持は安定している。チームとしてのコンセプトや仕組みがしっかり浸透している証拠。 勉強になる。 #サッカー #サッカー指導者 #サッカートレーニング #少年サッカー #サッカー部 #サッカーパパ #サッカースクール #サッカー少年

♬ Aoi - sakanaction

さて、今回は2人のC Bビルドアップ時の原則【ペナ幅キープ】について書いていきたいと思います。


前回のサイドバックがどのように幅を取るか?の記事でも書いたように、SBとCBの幅の取り方はビルドアップにおいては非常に重要です。


DFラインが幅を取り、フィールドを広く・深く使うこと前線の選手を押し上げスペースが生まれることでビルドアップのパターンが数多く生まれます。

それでは早速本題に入っていきましょう。

ペナ幅キープ理論

まずは4バックをイメージしてください。


4バックでのビルドアップ時に2C Bが広がりS Bに高い位置を取らせるといった方法があると思います。もちろん私もこの方法で前進を試みることがあります。その時に、私は下記の図のようにペナルティエリアの幅からC Bが外にポジションを取らないように伝えます

なぜそのような原則を作っているかをお伝えしていこうと思います。


1.C BとS Bの距離が近くなってしまう

C BとS Bの距離が近くなってしまうため、相手の守備が1人で2度追いをすることで1人が2人を見れてしまう状況が出来上がり、「+1」を作って前進をしたいが逆に相手に優位に立たれてしまいます。

2.S Bとの角度が狭くなり視野を失ってしまう


「1」の問題を解決しようとS Bに高い位置に取らせるとC BとS Bの角度が狭くなります。5レーン理論でも同じレーンに縦並びにならないといった原則があるように角度が狭くなると後ろ向きにボールを受けるケースが増え結果的に視野を失い相手のプレスをまともに受けてしまいます。角度が狭くなった状態で前向きでボールを受けることは正直難しいです。

3.ボールを失った時にカバーが間に合わない


ビルドアップ時に、ボールを失いショートカウンターを受ける場合にカバーが間に合わなくなってしまいます。もちろんビルドアップはボールを失わずに前進することが目的にはなりますが、失った時のリスクマネジメントもしておくことが必要です。


ペナルティエリアの幅から出てしまっているとなかなかカバーに追いつくことができなくなってしまいます。

このようにマイナス面がかなり多いと思っています。ただし、ペナ幅を出ても良い場面はあります。それは味方のボランチやアンカーがC B間に降りる場合です。(私はピックアップと呼んでいます)

このような場合はむしろペナ幅を越えないと距離が狭くなってしまいピックアップする効果が少なくなります。しかし、S B・ C B間へのピックアップの場合はペナ幅をキープしておかないと効果的ではなくなります。


いかがでしたでしょうか?このように一つ一つの原則に理由と意味を持たせながら選手に落とし込んでいきたいと思っています。


もちろんこの原則から外れてプレーが進むこともあると思いますし、意図的にこの原則から外れたプレーをすることがあるかもしれません。それもまたサッカーの面白さであると思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?