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佐賀市×備蓄品在庫管理アプリ

こんにちは、小柳至です。

災害時に迅速で正確な対応は市民の生命を守る上で非常に重要です。佐賀市では、その課題に対処するためにデジタル技術を駆使した斬新な取り組みを進めています。この記事では、佐賀市の防災対策として取り入れられた備蓄品の管理システムに焦点を当て、その詳細と効果について掘り下げていきます。

佐賀市の概要

  • 人口: 約229,662人

  • 世帯数: 約103,317世帯

デジタル化による防災の強化

佐賀市は、災害備蓄品を130箇所の倉庫や避難所に保管しており、その物資は49万点以上に上ります。これまでは紙ベースでの管理が行われていましたが、新型コロナウイルスの影響で必要な物資が増加し、管理の複雑化が進んでいました。そこで市は、デジタル技術を活用して問題を解決を図ることにしました。

在庫管理システムの導入と効果

佐賀市では、タブレット端末を活用した在庫管理システム「IKGZAICO」を導入し、災害備蓄品の管理をデジタル化しました。このシステムにより、全職員がリアルタイムで物資の在庫状況を確認できるようになりました。具体的な改善点は以下の通りです。

  1. データのリアルタイム更新: 物品の在庫増減がその場で更新され、管理の正確性が向上しました。

  2. 時間短縮とコスト削減: 物資のデータをCSV形式でダウンロードし、国の物資支援システムへのデータ移行時間が8時間から5分へ短縮されました。

  3. 担当者以外も操作可能: 89台のタブレットにアプリをインストールし、担当課だけでなく他課の職員も状況を把握できるようになりました。

今後の展望と課題

今後は、システムの更なる使いやすさを追求し、保管場所の写真をデータベースに反映させるなど、更なる「見える化」を進める計画です。また、職員向けの研修を拡充し、どの職員も災害時に迅速に対応できる体制を整えることが課題とされています。

まとめ

迅速性が求められる災害対応について8時間から5分へ短縮されたという結果は素晴らしいものだと思います。災害は災害対応担当課だけではなく他課への普及も大切となりますがそちらもクリアしている様です。
災害はどこの自治体でも起こりえるものですので今回の事例は大変参考になるものだと思います。

佐賀市公式ホームページ (saga.lg.jp)

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