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イタリアの駐車から学ぶ、心の持ちよう

Vol.098
タイトルの写真は事故ではない。
これはイタリアの駐車事情である。
イタリアの駐車事情は、もはや世界中でも有名なほど、ぶつかっているのかぶつかってないのかギリギリの駐車をする。

どう見てもぶつかっているイタリアの駐車

タイトルの写真をクローズアップしてみよう。
完全にぶつかっている。

たとえぶつかってないとしても、どのように車を出すかが疑問。


これで保険会社を呼んで、騒ぎ立てるか? といえば、イタリアはこの程度のことは多めに見ることの方が多いだろう。

そして車を出すときも、ちょっとだけ前に踏み込んで前の車にぶつかりながらも押し、さらに後ろにちょっとだけ踏み込んで、後ろの車にぶつかりながらもスペースを作る。

日本だとありえない光景だが、イタリアでは実によくあることだ。

イタリアが車を洗車しない理由

イタリアでは滅多に車を洗車しない。
日本だと、休日にお父さんがるんるんしながら洗車するなんて風景もドラマや映画のワンシーンで紹介されることがあるが、イタリアではない。
むしろ洗車していたら、キレイな車として車上荒らしがあると言われることもある。

そして車上荒らしの問題は結構根強いので、車の中をデコレーションすることもあまりない。
あったとして、バックミラーにロザリオを置いておいたりとか。
流石に神様を盗むというのは、、。

交通ルールは最大限有用に使う

シチリアへ行った時、3車線しかない道路に4車線分の車が走っていた光景がある。
あまりに車を走らせすぎているのか、車道が全く見えない状態だったが、間違いなく3車線。
そんなのはお構いなし。
横断歩道や車線はなかなかメンテナンスしないので、日常に支障はあるが、自らの判断が必要になる。しかし判断で正しいことをしていても、そんなの知るか! みたいな人も多い。しかも当たり前の顔をして。
そう。みんな自分が正しいのがイタリアだ。

車線が消えかかる横断歩道。

フランスで泥棒未遂にあった車の悲劇

フランスまでバンで行き、ちょっと駐車して、荷物を持ち運ぼうとしたら、どうもトランクをゴソゴソしているのを発見。
早朝6時のことだったらしい。
おそらく車上荒らしだったのだろうが、持ち主を確認したのでその泥棒は逃げた。
その後、車の主は荷物の運びを続けた。
で、次の荷物を運び込もうとしたら、なんと窓ガラスが割られていたという。

つまり泥棒は泥棒の言い分で、車上荒らしに失敗したので、腹いせをしたという。
こういう犯人は現行犯ではないと逮捕できないのが欧州なので、泣き寝入りしかない。
例え犯人を特定できてもだ。

ということで、イタリアだけでなくフランスでも起こりうること。
海外暮らしでは、いくら被害者であっても、被害者として認められるまでの過程が本当に面倒だ。
なので、街を歩く時も自己責任でいないといけない。
車についても、ちょっとのぶつかりについては無視できるような心の余裕も必要になる。

ところ変わればだが、この辺りを気にしているとストレスフルな毎日になる。
なので強い心ではないが、少しのことは気にしない自分になれる。

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