深層心理の傷の表象
1945年の敗戦により、日本人の深層心理は大きなダメージを受け、深い傷を負った。
物語には、深層心理が表現される。
物語の表象を見ることで、治癒のサイクルを確かめることができる。
物語の変遷を追うと、敗戦から79年が経ち、傷は徐々に癒えつつあるように思われる(しかし、傷は決して完全には癒えていない。完全に癒える深層心理の傷というものはない。)。
集団的な・長期的な治癒には、過度に頻繁な分析は有効ではない。
傷を観察するためにまた傷口を何度も開くようなものである。
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