ミラノ行くと起こるホームシック
Vol.103.
ちょっと仕事が立て込んでて忙しく、どうしたもんだかと思っているNOTEの更新。とはいえ、マイペースに続けていく。
100本毎日UPするという誰得ノルマは達成したので、ここで一気にスローペースである。
さて、2日連続でミラノに行ってきたという。
その時に起こるなんとも言えないホームシックについて。
トリノから1時間で到着するミラノ
私は北西のトリノというまあまあな中堅都市に住んでいる。
人口で言えば約84万人である。
産業といえば車。フィアットの本拠地である。
トリノを州都とするピエモンテ州全体を見れば、農作物産業が圧倒的に多いのだが、トリノ単体で見ると車産業である。
そんなトリノはミラノからの移動者も多く日帰り出張の人も多い。
フレッチャロッサで1時間。鈍行で格安に乗っても1時間半ちょっとで到着するという距離だ。
久しぶりのミラノでもテンションは上がらない
仕事ということもあったのだが、実際の仕事はミラノの手前の駅のローフィエラというところ。
なので、ミラノの中心地というわけではない。
今回2日連続にミラノ方面へ行ったのだが、1日目は時間が余ったというか、なんだかトリノに帰りたくなって、早めに帰宅した。
そして二日目はミラノの中心地で打ち合わせがあったので、久しぶりにドゥオモそばまで行くことに。
打ち合わせを円滑に終わらせて、カンパリーノでお疲れのネグローニをいただき、まだ時間に余裕があるものの、トリノに帰りたい衝動が止まらない。
実際に、ミラノの地下鉄ではスリ事件がとんでもない問題になっているので、そういうのも含めて、なんだかミラノに嫌なイメージがついてしまっている。
ミラノへ行くとトリノの人は帰巣本能が強くなる
トリノに暮らして10年以上が経過する。
もうすっかりマイホームタウンである。
なので、ミラノに行ったからといって、もう観光的なテンションは上がらない。
中心地を歩いても、
あ、ドゥォーモはキレイになったんだな。
駅、混んでるな。
ミラノの人はランチ食べるの早いな。
ミラノの人はみんなおしゃれして街に出てるなとか、そんな感想的な感じで。
ミラノからトリノに帰りたくなる本当の理由
とはいえ、本当に早く帰りたくなる理由は、電車がなくなるから。
イタリアの食事といえば19時-20時ごろからスタートする。
そこから2時間とかのんびり食べていたら、トリノに帰る電車がなくなる。
なので、夕食はトリノでする場合は、夕方早めに切り上げるのが理想的だ。
なので、さっさとミラノの予定を終わらせて家に帰りたい
そしてトリノに到着したら、いつものおかえりを行ってくれる場所に立ち寄りビールを飲んで帰宅する。
これは私に限ったことではなく、トリノとミラノの往来のあるあるである。
友人はミラノに月から木まで単身赴任していて、金土日はトリノにわざわざ戻って家族と過ごす。
ミラノは日帰り。
夜も過ごさない。
トリノの方がいいところ。
これがトリノの人の言い分である。
好きに旅行できるだけのイタリア語に不自由しなくなったというのに、もうすでにミラノに魅力を感じなくなっているという。
魅力を感じないというか、マイスイートホームという思考といえようか。
下手すればトリノの人はボローニャもヴェローナも日帰りなので。
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